喉頭全摘出

 喉頭とは、食道と気道との分かれ目にあり、誤嚥防止の役割をする器官のことです。

 喉頭には声帯もあります。喉頭がんは60歳以上で発症率が高まり、10:1 の比率で男性の喉頭がん患者が多くなっています。

 喉頭摘出術は、進行癌に対して行われる喉頭の摘出です。食事は手術前とほぼ同様にできるようになりますが、手術直後より手術前の声は出なくなります。また、呼吸は気管孔からのみとなるため、気管炎を起こしやすかったり、嗅覚が失われたりすることがあります。

 喉頭全摘出(喉頭を全部摘出)すると、呼吸は新たに作られた気管口からすることになります。 この気管呼吸をされている場合に起こる一連の症状をまとめて無喉頭症候群といいます。最大の問題は音声喪失で、喉頭を用いた従来の音声によるコミュニケーションができなくなります。

 

 障害年金の認定基準については、「言語機能の障害」として認定されることになります。

 喉頭全摘出手術を施したものについては、原則として次のように認定されます。
 
手術を施した結果、言語機能を喪失したものについては、2級と認定する。
 
障害の程度を認定する時期は、喉頭全摘出手術を施した日(初診日から起算して1年6月以内の日に限る。)とする。

 また、言語機能の障害とそしゃく・嚥下機能の障害とは併存することが多いが、この場合には、併合認定となります。

 

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