脳科学

 右脳の特定部位が大きいほど幸福感が強いという。研究結果が英「サイエンティフリックリポーツ(Scientific Reports)」に発表された。

参考

 研究を行ったのは京都大学医学研究科の佐藤弥准教授らで、平均年齢22.5歳の男女51人を対象に、磁気共鳴画像装置(MRI)を使って、脳を検査した。その後、「生きる上で目標や計画はあるか」など、約50項目から成る幸福感を尋ねるアンケートを実施し、回答結果を数値化。その結果、幸福感が強い人ほど、右脳の内側にある「楔前部(けつぜんぶ)」の体積が大きいことが分かったという。bdgb (9)

 佐藤准教授は、「アリストテレスなどの学者が取り組んできた『幸福とは何か』という問題に、自分なりの科学的解答が出せて幸福」と研究結果について語っている。また、今後研究が進めば、幸福という主観的なものを客観的・科学的に調べることができるようになるかもしれないとしている。

 脳の構造には未知なる部分が多い。今回の研究は、その一端を解明する手掛かりになるものと言える。同時に、「人間とはどういう存在か」について ますます知る必要がある。

 霊的な視点から見ると、人間とは霊を本質とし、この世とあの世を転生輪廻し、魂を磨いている存在です。魂の乗り物である肉体だけを見ていては、人間の本質である魂にアプローチすることはできない。心は脳がつくり出しているとする唯脳論には限界がある。霊的視点を踏まえた人生観や死生観を持つことは、「幸福とは何か」を論じる上での前提なのです。

 

脳はコンピューターの回路

 一方で、宗教的な立場から、人間の脳の役割を探究することも必要です。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『新・心の探究』で脳と心の関係について次のように語っておられます。

「まず心が脳か、脳が心か、という問題になると思います。結論から先にいえば、これは違うということになります。脳というのは結局、心との連絡作用の場所であり、連絡回路だからです。いわば、これはコンピューターでいう回路なんです」

 幸福についても、まず心が幸福を感じ取り、その感情が脳に伝えられることで、脳の機能に影響が出ているとも考えられる。脳の一部が大きいから幸福であるという見方であれば因果が逆です。

幸福であるかどうかは、本来、自分自身で決めていけるもので、脳の大きさとは関係ない

 脳科学の発展は、人間の心や魂といった宗教的価値観と密接な関係がありそうです。学問と宗教の融合こそが今後カギとなるでしょう。

 

脳は「従」、心や魂が「主」

 現在の脳科学では、「心は脳の作用である」と捉えられている。しかし、リアルな臨死体験を語る人や前世の記憶を持つ子供など、魂の存在を前提にしなければ説明できない現象は、枚挙に暇がない。脳科学を考える上で、人間はどういう存在であるかという人生観は欠かせない。

参考

 人間の本質は霊であり、人間はこの世とあの世の転生輪廻を通じて、魂を磨いている存在です。脳はあくまでも「従」で、心や魂が「主」です。「人間は脳を中心とする機械」という唯脳論は、神仏の子としての人間の尊厳を奪うことに他ならない。

 脳科学の研究を進める上で、霊的知識に基づいた正しい人生観が必要となる。

 人間の本質

「心とは何か」

脳科学が捉えた異次元の世界

 かつては「唯脳論」と称して人間の意識は脳の産物にすぎないという考え方が流行ったこともある。ところが、脳科学や測定技術の進歩により、「脳があの世と関係している」ことが分かってきた。

脳には「魂」を体につなぎとめている部分があった

 ブランケ博士らの実験では、右脳表面の矢印の部分(角回)を電極で刺激すると、患者が繰り返し体外離脱を経験した。(Nature vol.419, 2002)

 臨死体験の一種に、心停止などを起こした人の意識が肉体を抜け出して自分を見下ろしたりする「体外離脱」現象がある。2002年、ジュネーブ大学のオラフ・ブランケ博士らは、てんかんの治療中、患者の脳の右側頭頂葉の「角回」と呼ばれる部位を電極で刺激することで、患者の体外離脱を繰り返し誘発することができたと報告した。患者は意識があり、「ベッドに寝ている自分が上から見える」「体がベッドから2メートルぐらいの高さの天井近くに浮かんでいる」などと話した。

 ブランケ博士らは、「脳の情報処理エラーによる幻覚の可能性もあり得る」と慎重だが、そのような幻覚を繰り返し生じさせるメカニズムが脳にある理由は説明がつかない。むしろ、脳の中には意識を肉体につなぎとめる働きをしている部分があり、そこが電気でマヒさせられる度に意識が肉体から離れたと見るほうが素直でシンプルな解釈である。

 意識が体を離れて存在できるなら、肉体が滅んでも心(魂、霊)は生き続ける。つまり、死後の世界があることの有力な証拠(エビデンス)になる。同種の研究が進めば、死後の世界について「再現可能性」という証拠が積み重なっていくでしょう。

 

「異次元」とつながる脳

 量子力学者ハイゼンベルクは、理論物理学が「目に見えない生命力のような存在を否定できない段階に至っている」と述べたが、最新の脳科学は現れたり消えたりする素粒子を前提にしないと説明できないことが多い。

 脳科学の研究開発会社「脳の学校」代表の加藤俊徳医師は、脳の血流の働きを説明するため、虚数iを使い、いわば異次元空間を表した「酸素交換波動方程式」を考案(「日本機械学会誌」vol.108,2005年11月)。これに基づいた脳検査機器を開発して研究を進めている。

 

 また、スピリチュアリティの一つの証明と言われる「ガンマ波共鳴」という現象がある。磁気脳波計(MEG)が開発され、脳の奥底の脳波まで画像で捉えることができるようになった結果、深い瞑想状態のときに出るガンマ波が、脳のA地点とB地点で時間差なく同時に検出されることが分かった。この現象は、量子力学理論を使い、ガンマ波が3次元空間でない異次元空間を通っていると想定すれば、説明できるという(ニューヨーク大学のロドルフォ・ライナスらの研究より)。

 測定法や実験法が進めば、脳と『異次元空間 = あの世の関係』がさらに証明されていくはずです。

 

 物が溢れる現代は、進化した時代だと考える人は多い。だが、文明の進化度は、「物質的な発達度」と、「人々の精神性」の両面で判断すべきものです。その観点から見ると、現代人の精神性は物が発達するペースに遅れを取っている。現代人は唯物的に考えて、目に見えないものを信じられなくなっているからです。

 目に見えない世界を信じ、未知なる世界を探究しようとする人間こそ、発達した物質文明に釣り合う。今後は、そのような姿勢を持つ人間が新たな分野を切り拓いていくことでしょう。