ギャンブル依存症

 厚生労働省研究班の2014年調査で、日本でギャンブル依存症の疑いのある人が536万人に及ぶという推計を発表した。これは成人の5%にあたり、他国の平均1%に比べて高いという。また、アルコール依存症は初めて100万人を超えて109万人となり、ネット依存症は5年前の調査から1.5倍増えて421万人になった。研究班は、ギャンブル依存症の患者の多さの原因として「パチンコやパチスロの普及」が影響しているのではないかと分析。

 依存対象にいつでも「アクセス」できる環境が整っていることが原因という。

 確かに、そうしたものが身近に溢れていれば、依存に陥るリスクは高まるかもしれない。ただ、同じ環境にあっても、依存症に陥る人と陥らない人がいることを考えれば、原因は別のところにありそうです。

ギャンブル依存症 詳しく

 依存症の治療は、集団療法や認知行動療法などによるものが主流で、現代医学では解決し切れていない。それは、依存症が唯物的な問題よりも、一人ひとりの人生観や心の傾向性と深く関係しているからでしょう。

 ギャンブルやアルコールなどの依存症を宗教的な視点で分析すると、それらにハマって抜け出せず、「執着」している状態にあたる。その執着の原因の大半は、家庭や職場などで抱えるさまざまな問題に対して、ストレスを紛らわせようとする「心」にある。

 特に依存症が深刻化すると、人格が変わるなどして、手を付けられなくなる。その場合、本人の意識と同通して寄ってきた悪霊の意識が表面化し、暴れている可能性が高い。ここまで来ると、現代医学では対応しきれず、宗教的な解決が必要になる。

 新たな「ネット依存症」に関しても、大切なのは「欲を断つ」ことです。ネットには雑情報が大量に流れているが、質の高い情報はほんの一握り。気づいてほしいのは、ネット依存になると、健康や生活に支障が出て、人生の貴重な時間を奪われていくということ。「自分にとって何が大事か」という価値判断を明確にするためにも、日々、反省行や瞑想行という宗教的なアプローチで心を穏やかに見つめる必要がある。

 いずれの依存症を解決するにも、まずは自分自身で「今、自分は○○に執着している」と自覚すること、その上で、「これは重要だ」などと主体的に選択し、必要のないものを切り捨てる勇気が必要です。酒やギャンブル、ネットに翻弄される人生ではなく、自らハンドルを握り、コントロールできる人生を送るためには、宗教的なアプローチが必要になる。

参考

 カジノは、射幸心をあおり、自助努力の精神を損ないかねないばかりか、ギャンブル依存症の増加や、マネーロンダリング(資金洗浄)の温床となりかねないなどの問題がある。合法化に反対します。

カジノ法

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