なぜ、家賃が高いのに家は狭いのか
職場に近くて狭い家にするか、長い通勤時間をかけて広い家にするか。家選びは妥協の連続です。女性たちは口を揃えて不満げに言う。「なぜ、家賃が高いのに家は狭いの」。
その原因の一つは相続税である。相続税は、一定の土地の所有者(330平方メートルまで)には減免されるが、大きな土地を持つ人は、最高で55%の税率が課される重税である。そのため、税金を納めるために土地を切り売りするケースが続出。小さな土地がバラバラな状態で売り出された結果、狭い敷地に建つ住宅が増えている。
税金が家を狭くさせる
相続税をなくせば、土地を集約しやすくなり、大きな家やマンションが建てやすくなる。そうすれば、住宅価格は下がり、間取りも広くなるでしょう。
さらに、建築物の問題といえば、外国に比べて、建物の高さや面積などへの規制が厳しいため、建物が低すぎることがある。
例えば、ニューヨーク・マンハッタンの建物は、平均14階だが、東京の中心部は平均2.6階に過ぎない。高くすれば、それだけ入居者や店舗数が多くなり、利益を稼ぐことができる。そのためには、高層化できるように建築基準法を緩和すべきです。
「都会には土地がないから、家が狭い」と思い込まされている。減税や規制緩和を行えば、女性のストレスが減り、夫婦仲も円満になるでしょう。
女性(30~34歳)が理想の子供数を持たない理由
1位 子育てや教育費がかかるから(76%)
2位 心理的・肉体的な負担(21%)
3位 家が狭いから(18.9%)
(回答は複数回答。国立社会保障・人口問題研究所「第14回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 夫婦調査の結果概要」)
日本の賃貸の床面積は、欧米の3分の2程度
(国土交通省「平成26年度住宅経済関連データ」)