海洋開発

 日本は現在、石油や天然ガスのほぼ100%を海外からの輸入に頼る「資源小国」だが、「資源輸出大国」に変身するかもしれない。それを可能とするのが「海」なのです。

 日本は、海岸線から200海里の排他的経済水域(EEZ)が世界で6番目に広い。この海域には、金、銀、銅のほか、マンガン、ニッケルなどの海底鉱物資源が豊富に存在する。

 また、メタンハイドレートは、日本周辺海域だけでも、国内で使う天然ガス14年分の埋蔵量があるといわれており、将来の有望なエネルギーとして生産手法の確立に期待が集まる。

 こうした海洋資源を調査するために、JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)は20171月、三菱重工業に調査船の建造を発注。金額は173億円で、深海まで潜るためにはさらに資金が必要になる。

 中国がガス田の開発に執念を燃やしているように、海洋開発は新たなエネルギーの確保に直結する。日本近海には「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートや、マンガンやコバルトなど希少金属(レアメタル)が豊富に眠っている。

 これを掘り出すのが海底探査船と水中ブルドーザーのようなロボットである。海洋開発はロボット技術と一体であり、近年は宇宙・航空・軍事においてもロボット技術は不可分なものです。

 今後は、宇宙や空、海洋といった人類のフロンティアを開発していこうとする気概と努力の下で、最高度の技術やそれに基づく新しい産業が生まれてくる。その意味で、これから日本で期待される未来の基幹産業は、まず航空・宇宙産業、国防産業、海洋開発産業、ロボット産業が挙げられる。