怒りと炎症の関係

 霊的な真実からすれば、「炎症」という物質的現象を怒りの原因として追求するのは十分ではない。怒りと病気の関係は、心と体の関係と同じだからです。

心臓の病気にはストレスや怒りなどが影響します

 幸福の科学大川隆法総裁は、「心が病気をつくる」と次のように指摘されました。

「憎しみの念や怒りの念、あるいは人のせいにする念が強いタイプの人は、病気を非常につくりやすいのです」「人々は、『病気を治す力』はなかなか持てませんが、『病気をつくる力』なら、ほとんどの人が持っています」「これは、人々が、『自分の体が自分の想念によって形成される』という、念の力、心の形成力というものを知らず、想念の使い方を十分にマスターしていないことを意味します」(『超・絶対健康法』)

 つまり、怒りという「心」が先で、炎症という「病気」が後ということです。

 また、大川隆法総裁は、どのようなストレスがあろうと、受け止め方次第で病気をつくらずにすむとも指摘しており、その方法として「感謝」「笑顔」「憎んでいる人を許すこと」などを挙げておられます。

 幸福の科学では、病気が治るメカニズムにおいて、医師による治療の効果を認めつつも、心の変化が重要であると考えている。人間の本体は魂、心であり、その心が「怒り」や「失望」などの間違った思いを持ちつづけると、それが肉体に現れて病気となる。そのため、がんなどで医者にさじを投げられたにもかかわらず、反省や祈りによって回復したというケースも多く報告されている。生活習慣病は間違った習慣やバランスが崩れた生活が原因だが、これも心の乱れからくるものといえる。

 人間の念いに物理的な力があり、それが自分や他者の肉体に影響を与えることは、今後の科学で解明される可能性もある。

 また、宗教的に見れば、霊界には人々の祈りの念波をキャッチする存在(仏神や天使)があり、必要に応じて治癒の光を投げかけるとされる。ただし、祈りの純粋さや患者の人生計画など、いくつかの要素によって複合的に決まる面もある。

「信じる心」が、祈りが効くための必要条件である

参考

 「怒り」が出やすい人は心臓病の発症や死亡率が2割方高い 。日本人の生活習慣の欧米化に伴い、心疾患の罹患率が増しています。特に多いのは狭心症や心筋梗塞などの「冠動脈疾患」です。冠動脈疾患の主要危険因子は「喫煙、運動不足、高血圧、肥満、高コレステロール血症、糖尿病、冠動脈疾患の家族歴」とされてきましたが、従来確立されたこれらの危険因子だけでは、男性で40%、女性で15%しか冠動脈疾患の発症を説明できないことが明らかになってきました。そこで、新たな危険因子として「ストレス」が注目され、世界中の研究者たちが検討を始めたのです。例えば、仕事ストレスは冠動脈疾患発症を47%上昇させ、うつは90%も上昇させることが報告されています。 

 「怒り(瞋)」について、仏教では「心の三毒」の一つです。怒り(敵意)が出やすい人は出にくい人に較べ、冠動脈疾患の発症が19%も高くなり、すでに冠動脈疾患を持つ患者においても、怒り(敵意)は死亡率を18%上昇させることがわかりました。この結果は、「『怒りや敵意のコントロール』が、冠動脈疾患の予防と予後の改善にかなり効果的であること」を示唆しています。

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