アトピー性皮膚炎

 アトピーはアレルギー反応をベースにした病気と言われていますが、医学的には本当の原因はよく分かっていません。アトピーの根本原因は人間関係の不調和、ストレスにあると思います。患者の多くは、人間関係でストレスをためやすい傾向性があるように思います。

 治りにくいアトピーの方は共通して、自分にとって身近で重要な人物とのコミュニケーションにネガティブな傾向があるように思います。

 例えば、会社の同僚と気が合わない場合など、それを個性の違いとして理解しようとするのではなく、相手を遠ざけようとするなど否定的な反応を取ってしまうのです。

 性格的には真面目で几帳面で、白黒はっきりつけたがる人が多い。対人関係でも、自分にとって、良い人か悪い人か、敵か味方かを決めつけるような人が多いように感じます。職場や家庭で人間関係に一つひとつ白黒つけていたらストレスが増えます。

 人の傾向性はすぐには変わらないので、その間は西洋医学の標準治療を行いますが、人間関係のストレスを解消できればアトピーはみるみる良くなります。

 小さな子供がアトピーを発症している場合は、実は親の方がストレスを溜めていて、それが子供に影響していることがあります。母親だと、夫やお姑さんとの関係などでストレスを抱えていたりします。

 また、兄弟姉妹間の葛藤が原因になっているケースも意外に多い。兄弟姉妹が3人いると、国際統計では真ん中の子が一番アトピーの罹患率が高い。真ん中の子は親の愛から落ちこぼれやすいのだと思います。自分より他の子供の方が愛されていると感じると、親の愛を取ろうとします。それで病気をつくっている場合があるのです。

 最近では、成人してから発症するケースも増えています。学生の頃は気の合うグループでいるので、人間関係のストレスは起きにくいのですが、社会人になるとそうはいかなくなる。こんな人と二度と顔を合わせたくないと思う人が同じ職場にいたりする。これがすごいストレスになって発症するのです。

 年齢や環境によってさまざまなケースがありますが、アトピーの根本にあるのは対人関係の不調和です。

 自己信頼が不足している方が多いということです。重症のアトピー患者は、外見上の苦しみもあって人と会うのも嫌になり、みじめな気持ちになっていきます。しかし、必要なのは「自己信頼」なんです。自分に自信を持つことです。

 自己信頼のなさから、他人を見る目もネガティブになっているように思います。対人関係を調和するには、相手の長所を見ることが大事です。「自分も捨てたもんじゃない」と思えるようになれば、相手の長所も発見できるようになるでしょう。

 西洋医学では、皮膚に炎症が起こると、内服薬や外用剤を使ってそれを消そうとします。

炎症の原因となっている人間関係のストレスまで解消すれば、アトピーは治る

 皮膚科に限らず、医者が患者の体だけでなく、そうした心の影響まで垣間見ていけるようになれば、本当の意味でもっと病気を治せるようになると思います。

 自らの病気を治す心の力、まだ隠された肉体の力を信じて、病を克服していただきたいと念願します。

人間は、肉体に魂が宿った形で生きており、実は心の持ち方が体に大きな影響を与えている。投薬はあくまでも、人間を物質と捉えた上での治療法である。それにも有効な面はあるだろうが、根本治療は、肉体を日々作っている心のあり方を見直すことにある。それによって治る病気は多いのです。

 進歩を続けながらも行き詰っているように見える現代医学。唯物論の限界に気づき、人間の本質は魂であるという真実を受け入れることが今求められている。

 皮膚炎の原因を考えるにあたっては、「皮膚が象徴している、心のあり方は、いったい何か。心のどこに問題があると皮膚が冒されるか」という点を考えてみることも大切です。皮膚は、体の内と外を遮っている部分、仕切っている部分です。したがって、皮膚の異常は「内と外の断絶」を暗示しています。 この「内と外」とは、「本人の自我、魂」と「他人との関係」のことです。また、子供の場合には、「家庭の内と外の関係」でもあります。つまり、皮膚というものは、「自分と他人」「家庭の内と外」の両方について暗示していて、それぞれ、その境界線のところに問題があると、皮膚炎になるのです。 それは外界に対する一つの拒絶感です。 なぜ外界を拒絶するかというと、「他から害される」という思いがあるからです。そのため、それに対する強烈な反応が起こるわけです。そして、家族のなかに、そういう気持ちを持った人がいると、それが子供の皮膚炎になって表れてくることもあるのです。家庭のなかに何か原因があると思います。それを考えてみてください。 あなたか、ご主人か、他の家族か、いずれかのなかに、外部に対する強烈なアレルギーを起こすような人、そういう問題を持っている人がいるはずです。対人関係において、他の人を寄せ付けない部分、他の人に対するアレルギーがあるはずです。その部分を解消することが大切です。 意外に思うかもしれませんが、家族のそのようなものが、全部子供に表れてきます。子供はそういうものに敏感に反応するのです。皮膚が象徴しているのはそのようなものです。どうか瞑想を行い、そのなかで対人関係の調和を願ってください。あなたに原因がない場合は、家族で実践してみてください。もちろん、ほかにも個別的な処方はありますが、一般論としてはそういうことが言えます。

 人間の皮膚は、「自分と他人」「家庭の内と外」の両方について象徴しているものであり、それぞれ、その境界線のところに問題があると、アトピーなどの皮膚炎になるということなのです。 子供がアトピーなどになる場合は、家族のなかに、「他人から害される」という強い思い、他の人に対する強いアレルギーを持った人がいると、外界を拒絶する強烈な反応として、それが子供の皮膚炎になって表れてきたりするのです。 ですので、原因となっている人の外界を拒絶する心を調和すること、心のアレルギーの部分を取り除いていく必要があります。 それをしないで、薬で一時的に治癒したとしても、また再発することもあるのです。アトピーなどの皮膚炎系の病気は、本人や家族の心の問題として捉え、爽やかな心、穏やかな心を取り戻すことが治癒にとってとても必要なのです。

  心が、仏子である人間本来の明るい心の状態、光に満ちた状態になれば完治するのです。

参考

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