適量の放射線は「薬」になる

 放射線傷害とは、電離放射線の被曝により生じた組織の損傷です。

 電離放射線は、一般に原子から電子を放出させる(イオン化する)働きを持つ高エネルギーの電磁波(X線、ガンマ線)や粒子(アルファ粒子、ベータ粒子、中性子)のことをいいます。イオン化は、影響を受けた原子やその原子を含む分子の化学的性質を変化させます。電離放射線は、高度な秩序を持つ細胞内の環境で分子に変化を起こすことにより、細胞を破壊し損傷を与えます。細胞の損傷は疾患の原因になり、発癌のリスクを増大させ、あるいは両方とも起こります。

放射線傷害 詳しく

 広島でも長崎でも、原爆投下直後は大勢の人が死んだが、その後も、県を離れずに頑張って生きている。

 ましてや、福島の場合は、原爆が落ちたのとは違い、放射線で人が死ぬ被害は出ていない。

 ほとんどの人は健康診断で放射線を浴びていることを考えると、マスコミの憶測記事は、ばかばかしい話である。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『されど光はここにある』の中で以下のように説かれました。

「この放射線の問題は、広島県民や長崎県民を見ればよく分かります。  広島でも長崎でも、原爆投下の直後は大勢の人が死んでいますが、その後も、広島県民も長崎県民も生きているのです。現実に、原爆投下の日を中心にして、十万人ぐらいの人が死んだ所でさえ、人々は、その後も県を捨てずに、それを観光産業にまで変えて、力強く生き延びています。県を離れずに頑張っているのです。ましてや、福島の場合は、原爆が落ちたのとは違います。福島の原発事故で亡くなった人は、本当に数えるほどしかいないので、被害としては、ずっとずっと小さいものです。外国のほうでは、「福島の原発事故は、スリーマイル島の原発事故ぐらい大きい」などというような情報が流れたこともありますが、現実には、放射線で人が死ぬ被害は出ていません。今、マスコミが流しているのは、ほとんど、「もしかしたら、将来は、放射線を浴びたことによって発ガンするかもしれない」というような憶測記事ばかりです。しかし、「ほとんどの人は、健康診断で放射線を浴びている」ということを考えると、それは、ばかばかしい話なのです。毎年、私たちは病院に行って、そのくらいの量の放射線を浴びていますし、ガン治療のために放射線科があり、実際に放射線治療をしています。ガンを治すために放射線を使っているわけです。  私たちは、そのくらいの量の放射線を浴びているので、このへんを、もう少し冷静に分析しなければいけません。」

 ところで、「ホルミシス」といって、放射線は薬と同じで大量なら毒だが、適量なら体によいとの研究結果がある。

 ラドン温泉は放射性核種のラドン(元素記号Rn)を天然の成分として含む温泉のことです。日本では三朝温泉(鳥取県三朝町)が世界的に有名なラドン温泉で、『不老長寿の湯』として昔から多くの人に親しまれている。ラドン温泉は気管支ぜん息、関節リウマチ、肝疾患、糖尿病など、多くの症状に効くことが確認され、メカニズムも明らかにされつつあります。モルヒネ様効果といって、痛みを和らげる鎮痛効果は早く、長く、強く見られます。

 参考

適量の放射線は「薬」になる

 実は少量の放射線には「ホルミシス効果」と呼ばれる特性のあることがわかってきている。ホルミシスとは、有害とみなされる作用源(化学物質、放射線ほか)が、少量の場合には逆に生体に刺激を与え、生理学的に有益な効果を生むことを意味する。ホルミシスの語源は『ホルモン』で、ギリシャ語で『刺激』という意味です。

 性別や年齢差、細胞・臓器などのレベル差によっても感受性が違うのですが、基本的には放射線は薬と同じ。どんな薬も、飲み過ぎれば体に毒なのは当たり前です。運動だって、やり過ぎれば体を壊すけど適量なら健康によい。放射線も大量に浴びれば害がありますが、一定の用量や用法の範囲では体によい刺激を与え、薬と同様に役立つのです。

 放射線が一概に体によいとか悪いとか言っても意味がない。問題は「量」なのです。

 放射線は、ラドンから出ようが、最近ニュースで耳にするセシウムやヨウ素から出ようが、シーベルト換算すれば同じ取扱いになる。体内被曝で注目されている実効半減期もヨウ素131で8時間、セシウム137で70日であり、ラドン同様、相対的に短期に排泄される。

 

ホルミシス効果とは

 大量の場合は有害になる作用源(化学物質その他)が、少量だと逆に体に刺激(ホルミシス)を与え生理学的に有益な効果を生むのです。

 太陽光、あらゆる薬、約40 種の必須栄養素などに加え放射線にもこの効果があることがわかりつつある。

 ラドン療法の放射線量を、6時間で50マイクロシーベルトとして計算すると、1時間あたりは 8.3マイクロシーベルト。これを仮に1年間浴び続けた場合の線量は 8.3 × 24 × 365 = 約73ミリシーベルトになる。

 一方、福島第一原発の事故で政府が計画的避難区域に指定したのは、1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトに達する可能性のある区域である。20という数字は、国際放射線防護委員会(ICRP)の緊急時被曝状況における放射線防護の基準値(年間20~100ミリシーベルト)のうち、いちばん厳しい線量を採用したもの。ラドン療法を1年間続けた場合の73ミリシーベルトという数字と単純比較はできないが、「ICRP勧告では、100ミリシーベルト以下では身体に症状が生じるような放射線障害は起こらないとしています。むろん、がんになったという報告もありません。

 年間20ミリシーベルトでも健康に害を与えるリスクはゼロではない。だが、それはあくまで確率的に計算されるものに過ぎない。ガンで亡くなる人が、1年間で1000人に1人増えるというリスクです。

 放射線を浴びてガンになる確率は主に広島・長崎の原爆被爆者のデータから出ており、1千ミリシーベルト(=1シーベルト)浴びるとガンで亡くなる確率が5.5パーセント上がる(100人あたり5.5人増える)と言われている。

 年間20ミリシーベルトの場合、50年間でこの1シーベルト(205.5 × 50 = 1000)になる。1年当たりならこの50分の1なので、ほぼ1000人に1人というわけです。

 放射線の健康被害リスクを、他の要因とリスク比較すべきだという。

 平均的な喫煙者がガンになるリスクを放射線に換算すると、年間32ミリシーベルトにあたります。つまり、年間20ミリシーベルトの地域に住んでいても、ガンになるリスクは喫煙より小さいわけです。日本人の3人に1人はガンで亡くなるわけですから、それが1年間で1000人に1人増える程度のリスクのために、仕事や生活を捨ててまで避難したいかどうかは、個人の判断に任されてよいのでは。もっと放射線量が高ければともかく、この程度の線量で個人のリスク判断や選択が許されず強制的に避難させられるのは、人権を無視しているとも言えます。

 日本人全体が放射線に関する正しい知識を持ち、放射線とうまく付き合っていくことが大事です。

 日本人は原爆体験から来る核アレルギーのため、放射線について科学的に正しく知るための努力を怠ってきた。ラドン温泉が証明している低線量放射線の有益効果なども知ったうえで、感情的でない、個人の冷静な判断や政策決定が必要です。

 

 今年の線量に較べて来年の線量は下がります。また、放射線というのは、ずっと体内に蓄積されるものではありません。なぜかと言うと、毎年毎年、人間の細胞はどんどん新しいものに変わっていくからです。皮膚の細胞は2週間で入れ替わってきれいになります。去年の皮膚が今年もあるわけではないのです。髪の毛やヒゲなどもそうです。今の髪の毛は抜けたり散髪で切ったりしてなくなっていきます。来年の髪の毛は、来年生えてきます。

 「一生涯に受ける放射線量」というのは、実はほとんど無意味な表現なのです。「何十年経つと100ミリシーベルトに達する」などという人もいますが、これは皆さん、全く心配しないで下さい。その年に、あるいはその月にどの程度の線量を受けるのかということが問題なのです。

 例えば、今月に10ミリシーベルト、来月も同じく10ミリシーベルトを受けても、来月の皮膚は今月の10ミリシーベルトを覚えていません。

 今回、例えば髪の毛が抜けるなど、急性の放射性障害は起きていません。そして、急性で症状が現れない場合は、後で健康被害が起きることもありません。それは長年の研究で分かっています。急性で放射線障害を受けた人が、後で例えば白血病になったりするのです。

 広島では、実際に放射性物質を大量に含んだ「黒い雨」が降りました。髪の毛がばっさり抜け、後に白血病になった人がたくさんいます。そこでは池の魚が死に、牛や馬は火傷したようになって毛が抜けました。

 しかし、今回の東北では、餓死した家畜はいても、毛が抜けた方はいません。このことは、福島の放射能汚染が全く心配ないレベルであることを物語っています。

参考

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