病理解剖

病理解剖の霊的真実

  (大川隆法 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ No.198)

 医療の進歩のため、亡くなった方の遺族に病理解剖をお願いすることがあります。しかし、多くの病理解剖は死後数時間以内になされることが多く、臓器移植と同じ霊的な問題をはらんでいます。幸福の科学が解明している霊的真実によれば、心停止して医学的に死亡した後も、およそ24時間の間は、魂は霊子線(シルバーコード)で肉体とつながっている。この間に臓器を摘出されると、生きたまま臓器を取られるような驚愕と激痛を感じることがある。特に霊やあの世を信じていない人の場合、それによって魂があの世に旅立つのに大きな支障となることがある。

 こうした解剖の是非について、どのように考えればよいのでしょうか。

 

医者は来世への旅立ちを助けるため引導を渡すべき

 死後数時間の場合は、魂が肉体に執着していることが多いので、その段階で解剖されると、真理を知らない人であれば驚愕するというのは事実です。

 でも、それをあまり言いすぎて、「解剖していいのは幸福の科学の会員だけ」ということになると、また大変ですから、医者だけど、お坊さんを兼ねるしかないですね。引導を渡しながら解剖なされたらよろしいと思います。

 「あなたは死んだのです。肉体に執着してはいけない。ちゃんとあの世に還って、幸福な生活をしなさい。あなたの病理解剖をするけれども、これは、後から来る人たちのお役に立つため、医学の進歩に貢献するための解剖なのです。そのことの意味をよく分かってください。あなたを傷つけたり、あなたを苦しめたりするためにやっているのではないのです。あなたは死んで、体はもう元には戻らないけれども、後から来る人を助けるための貴重な研究材料になるのです。これは、あなたにとっての菩薩行に当たるのです。あなたはそういう意味での尊い犠牲になって、貢献しようとしているのです。もはや、この世に還ってくることができない状態になったんだから、どうか、この世の生き方については、ここら辺であきらめて、来世で幸福に生きるようにしなさい。死んで魂になったら、あなたは本当は、痛みも悩みもないはずです。痛く感じたりするのは、まだ、あなたの肉体と心が一体化しすぎていて痛いように感じるだけで、魂として遊離したら、本当は痛くないんですよ」というようなことを伝えるのです。

 この「本当は痛くないんですよ」という思いにおいて、麻酔をかけなければいけません。注射を打っても駄目ですから、思いで麻酔をかけて、「あなたはもう、肉体から離れて、天国に還らなきゃいけないんですよ。肉体のことに執着を持ってはいけません」と伝えることです。

 「肉体が自分の全部だ」と思っていると、肉体に執着するわけです。(死んで魂が肉体から離れるべき時になっても)取りついて離れませんから、肉体にメスを入れられたり解剖されたりしたら、驚愕してしまうのは当然です。

 けれども、「肉体はあなたじゃないんです。本当のあなたは魂であって、完全です。たとえ、肉体がどういうふうになっていても、バラバラになっていても、臓器が取り出されても、あなたの本質である魂のほうは完全なんです」と伝えてください。

 

あの世では自分が思う通りの健全な姿に復元できる

 霊的な意識が低い場合、メスで切られて心臓なら心臓を取られたら、霊体も心臓を取られたような状態になるから驚愕するのですが、「関係ありませんよ。あの世へ還ったら、全部復元するんですから」と伝えることです。

 あの世へ還れば、足のない人でも足が生えてくるし、片目がない人でも、目ができてくるんです。だから、「あの世へ還ったら、霊体は自由自在に、元通りに復元できるんですよ。あなたが思う通りの、思う年齢の姿で、健全な姿に復元できるんですよ」と、そういうことを申し渡しながら解剖するのであれば、別に大丈夫だろうと思いますので、お坊さんも兼ねてください。

 死んでしばらくの場合、まだ肉体に執着しているのは当然です。当たり前ですよね。なかなか死んだということを受け入れられないのでね。

 特に、亡くなるときに体の形がすごく変わってしまった場合などだったら、自分が死んだことが受け入れられないことが多いのです。葬式をやっても死が受け入れられないようなタイプの人は、本当にしばらく迷って大変なのです。

 できたらお医者さんにも、あの世の世界があることも知った上でやっていただければ、気づきが早いと思いますね。お坊さんのことは信じないかもしれないけれど、「お医者さんは信じてる」という人だっているわけですから。

 お医者さんのほうが、「もう肉体は死んだけれど、魂はあって、完全なんです。魂は自由自在に自分の体をつくれるんだから、あの世にふさわしい体になりなさい」という気持ちを込めていることが大事です。

 ですから、真理を知っている医療者たちは、弱気に考えるのではなく、きちんと、そういう気持ちを伝えることが大事だと思います。それでしたら、病理解剖をしても別に構わないかと思います。

「仏法真理」へ戻る