適度な運動

 幸福の科学大川隆法総裁は、『心と体のほんとうの関係。』で以下のように説かれました。

「運動不足の人には、まず、歩くことから始めることをお勧めします。都会生活の人は、なかなか、歩く場所や時間の確保が難しく、通勤時間帯ぐらいしかないことも多いのですが、歩くことが充分にできれば、精神活動は活発になります。これが基本なのです。たとえば、私は、毎日、万歩計を身につけていて、「その日、何歩、歩いたか」ということを測り、夜寝るときに、それを記録しています。また、体重も、朝・夕・夜と、一日に三回、測定しています。さらには、体重だけではなく体脂肪率まで測定しています。体重が同じでも、脂肪が多くなってくると、これは筋肉が落ちていることになりますし、体重が同じで体脂肪率が下がれば、筋肉が増えていることになります。体の質のほうもコントロールしているのです。以前は、このようなことは、まったく気にもしていませんでした。行事が多いと、とにかく力をつけなくてはいけないものですから、エネルギーのつくものをたくさん食べていましたし、疲れから回復するためには休むしかないので静養していました。エネルギーのつくものを食べて静養すると、体重の増加を招きます。当然のことです。しかし、現在は、マックスのときに比べ、かなり体重が落ちています。これは、努力に努力を重ねて、意図的にコントロールして落としたのです。三十代のときには、まだ体も若くて強いので、「病気などしない」と思っていたのですが、四十代以降になると、健康面の問題を感じ、その予防を考えるようになりました。そして、「大勢の人に迷惑がかかってはいけない。長く仕事を続けるためには、あらかじめ手を打っておかなくてはいけない」と思い、体重をコントロールし、単に痩せるだけではなくて、体力の改善も、そうとうやりました。まず、一日に一万歩を歩くことから始め、その次には、もう少し筋力の要る運動もやりました。テニスや水泳をしましたし、自転車のようなものなどで脚も鍛えました。また、ダンベルなどで筋力を鍛えました。十代や二十代ぐらいであれば、体力と知力の相関関係が、あまり分からないのですが、長く勉強を続けるためには、体力を維持することが必要なのです」

 まずは、歩くことから始めること。そのために、万歩計を身につけることにして、1日1万歩を最初の目標にすることです。

 

「姿勢」「歩き方」「感食」で健康をつくる

薬剤師・栄養学博士(米AHCN大学)・ボディトレーナー 宇多川久美子さんより

薬を飲む習慣をつけても生活習慣病は治らない

歩く時に腕を「後ろに引く」だけで

 まずは姿勢や歩き方を変えます。「運動する時間がない」という人も、「歩く」という毎日の行為の質を高めることは可能なはずです。

 例えば、猫背の方は重心が前に寄っています。そこで「歩く時に手を後ろに引いてください」「肩甲骨を動かすようにしてください」と伝えると、重心が自然な位置に戻って姿勢が良くなり、今まで充分動いていなかった筋肉が動くようになります。

 また、「目線を上げてください」とお伝えすることもあります。高齢者にとって転倒は骨折などにつながりやすいものです。そのため、「つまずかないように」と下ばかり見て歩く方が多くいらっしゃいますが、下を向いていると重心がどんどんと前にずれ、体の負担が増えます。しかし、目線を上げると姿勢がよくなって、「すり足」をしなくなり、歩幅も大きくなって踏みしめるように歩けるので、結果的につまずきにくくなります。

 姿勢の改善は比較的すぐ効果が出ます。左の股関節が痛いと言う方に、「重心が左に偏っているので、中心に寄せることを意識してください」と歩き方を指導したところ、5年間整体に通って取れなかった痛みがうそのようになくなりました。

 背筋を伸ばすと言うと、「上から糸で吊るされているイメージ」を持つかもしれませんが、それだと足元が宙ぶらりんになってしまいます。私が薦めている「芽生えエクササイズ」では、「植物のように上に伸びながら、地に足を付けて、しっかり根を張っているというイメージ」を持ってもらっています。

 このように姿勢を変えると筋肉量が増え、基礎代謝が上がり、体温が上がって免疫力が高まるので、病気のリスクも減ります。さらに、血圧、コレステロール値、血糖値のいずれも下がっていく方が数多くいます。また、歩き方を改善して足に刺激を与えると、脳も刺激され、痴呆のリスクが減ります。さらに、よく運動して骨が刺激を受けると、実は骨密度も高まるため、骨折のリスクも減って寝たきりの防止にもなります。

「生活習慣を変えられない」と言う方でも、姿勢を見直すだけで体調が良くなるのを実感すると、その後、積極的に生活習慣の改善に取り組まれるケースが多いのです。

病気を治すには へ

「仏法真理」へ戻る