スピリチュアルの力で病気を治すこと

 ここでいうスピリチュアルの力にも、2つの意味合いがあるように思われます。一つは心霊治療という意味です。霊的な力を使って病気を治すという事。もう一つは心の力を使うという意味です。両方ありますが、治る人もいるし治らない人もいる。

 人間の体は機械と違うのです。機械なら修理するか部品を交換すれば100%治るでしょう。しかし、人間が生きている意味は、健康で長寿が目的ではありません。誰でも健康長寿を願うと思いますが、人生の目的は「魂修行」なのです。そのため、病気を治した方が修行になるなら治ります。病気を治しても、修行にならないなら何をしても治らないのです。心霊治療でも治らない。病院に行っても治らない。宗教で病気平癒祈願を受けても治らない。偶然に治る事もありません。そのような場合は、病気で生活することです。

 何をしても治らないと言うと、なにか貧乏くじを引いたような気がします。人生が1回きりで死んだら何もかも無くなる。そのように思っている唯物論者であれば貧乏くじだと思うでしょう。しかし、魂として永遠の生命を持ち、何度も何度も地上に転生輪廻しているという視点では貧乏くじではありません。病気が治らないと言う事は、病気の生活の中から学ぶべき課題があると言う事です。簡単に治ってしまったら何も学べません。すると、この世的には病気が治って嬉しいのですが、魂的には、「今回の転生は意味がない」と言う事になるのです。病気が治らない事にも意味がある。そのような面がある事を前置きにして、スピリチュアルの力で病気を治す方法です。もちろん、心霊治療とか、宗教の病気平癒祈願というのも効果があります。間違いなく神様や天使の光が入り、パワーが増えるでしょう。必ずよい効果は出ていると思いますが、治らない場合は、もっと光が必要でもっとパワーが必要とも言えます。

 しかし、治った後に、また病気になる可能性が高いのです。なぜなら、「原因は自分にある」からです。病気と言うのは偶然に発病するものではありません。これも法則なので、原因を改善しないと心霊治療では治りきらないと思います。もっとも、病気が治った事で、病気の原因を改善することをすれば、再度の発病は無いかもしれません。病気の原因は心の問題が7~8割で、あとは肉体的な問題です。生活習慣病や 事故や怪我が原因になることもあります。しかし、それも「心がけ」や「運」まで考えれば、 ほとんどの原因は「心の問題」と言えるのかもしれません。人間は魂修行で生まれて来るので、その目的にかなった心境ならば病気になる事は無いのです。ところが、誰しもどこかで病気になります。心霊治療をしている方や宗教の開祖の方でも病気になります。つまり、病気になることで、反省が始まり、心境が変わるのです。 心境が変わることで病気が治り、スピリチュアルな力を授かるのです。

 心は「反省」「感謝」で変わります

 病気の時はもちろん、健康な時も必要な心がけです。人間は生きていくとどうしても自己中心的になります。自分さえよければ他人は関係ないと言う気持ちになるのが普通です。生きていくだけでも大変ですから、他人を蹴落としてでも自分を守ります。しかし、人間は試されているのです。神様に「この状況だったらあなたはどうするか?」を見られています。生きていくだけでも大変な世界なのに、その中で、他人を思いやり、優しくして、協力してあげる。これは天使の心です。地上で天使の活動が出来る方が、あの世で本物の天使になるのです。心を変えると言っても普通の場合は何が悪いか分かりません。普通の場合は自己中心的に生きていますし、自分の欠点は分からないのです。分からないからこそ病気が与えられるのです。これは法則ですが、与えられると言ってもよいのでしょう。つまり、調子が悪くなることで、「自分は何処か間違った生き方をしていたのだろうか?」と思うからです。これが反省の心です。反省は難しい事ですがとても大事な事です。反省が進むと、自分の間違いに気がつき、神様や間違った対応をしてしまった方に涙が流れるのです。自分が与えられていたことに気がつき、間違った生き方をしていたことに気がつくと感謝が生まれます。感謝と言うのは反省から生まれて来るのです。反省と言う言葉を変えれば「自分を振り返る」とも言えるでしょう。

 仕事が忙しいと目の前しか見ていないのですが、ちょっと立ち止まって自分の周りや過去を振り返りましょう。そこになにか問題はないですか? だれかを苦しめたり、自分を苦しめたりしていませんか?

 心の間違いで病気が出来たのですから、心を正して神様が喜ぶような心境になると病気は治るのです。それが、スピリチュアルで病気が治るという事です。

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