性同一障害 霊的な観点

 この世に生まれてくる際は、事前にどちらの性で生きるか決めているが、肉体がその性別と異なる場合も出てくる。現代では、人工堕胎が多かったり、生まれる両親の組み合わせが予定とは違うことがある。

 自分が望まなかった性別で生まれたことに対して気がつかない人もいれば、気がつきながらそのままの性別を受け入れられる人もいれば、違和感を訴える人もいる。

 確かに女性の魂が男性として生まれたら、ひげが生えたり、スネ毛があることなどに嫌悪感を持つ。

 性同一性障害は、ほんとうは病気ではなく、あの世での予定と違う性で生まれてしまった魂が、そのずれをはっきり意識しているだけのこと。それを知った上で、永遠の転生を繰り返す中での一つの経験と割り切って生きてみるのも、性転換手術等を受けるのも、その人自身の選択です。

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『心と体のほんとうの関係』で「生まれる前の人生計画とずれている人はたくさんいる」と述べている。そのうえで、「今回、自分が計画した性とは違う性で生まれてしまったかもしれませんが、それも魂にとっては一つの経験になるのですから、それはそれで、割り切って生きてみるのも一つですし、『絶対、納得しない』ということなら、性転換手術を受けるのも一つの方法かとも思います」とアドバイスしている。

 MTF(男性に生まれて性自認は女性)の方は、過去世で女性として生きてきた。FTM(女性に生まれて性自認は男性)の方は、過去世で男性として生きてきた。 それが真実です。

 生まれ変わる事によって、過去世の記憶は封印されています。ですから、何も覚えていないのですが、魂の習性として前回の性を模倣します。そして、人間の本質である魂は男でも女でも生まれ変わる事が可能なのです。これは、生まれ変わる時に人生計画を決めてくる事になっています。通常、男性は男性として転生を重ねる事が多いです。女性は女性として転生をすることが多いのですが、変わる事もあるのです。現代、性同一障害の方が増えているのは、過去世の性と逆に生まれている方が多い事を意味しています。これが何を意味するかは、神様しか分かりません。おそらく、現代文明の方向性を変えようとしているのでしょう。

 男性として活躍してきた魂を女性にする。女性として活躍してきた魂を男性にする。なぜこんなイジメのような転生輪廻をするのか? これは、何か魂的に大きな飛躍があるのでしょう。魂は経験により光の量が増えます。そして、各人の魂の光が増えれば、それだけ地上は素晴らしい世界になるのです。

 現代は、それまでの移行期。いろいろトラブルがある事は神様も予想されていると思います。そして、過去世と性別が違うとはいえ、今回別の性で生まれたと言う事は、何か理由と計画があるのです。女性の転生を重ねた方が、男性で生きることで大きな魂の磨きがある。男性の転生を重ねてきた方が、女性で生きることで大きな魂の飛躍がある。しかし、現在、男性の体に生まれて心が女性の方は辛い事だと思います。女性の体に生まれて心が男性の方も辛い事だと思います。しかし、それには何か深い理由があるのです。 今回与えられた性を使って、魂を磨く努力をする。それが、後悔しない人生になると思います。 この部分は、法律もなければ風習もありません。

 人類全体の新しい取り組みなのだと思います。あの世に帰れば、自分の姿も性別も自由自在です。

 大川隆法総裁は、『心と体のほんとうの関係。』で以下のように説かれました。

「人間には、この世に、繰り返し男性として生まれてくるタイプと、女神風に、繰り返し女性で生まれてくるタイプと、男女交互に生まれてくるタイプと、三種類ぐらいあります。最近、「性同一性障害」というものがクローズアップされてきていますが、これには、「これまで、ずっと男に生まれていたのに、今回は女に生まれた」「ずっと女で生まれていたのに、今回は男に生まれた」というように、従来とは逆の性で生まれ、少しショックを受けているケース、いわば、あの世で生まれ変わりの計画を立てた際の〝計画ミス″の場合があると思います。たとえば、生まれる前に、「両親は絶対にこの人たち」と決めていたところ、その人たちは一人しか子供を生まないこともあります。その場合は、たとえば男として生まれるつもりでいたのに、女性の体に入らなくてはいけなくなることもあり、生まれたあとに、「あれっ、俺は男のつもりだったのに女性になっちゃった。困ったな」と思うことがあるわけです。こういう人は、あの世での詰めが足りないのですね。計画が完璧にできている人もいれば、そうでない人もいるので、性同一性障害の人には、〝勘違い″をして、違う性で生まれてきてしまった場合があるのです。現代では、人工堕胎をされる場合もありますし、いろいろと難しいことが多いのです。結婚が予想外の相手になってしまうなど、予定していた人生計画とは少し条件が変わってしまい、思ったとおりにいかないことが多いのですね。予定とは違う性で生まれてしまったとしても、その人の「魂の兄弟」が男女の霊の混合体である場合には、普通は諦めるし、今回、「初めて男性」「初めて女性」という場合でも、潔く受け入れて生きる場合もあります。長い転生で見ると、男性か女性か、どちらかに交互に生まれることは、やはり多いのです。人生経験としては、両方やらないと、充分ではないからです。その人は、今回、自分が計画した性とは違う性で生まれてしまったのかもしれませんが、それも魂にとっては一つの経験になるのですから、それはそれで、割り切って生きてみるのも一つですし、「絶対、納得しない」ということなら、性転換手術等を受けるのも一つの方法かとも思います。医者は、性同一性障害について、「魂の問題であって、ほんとうは病気ではない」ということを分かっていないので、「病気だ」と判定しています。しかし、宗教的に見たら、「病気ではない」ということですね。それは、「はっきり自分の性を意識している」というだけのことなのです。そのあと、どういう生き方をするかは、その人自身の選択です。その事実を、一生、恨みに思って生きたとしても、ろくなことがありませんし、どこかで割り切らなくてはいけないでしょう」

 性同一性障害については、こうした霊的な観点が必要です。

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