過食症

 過食症は、一般的にもストレスやプレッシャー、家庭や職場での人間関係など、心に関係があるといわれています。  

 過食症の原因は、幼いころや青春時代に作った心の傷だと思います。現在の自分に起きている人間関係のストレスは、今の人間関係に問題があるのではなく過去にあるのです。今の人間関係でストレスを感じると、幼いころに作った心の傷がうずいてしまい、感情が爆発するのです。これを改善するには、今の人間関係ではなく、過去の人間関係を癒す必要があります。幼い頃に両親から受けた心の傷、そして、青春時代に家族や友人から受けた心の傷。両親も友達も悪気はないことが多いのです。特に両親はあなたを愛していたはずです。ところが、さりげない一言や、ちょっとしたネガティブな行為で傷つくのが人間です。今でさえ、ちょっとした言葉で傷つくのです。ましてや、純粋な赤ん坊や幼児の頃に受けたネガティブな言葉は大変です。それこそ天地がひっくり返るほどの衝撃でしょう。特に母親が言った場合、自分の生命が脅かされるような恐怖心を与えると思います。母親が自分の育児を放棄したら、それこそ、赤ん坊は生きてゆくことが出来ません。恐怖心は当然です。それは、ほんの些細な言葉です。たとえば、「ほんと馬鹿ね」とか「生むんじゃなかった」等はもちろん、「どうしようもないわね」とか「あっちに行ってなさい」とか、十分に衝撃を受けます。これは人によりますが、あまりにショックを受けると、その言葉を忘れようと心の奥に封印します。そして、いつもは思い出しません。しかし、その時に感じた衝撃的な悲しみと恐怖感は感情が憶えています。成人してから、会社の同僚に同じような言葉をふと投げかけられたら・・・ 幼い頃の記憶は思い出さなくても、言い知れない悲しみや恐怖感がわいてくるのです。本人も理由はわからないはずです。それは、心の奥に封印している思い出したくない記憶だからです。過食症の方は、この悲しみに食事が関係しているのでしょう。特に、幼子の両親というのは、自分の子供がたくさん食べると喜びます。子供心に、ご飯をたくさん食べると両親が喜ぶことを知っています。つまり、両親から笑顔という安心感を得るには、たくさん食べるしかなかったのです。両親は、教育のために子供を叱ることがあるでしょう。それで、ビクビクしていても、ご飯をたくさん食べたら両親が喜んでくれるこの感情は生涯忘れることはありません。つまり、不安な気持ちになったら、ご飯をたくさん食べると安心する気になるのです。これは、感情が湧き上がってくるのです。恐怖や不安には、食べて幸せになろうとするわけです。また、脳内麻薬のβエンドルフィンも関係します。人間は、美味しい物を食べると、幸せになるホルモンが脳から分泌されるのです。これが、不安や恐怖を一時のあいだ忘れさせてくれます。だから、ストレスやプレッシャーを感じると食べずにはいられなくなるのです。それは誰にでもあることです。この恐怖心や不安感が、食事ではなく、他のものに出てくるのです。それが、人間関係の不安や、経済的な不安などです。過食症と症状は違いますが、原因は同じなのです。そして、あまりにもそのような行為を続けていると、それが生活習慣になり、その思考と想いに感応する霊が近づいてきます。それは、食べたくて仕方がない霊です。通常は、飢えて亡くなったような方が多いと聞きます。そのような餓鬼地獄に行っている霊が近くに来ると、自分の恐怖心や食べたいという欲求が抑えがたい衝動として人生を支配します。このような場合、いくら心療内科に行っても改善しないでしょう。これを治すには、スピリチュアルな力と、神への信仰が必要になると思います。なぜ、信仰が必要かといえば、そこに安心感があるからです。神は無条件に人間を愛し、許しを与えている至高の存在だからです。人間にとって最大の幸福は、神と一体になり、自分が宇宙から愛されていると感じたときです。これは、唯物的に生きている人にはわかりません。人間にとって最高の幸せは、神への信仰の中にあるのです。ですから、恐怖感が癒されるのです。また、両親に対しての感情を癒すことも必要です。これは、スピリチュアルな力を使って、自分の過去を見つめてください。それほど簡単なことではないかもしれません。しかし、恐怖感から脱出して幸せになるには、そこを変えるしかないのです。つまり、「両親に対する反省と感謝」です。幼少時に経験したことをひとつひとつ思い出し、それが今の大人になった自分ならどう思うか考えてみましょう。自分の過去を客観的にみると、自分が恐れていた事や悲しんでいた事の本当の理由がわかります。その多くが勘違いです。もちろん、意図的に親が子供をいじめることもあるでしょう。大変辛いことですが、幼い頃の恐怖心という感情を消し去らないといけません。自分一人で難しいなら、神の力を使うことも必要でしょう。

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