空中を活かせば東京はまだ発展する

 東京の一つのネックは、低い建物が多く、「空中」を有効利用できていないことです。東京がさらに発展するためのカギは、「空」を活用した都市計画を立てられるかどうかにある。

 幸福の科学大川隆法総裁は、1995年の段階で、「同じ百坪の土地であっても、そこに建っている建物が二階建てから四階建てになれば、その土地の単価は変わらなくても、利用の面からいくと、地価が半額になるのと同じ」と提言していた。建築物の規制緩和を大胆に進めれば、都心に安くて広い住宅を増やせる。職場と住まいが近ければ、子供を持つ女性も仕事に復帰しやすくなるでしょう。

 また、慢性的な道路渋滞と通勤ラッシュを解消し、移動をもっとスムーズにする必要がある。

 オリンピックを前に地下鉄など新路線の開業が複数計画されているが、大川隆法総裁は、交通網について「都市部では空中を走らせたほうがよい」と指摘されました。地上や地下は建設に限界が来るが、空中を活かし、ビル同士をつなぐモノレールなどを設置すれば、移動時間を短縮でき、輸送量も格段に増える。

 人・モノ・カネ・情報の移動速度を上げれば、経済規模は拡大し、日本の繁栄にもつながる。

 他にも、首都直下型地震の対策や教育政策など、都政には課題が多い。特に教育は、未来に富を生む人材を育てる重要な仕事です。国際都市化を実現するためにも、正しい歴史教育で愛国心を育てながら、世界に通用する英語力を習得させるなど、よきモデルを作ってほしい。

 世界一の都市・東京に「貧乏神」は要らない。日本と世界の繁栄を牽引する覚悟のある人に、次の東京のリーダーを任せたいものです。

 

東京の高層ビル化を進めよ

 逆に、地方で仕事が見つからない人や東京にあこがれる外国人が、東京に来てどんどん稼げるように、東京をもっと働きやすく、住みやすい都市に発展させる必要がある。

 そのためにやるべきことはいくつもある。その最も大きなものが、東京の高層ビル化です。

 東京の中でも高層化が進む千代田区でさえ平均容積率は560%、ニューヨークのマンハッタンは1424%(2002年時点)。単純に言えば、千代田区の建物をすべて平均すれば約6階建てとなり、マンハッタンは14階建てになるということである。この差は大きい。

 衣食住プラス職が完結した3千万人が生活できる「1万メートルタワー」の研究も進んでいるが、細かい規制をとっぱらって、がら空きの東京の空をもっと活用すべきです。建物をどんどん高層化して、6LDKぐらいの広いマンションが安く手に入るようにし、そこに二世代、三世代で住めれば、女性が仕事と家庭の両立をしやすい。保育所などを充実させれば人口も増えていく。

 また、東京─大阪間を1時間でつなぐリニアによる交通革命を実現させ、アップルやグーグルなどの新たな世界企業を生み出したシリコンバレーのような人種を超えた国際都市を目指す。

 そうした様々な要素が複雑に絡み合って起こるイノベーションが生み出す価値は、政治、経済、文化に相当なインパクトをもたらすでしょう。そのときに、東京で第二のルネッサンスが起きるのです。

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