年金支給開始年齢が「75歳」になるという ウワサ?

 年金の受給が65歳から75歳になってしまうと心配している方が大勢おられますが、これは勘違いです。

 老齢年金の繰下げ制度というのがあります。今の年金制度の中に、普通は65歳から貰う年金を最大70歳まで遅らせる事により、65歳から貰うはずの年金を最大この5年間(60ヵ月)で42%増額させることができるものです。65歳以降1ヵ月遅らせるごとに0.7%ずつ年金が増えていく。この最大70歳まで遅らせられる「繰下げ制度」を75歳まで出来るようにしたらどうかという話なのです。

 75歳まで繰り下げを可能にすることは、受給開始年齢引き上げのための地ならし なのでしょうか。

 しかし、現在、この「繰下げ制度」を利用してる人は全体の2%もおりません。82歳より長生きしないと モト がとれない。長生きに自信があるとか、70歳まで貯蓄があるとか労働してるような人でないとなかなか厳しいのです。今回の75歳年金受給選択案で、65歳から貰った人と比べてどこで損益分岐点を迎えるかですが「11年10ヵ月」です。つまり、75歳から貰い始めた人は86歳10ヵ月より長生きしないと、65歳から貰う人より総額は下回るのです。

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