財政再建しながら不況を克服

 幸福の科学大川隆法総裁は、『新・高度成長戦略』で戦後の日本の高度成長を実現した池田勇人元首相の言葉(「霊言」)を以下のように伝えておられます。

「うーん、わしらのときとは、ちょっと状況が違うんでなあ。高度成長が終わって高原状態になり、何度か不況も襲ったりした。そして今、日本は、繁栄が続くか、衰退に入るかという分岐点にいるわな。そういうときに、国民は民主党政権を選んだ。今の新政権は、どっちかと言えば、左寄りだろ? どうせ。な? 左寄りの政権で、政策はバラマキと福祉で、財源がない。な?そして、「増税しようか」とか言っとるんだろ? まあ、これはもうすでに“終わった国”の兆候が出てるわなあ。老人の最期を看取るような感じの政権になっているので、われわれの時代のような若さっていうか、成長する国としての若さがないわな。老人が増えるので、その老人の面倒を見る政権が力を持つ時代に入ったということだなあ。だから、国を大きくすることも一つ、現状で維持するのも一つ、小さくするのも一つだな。今の政権は、矛盾することを言っていると思うんだよ。「国家として経済の高度成長を目指す」というのと、「均衡財政にして、すなわち財政赤字をなくして財政を健全化する」というのは、基本的に二莵を追っとるんだと思う。財政赤字をなくして、黒字化し、財政を健全化しようとしたら、基本的に経済は縮小する。出費を削って増税したら、それは、君、不況になるよ。財政を健全化した内閣は、必ず不況をつくるよ。それを本気でやったら、絶対に五年は不況が続く。それでも財政を健全化させるっていうなら、五年は不況に耐えなきゃいけないだろうが、選挙の前には、そういうことをなかなか打ち出しにくいしな。基本的に、打つ手はないんだよ。あとは、「高度成長で、企業を成長させることによって税収を増やす」という考え方もある。あんたがたも同じ考えかもしれないけどな。これは、レーガン政権と同じような考えだろうけれども、日本人は考えが小さいんでね、そういう「大風呂敷を広げて発展を目指す」というような考え方に、あんまり向かないんだよ。評判が悪くなって、すぐ「バブルだ、バブルだ」と言って潰しにかかるから、そういう政策はあんまり効かないんだよな。全部、放漫経営に見えちゃってねえ、駄目なんだよ。要するに、財政均衡を言ったら、経済は縮小すると思わなきゃいけない。だから、それを打ち出した政権は、とっても憎まれるな。大蔵省、今は財務省かな、ここが主導したら、不況は起きると思うよ。バランスシートをよくすることはできるけど、その代わり、国としては不況に突っ込むだろうね。あとは、バラマキ政策で赤字を膨らませれば好況をつくることはできるけれども、赤字は雪ダルマ式に大きくなるだろうね。その次は、おそらく、アメリカ型の社会というか、財政赤字だけではなく貿易赤字にまでなって、債務国に転落する危機が訪れるだろうね。それらを両立させてうまくやるには、よほどの神業でなければ難しい。今の財務官僚の能力と政治家の能力から見れば、どっちもできないと、わしは思うな。うん。」

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