医療費問題の根本解決には「霊的人生観」の普及が鍵

 健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことを指すが、日本人の平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年のギャップがある。このギャップの期間が長ければ、おのずと支援や介護を必要とする期間も長くなる。

参考

 介護にかかる費用は1ヵ月で平均7.7万円と言われ、年間で92万円。10年続けば920万円もの額に達する。1000万円近くもの出費は、ご高齢の方にとって大きな負担です。いかにして健康なまま寿命をまっとうできるかということは、喫緊の課題だと言える。

 健康寿命を延ばすに当たっては、病気を未然に防ぐ「予防医療」という考えがある。

 例えば、日本人の三大死因であるガン、心臓病、脳卒中は生活習慣病に大きく起因するが、知識があれば対策できることも多く、生活習慣の改善で予防できる。病気を未然に防ぐという「予防医療」の考え方を市民に浸透させることが肝要です。

 体操や運動の機会を定期的に設け、できるだけ多くの人に参加してもらう取り組みもあります。また、外出が難しい方に対しては、自宅に訪問して生活のアドバイスをするなど、予防の観点からの「在宅医療」も必要です。

 こうした動きを後押しするには、予防医療を受けた人の医療費の負担を減らすなどの施策が考えられる。

 健康で長生きできれば、場合によっては、80歳になってもイキイキと働くことができ、納税できる方も数多く出てくるでしょう。予防医療を広めれば、高齢化社会の新しいモデルをつくることができるのです。

 

医療費問題の根本解決には「霊的人生観」の普及が鍵

 幸福実現党では、人間の本質は肉体ではなく霊であり、何度も生まれ変わってこの世とあの世を行き来しながら、魂修行をしているという「霊的人生観」に基づいて、医療問題についても提言を行っている。

 すべての人はこの世に使命を持って生まれている。その使命を果たすためには、病気にならないために、生活習慣の心がけが必要です。政府としても、予防医療を発展させる仕組みづくりが求められる。

 また、病気の原因は肉体のみにあるのではなく、心の持ち方とも大きく関係がある。周りを攻撃する思い、嫉妬心、恨み心、自己破壊想念などを長く持ち続けることで、病気になるケースも多い。病気の根本原因をなくすためには、自らの心を点検し、極端な部分を正すことも必要です。

 医療費問題解決のためには、「自己責任」の考え方に基づく新しい医療制度づくりと共に、こうした「霊的人生観」を広げ、国民の意識を変えていくことが求められる。

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