浦島太郎

 日本人にとって最も親しみのある昔話のひとつに「浦島太郎」がある。

 浜辺でいじめられていた亀を助けた浦島太郎が、そのお礼にと竜宮城に招かれ、楽しく過ごすものの、急に寂しくなって故郷に帰ってみると何百年も経っていたというストーリーです。  

 ♪昔、昔、浦島は、助けた亀につれられて、竜宮城に行ってみれば、絵にもかけない美しさ♪

 助けた亀に連れられて海底の竜宮城へ行き3年間を過ごすが、浜に帰ると既に300年が経っており、お土産にもらった玉手箱を開けると一気に老人になってしまった。

 ところで、西洋の昔話に出て来る「魔法使い」は実際にいたと思いますか?  もしそれを架空の作り話だとすると、魔法使いが空を飛ぶのに箒(ほうき)や絨毯(じゅうたん)に乗るというのはおかしいとは思わないでしょうか。仮にも何か乗り物をと考えるなら、孫悟空のように雲に乗るとか、ニルスのように白鳥に乗るとか考えると思います。それが、空を飛べそうもない箒(ほうき)や絨毯(じゅうたん)を乗り物にしたというところに、何かありそうだとは思わないでしょうか? とはいっても、もちろんその乗り物は箒や絨毯(じゅうたん)ではありません。はおそらくロケットで、絨毯円盤だったと思われます。ロケットは細長くて、後ろから炎を吹き出します。それがロケットを知らない昔の人の目には竹箒(たけぼうき)に見えたのでしょう。円盤は平べったくてふわふわ飛ぶので、丸い絨毯のように見えたのだと思います。そして、それを見た人が他人に話す際に、『竹箒みたいな物、あるいは絨毯みたいなものに乗っていた』といった話が長く語り継がれていくうちに、箒や絨毯に乗っていたという事になったと思われるのです。だとすれば、昔の時代に、ロケットや円盤に乗って移動する者を見た地球人がいたことになります。そして、それが宇宙人であったとすれば、すべて辻褄が合ってくるはずです。地球人よりも科学の発達していた宇宙人は、当時の地球人にはできないことがやれたはずです。

 例えば、アラジンの魔法使いに出て来る魔法のランプが、宇宙人の使っていたトランシーバーであったとすれば、どこから呼んでも大男が『ハイ、ご主人様』と飛んで来るのも不思議ではなくなります。それに、ある惑星の人々は、200~300キロ移動するのに、個人がまたがって乗れる小型ロケットを持っていたという記録もあります。

 

浦島太郎の話は宇宙人との遭遇の話だった

 実は、浦島太郎の話は、宇宙人に拉致された人間が浦島太郎の物語として伝えられたのです。助けた亀は小型UFOで、竜宮城は宇宙船(あるいは宇宙にある別の惑星)だったという説があります。この話は地球人と宇宙人との接触を描いた物語であったのです。

 浦島太郎が故郷へ帰ると、何故300年も年を取らなかったのか? 光の速度で移動していたためです。

 もしも、光の速さに近いようなスピードの宇宙船にのって旅行をしているならば、その宇宙船の外側にいる人からみると、宇宙船の中の時間はゆっくり進む。つまり、時間が遅れているのが観察できます。こうした「運動している物体の時の流れが遅くなる」現象を、この物語に因んで「ウラシマ効果」と呼びます。アインシュタインの特殊相対性理論では、高速に近いスピードで移動する宇宙船の中の時間はゆっくり、または、止まったようになる。宇宙船の中で経過する時間は、宇宙船の外の100分の1。宇宙船で光速の99.995%で飛んでいたと考えることができる。宇宙船内の3年間が地球上での300年に相当するとされるのです。

 

 「浦島太郎」という童話は室町時代にできた お伽草子ですが、それよりも古い、奈良時代に成立したとされる『丹後国風土記』には、一風変わった浦島伝説が伝わっています。それによると、「浦嶼子という風流な青年が、亀姫という美しい姫に連れられて、天上仙家という場所に行った」というのです。

 眠っている間に天上仙家に到着した嶼子は、大きな邸宅に連れていかれます。すると、門の前でしばしひとりになった嶼子の前に7人の子どもが現れ、「この人は亀姫のご主人だ」と噂します。次に、8人の子どもたちが現れ、同じように「この人は亀姫様のご主人だ」と噂します。

戻ってきた亀姫に子どもたちのことを聞くと、姫は、「7人の子どもたちは昴星(プレアデス星団)です。8人の子どもたちは畢星(ヒアデス星団。またはアルデバラン)です」と答えたそうです。  

 まず、漁師がいました。ここは同じです。そして、浜辺に「亀」がやってくるのですが、この風土記に現れる亀は、人ひとりが乗るには、「巨大な亀」なのです。かつ、七色に光っている「亀」だというのです。その「亀」の巨大さは、「そもそも来たときに、御迎えの人が乗っていた」と言うところからも分かります。しかも、その御迎えは「絶世の美女」だったという。手招きされて、その亀に乗り込んで、着いたところは、見るも美しい島で、輝くような大地と光沢のあるタワー(高殿)があったそうです。そして、出迎えた人々は、「私たちは昴(すばる=プレアデス!)の者です」と答えたのだそうです。

 その後は、私たちが知っている話と大きく変わらず、「3年後に嶼子が玉匣(玉手箱)と共に故郷に戻ると、故郷では300年が経っていた」ということです。

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