シュメール文明と「旧約聖書」の創世記

 古代アッシリアの首都ニネベの跡地において発掘された何万枚もの刻印のある粘土板が1850年、英国人によって発見された。発掘場所は、イラクの首都バグッダットから400キロ、チグリス川に臨む都市モルスの近くであった。はるか昔、メソポタミアと呼ばれていたこの地域では、その後も数多くの発掘物が見つかっている。それらで知れる古代知識は、アッシリア人ではなく、紀元前4000年から紀元前2000年にかけて住んでいたシュメール人起源のものである。これらの粘土板はシュメール文書と呼ばれ、最大の歴史的発見の一つであった。しかし発見から160年たった今も公認の歴史教育としては認められていない。なぜなら、これまで自分達が築いてきた歴史見解が音をたてて崩壊せざるをえないからです。シュメール文書のもっとも有名な解読者に考古学者のゼカリア・シッチンがいる。彼はシュメール語、アラム語、ヘブライ語をはじめ中近東の数々の言語を読むことが出来る篤学の士です。そして、シュメール文書を広範かつ詳細に調査、解読し、「シュメール文書は人類創造のことを述べている」という驚くべき結論に達したのです。 

参考

 以下では、「旧約聖書」の 創世記 にも共通するものについて、いくつか取り上げてみました。

 

アダムとイブをそそのかした「蛇」

 当初、人類を増殖させるためには、いわゆるクローン技術が用いられていた。当時の人類はアヌンナキと原人との交配種であったため、ラバなどと同じく生殖能力を持たなかった。そこで、エンキは生殖能力を持った人類の創造に取りかかり、程なくそれに成功した。「創世記」において、この過程はエデンの園で、蛇がアダムとイブをそそのかしてリンゴを食べさせる物語として象徴的に語られている。「蛇」とは「秘密を解き明かす者」という意味もある。「蛇」とは人類創造の秘密を解き明かしたエンキ? のことなのか。エンリルは、エンキが勝手に人類に生殖能力を与えたことに怒り、彼の支配する農園「エディン」から人類を追放してしまう。まさに「創世記」のいう「楽園追放」である。これにより、人類は地球の各地に住み着くようになったのです。

 

大洪水後の世界

 文明を復興するにあたり、エンリル指導のもとに、メソポタミア地域、インダス川地域、シナイ半島が支配区域に、エンキはナイル川流域を支配することになった。大洪水によって旧来の航空宇宙施設が壊滅してしまったため、新たにシナイ半島(ティムルン)には宇宙港、エルサレム(モリヤ山)には航空管制センターが建設された。さらに、エジプトには宇宙船着陸時の航路標識(ビーコン)として3基のピラミッドが、そして、バールベクには緊急用の宇宙港が建設された。これらの航空宇宙施設は、エンキとエンリルの共通の異母妹であるニンハルサグが管理することになった。エジプト神話によれば、万物のいまだ定まりしころ、偉大なる神プタハ(エンキ)が天より地に降り来て、水と泥の底にエジプトの地を見出したという。このように、エジプト神話のプタハは、シュメール神話のエンキと対応する。また、プタハの長男ラーはエンキの長男マルドウク、エジプトの知恵の神トートはシュメールの知恵の神ニンギッジドウ、エジプト神話のハトホルはシュメール神話におけるニンハルサグに対応している。エンキは、しばらくして息子のマルドウク(ラー)にエジプトの支配権を譲り渡した。マルドウクは、エンリル派アヌンナキと激しい勢力争いを繰り広げ、支配権の伸長を狙ったが、うまくいかず敗北し、故郷ニビルに強制送還された。そして、エジプトにおいて、マルドウクの異母弟ニンギッジドウ(トート)が支配権を握った。ニビルに帰ったマルドウクが再び地球に降り立ったのは、それから3650年後のことである。マルドウクは太陽系を去リ行くニビルに送還され、そのままニビルで1年(地球では3600年)を過ごし、ニビルが再び太陽系に進入したとき、地球に復帰したのである。マルドウクが再び見た地球は様変わりしていた。かつて人類といえば単なる奴隷を意味したのだが、いまや人類は文明を手にし、さらに王権をも手にしている。マルドウクが地球に復帰したのが紀元前3500年ころのこと。その数百年前に、アヌンナキはメソポタミアの人類に対して高度な都市文明と王権を委譲していたのです。エンリルの後継者ニヌルタの庇護のもと、キシュに人類の王による王都が建設された。こうして、シュメールにおいて高度な都市文明が開花したのです。

 

核の死の灰で滅んだシュメール文明

 地球に復帰したマルドウクの権力欲が再び頭をもたげ、まずは、シュメールの支配権をエンリル派から奪取しようと画策した。バビロンの住民を扇動し、エンリルの管理を受けない宇宙港を建設した。これが「バベルの塔」である。マルドウクの暴挙に怒ったエンリルは、自ら大軍を率いてバビロンに攻め込んだ。地球総司令官の総攻撃を受けたバビロンはひとたまりなく崩壊した。マルドウクはエンキ派の本拠地エジプトに敗走し、バビロンの住民は各地に散り散りになった。そして、エンリルは、バビロンの人々が謀反を起こしたことにより、「彼らの言葉を混乱させる」ことを決定する。かつて人類はひとつの言葉でしか話してなかった。マルドウク(ラー)がエジプトを離れている間、実権はニンギッジドウ(トート)から実弟のドウムジにかわっていた。実の兄弟であるにもかかわらず激しく対立し、誤って殺してしまったのである。アヌンナキの法廷はマルドウクに対して死罪の判決を下し、ギザの大ピラミッドに幽閉された。結局死の寸前、マルドウクは死罪を赦され、救出された。

 この一連のプロセスは、古代世界において「神の刑死と復活」という神話として伝承された。後世のイエス・キリストの刑死と復活という発想は、マルドウクの刑死と復活の物語を原型とするものです。紀元前2024年、牡羊座の時代の終焉と同時にマルドウクは、またもやメソポタミアに進軍した。エンリル派アヌンナキは核兵器? をもってこれを迎え撃ち、一度はマルドウクを打ち滅ぼしたかのように思われたが、核兵器の使用によって生じた「死の灰」がシュメールに諸都市(ソドムゴモラ)に降り注いだため、エンリル派の本拠地はすべて死の大地と化したのである。ほんとうに、シュメール文明は神々の核戦争のために滅亡してしまったのでしょうか。

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