日本神道とキリスト教支配との激突

 日本と欧米の統治が根本的に異なる背景には、宗教的な価値観がある。

 日本は、古代より聖徳太子が日本神道と仏教を融合させたように、寛容さを重んじてきた国である。外国から来た渡来人にも平等に接した。近代にも、中国の清朝からペルーに向かっていた船に、清国人231人が奴隷として運搬されていたところ、それを察知した日本政府は人道主義を主張して、乗っていた奴隷を解放し、中国に引き渡した。

 大東亜戦争中、日本は「八紘一宇」の精神を掲げて台湾・朝鮮を近代化させたが、日本の歴史の流れからすれば当然のことだった。

 対する欧米は、一神教であるキリスト教の排他的な面が先鋭化し、植民地支配の圧政となって現れた。日本神道も野蛮な宗教として弾圧された。つまり、大東亜戦争は、日本神道が排他的なキリスト教支配を打ち砕こうとしたという構図である。

 現在、安倍首相は歴史観の見直しに慎重な姿勢を崩していない。他の多くの政治家も、中国や韓国などの批判を気にして萎縮している。

 だが、先人たちが過去にアジアで「世界史の奇跡」と言える善政を施した事実を知る必要がある。彼らは、当時世界を支配していた人種差別の思想を打ち破るべく行動した。欧米との比較において、日本がアジア諸国に謝罪しなければならない理由はない。

 現代の世界には、宗教対立や圧政、貧困などの問題が山積している。これらの解決に乗り出す大国としての使命を果たすためにも、日本は誇りを取り戻さなければならないと思う。

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