太平洋戦争は「ファシズム対民主主義の戦い」ではなかった

 戦前の日本は、天皇を戴いた神道国家であって、ドイツとかイタリアのファシズムというのとは かなり違うように思えます。

 しかし、第二次世界大戦では、チャーチルとスターリンが手を組んで、イギリスもソ連もアメリカも「ファシズム国家」(枢軸国)に対する「民主主義国家」(連合国)だと称して、連合国側が勝利を収めたわけです。

 そして、その結果として生き残ったスターリンのソ連を中心とする東側と、アメリカを中心とする西側による東西冷戦が始まり、1991年にソ連が崩壊するまで続くことになった。

 そして、なによりも、ヒトラーはゲルマンの森に巣くっている黒魔術系統の霊に そうとう支配されておりました。

 大川隆法総裁は、『奇跡の法』で以下のように説かれました。

「欧米の歴史観のなかには、第二次世界大戦を「民主主義対ファシズムの戦い」と二元的に分ける見方がありますが、その見方は間違っています。その見方からいえば、ドイツやイタリア、日本はファシズムの国ということになり、指導者たちは地獄に堕ちなければいけないはずです。しかし、ドイツのヒトラーはいま地獄に堕ちていますが、日本の昭和天皇は、天国、高天原(たかまがはら)に還っています。これは両者に違いがあったことを示しています。ヒトラーは、黒魔術系統の霊にそうとう支配されていました。キリスト教系にも、日本でいう仙人・天狗系統のようなものがあり、そのなかで、魔術系に白魔術と黒魔術があります。自魔術は、やや明るいというか、ややよいほうです。一方、黒魔術は悪さをするほうです。黒魔術の系統はゲルマンの森にかなり巣くっていて、ヒトラーは生前、この黒魔術霊界からそうとう影響を受けていたのです。そのヒトラーのドイツと、なぜか日本やイタリアが同盟を結んだわけです。大戦の初期には、ドイツがあまりにも強かったため、イギリスのチャーチル首相は、「祖国滅亡の危機だ。フランスもやられたし、わが国も滅びそうだ」と考え、ソ連のスターリンと手を組みました。チャーチルは、「国を守るためであれば、悪魔とでも手を結ぶ」というようなことを言ったそうですから、スターリンのことを見抜いていたと言えます。彼は、「悪魔(ヒトラー)と悪魔(スターリン)を戦わせたほうがよいのではないか」と考えたようです。チャーチルの直観どおり、スターリンはいま、あの世で現実に悪魔になっています。スターリンは生前、ソ連において、六千万人とも七千万人ともいわれる人々を粛清しました。こういう人物と、チャーチルは同盟を結んだのです。チャーチルから見れば、ヒトラーとスターリンはほとんど同質、同類型の人物だったのですが、イギリスを守るためにスターリンと手を結んだわけです。その結果、ヒトラーは滅び、スターリンは生き残りました。そして、戦後、東西両陣営による冷戦が始まり、東欧は長いあいだ非常な苦しみを味わうことになったのです。」

 第2次世界大戦については、敗戦したこともあって、「日独伊の三国が、最初はそれぞれ個別に、後には相互に支持しあって、それぞれの近くの弱い国や民族にたいしておこなった帝国主義侵略戦争」のような自虐的な理解が一般的になった。

 ただ、前回の戦争は、決して「ファシズム対民主主義」の戦いではなかった。それは、連合国側と枢軸国側の指導者たちの霊査によって明らかになる。

 アメリカの指導者であったフランクリン・ルーズベルトは如来界の出身で、イギリスのチャーチル首相も過去世はモーセの出エジプトを助けたヨシュアである。

 しかし、そのチャーチルがドイツと戦うために組んだソ連のスターリンは、数千万人もの人々を粛清したため、地獄に堕ちて悪魔と呼ばれる存在になっている。したがって、連合国側が揃って神の側にいたわけではない。

 一方の枢軸国側はどうでしょうか。ヒトラーは、ユダヤ人の大量虐殺を行ったこともあって深い地獄に堕ち、スターリンと同様悪魔になっている。

 しかし、そのヒトラーが率いるドイツと同盟を組んだ日本側の指導者だった昭和天皇は、立派に天上界の高天原に還っている。文官でありながらA級戦犯として処刑された広田弘毅も天上界の住人である。

 同じく、A級戦犯の東条英機は、戦争で犠牲になった数百万もの霊たちの恨みの念が解けずに、地獄に堕ちたままになっている。しかし、本人の弁によると、本来は高天原の八百万の神の一柱だという。

 こうしてみると、先の大戦については、「どちらか一方が善で一方が悪」という単純な構図ではなかったことが分かる。

 日本に関して言えば、決して悪魔にそそのかされて戦争を仕掛けたわけではない。「大東亜共栄圏」や「八紘一宇」という思想も、日本の民族神からストレートに出ていたもので、日本神道の神々の7~8割ぐらいは戦争に賛成していた。決して地上の軍人が暴走したわけではなかったのです。

 ただ、日露戦争に勝ったことで、衝撃を受けたアングロサクソン系の神々が力を結集して、日本を叩き潰しにかかってきたという面があった。

 第二次世界大戦は ある局面においては「神と悪魔の戦い」であったが、別の局面においては、「日本神道とアングロサクソン系との神々の戦い」でもあったわけである。

 大戦の結果アジアの植民地解放につながったのは、日本の神々の志の一端が達成されたと言える。

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