日本は戦争目的において勝った

 大東亜戦争の目的は、欧米植民地からのアジア各国の解放であった。

 第二次大戦前までに独立を保っていたのは、アジアでは日本だけであった。1800年代後半まで遡れば、東アジアで植民地獲得競争を展開していた欧米(米・英・独・仏・蘭・露)に対し、日本はひとり立ち上がって反転攻勢をかけ、1904年、日露戦争を戦った。その後、中国大陸の権益をめぐってアメリカと対立。アメリカは他の欧米諸国と共に日本を経済封鎖するに至って、日本はやむなく米英などとの大東亜戦争に踏み切った。

 大東亜戦争の後、世界は一変した。戦前の独立国は世界で50ヵ国程度だったが、戦後、アジア・アフリカで植民地からの独立が相次いだ。独立国は1960年前後には100ヵ国を越え、現在は約190カ国になった。多くが欧米植民地の「束縛から解放」されたものである。

 日本軍は、アフリカ大陸の西にあるマダガスカル島で、イギリス軍および南アフリカ軍と戦っているので、日本がアフリカ人に与えた衝撃は大きかった。南アフリカ政府は、日本がアフリカまで攻めて来たことで、アパルトヘイト(人種隔離政策)をその時点でやめなければならないと真剣に考えたほどだという。

 戦後の1960年代から1990年代にかけて、韓国や台湾、東南アジアなどが奇跡的な経済成長を遂げた。さらには、先進国と新興国のGDPが逆転しつつある近年の「東西逆転」にもつながっている。

 日本が欧米と戦ったために、中国も国土を切り売りしていた植民地状態から脱し、現在の繁栄を築くことができている。

 インドも、イギリスからの独立を果たし、人口12億人の繁栄がある。

 こうした戦後世界の大きな変化からすれば、日本は、アメリカとの戦闘では負けたが、「植民地支配からの解放」という戦争目的においては「勝った」と言える。

 大東亜戦争を戦った結果、数多くの独立国を生んだ日本も、ナポレオン同様、「世界精神」を体現していたと言ってよいでしょう。

 その意味で、明治維新、大正デモクラシー、大東亜戦争、アジア・アフリカ諸国の独立は、「世界精神」が生み出した巨大な潮流であった。

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