東西の冷戦 神と悪魔の戦いだった?

 戦後世界の大きな潮流は、人種差別撤廃・植民地解放へと向かっていった。アメリカのキング牧師による黒人の公民権運動や、南アフリカでのマンデラ大統領の反アパルトヘイト運動、インドではガンジーがイギリスからの独立運動を展開した。アフリカ諸国でも独立運動は活発になり、1960年は「アフリカの年」と呼ばれるほど、数多くの国がヨーロッパの宗主国から独立を果たした。

 戦後のもう一つの潮流は、共産主義の台頭と それを阻止する民主主義との戦いであった。ソ連や中国、北朝鮮、カンボジアなどで猛威を振るった共産主義は、何百万、何千万人という粛清の嵐を巻き起こした。共産主義国家は、言論統制などさまざまな人権弾圧が行われる「自由のない国家」だったが、ソ連とアメリカの冷戦は、西側が戦後40数年かけて勝利を収めた。

 戦後の人種平等と自由、民主主義の拡大という世界の潮流は、「人間、神の子」の思想を現実のものにするという意味で、神仏の眼から見た「正義の実現」であったと言える。

 戦後、アメリカと旧ソ連を中心に各国が東西に分かれた冷戦はどうだったのでしょうか。

 冷戦とは、共産主義圏と自由主義圏の戦いだったわけだが、これは「神を信じない国」と「神を信じる国」との戦いであったと言い換えることができる。

 共産主義の創唱者であるカール・マルクスは、現在地獄の無意識界で彷徨っている。人間は機械であり、あの世も神もないという唯物論・無神論をベースに、暴力革命を肯定し、嫉妬心を正当化した理論を打ち出した点に大きな間違いがあったからです。

 このマルクス思想を元に、レーニンや毛沢東が共産主義国家を創ったわけであるが、両者とも思想には誤りがあったが、人民を救おうとする熱意や善なる想いもあったため、5次元善人界に還っている。 ?  ところが、毛沢東は・・・

 マルクスは、本来 7次元菩薩界出身の光の天使であり、地上にユートピアを建設する使命を持っていた。その意味では、共産主義の考え方のすべてが間違っていたわけではない。

 しかし、神の存在を否定するその思想は根本的に誤っている。だからこそ、ソ連の崩壊という形で冷戦は「神を信じる国」の側が勝利することになった。

 従って、中国や北朝鮮などの共産主義国家と周囲の民主主義国との間で続くアジアの冷戦も、共産国家の崩壊という形で終わることが予想される。

 ただし、そのためには、中国が平和裏に民主化される必要がある。日本においては、いまだに根強い唯物論や共産主義の思想を払拭し、本来の「崇神・崇仏の国家」に戻す必要があるのです。

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