幸福の科学大川隆法総裁 「日本が世界のリーダーとなるために」 より

 日本の先輩であった欧米列強は、植民地をたくさん持っていました。アフリカを植民地にしたのは、どこの国でしょうか。ヨーロッパの先進諸国でしょう。ケーキを切り取るように、アフリカを植民地にしてきました。

 アメリカは、どこの国の領土も取っていないかといえば そんなことはありません。例えば、ハワイは もとからアメリカだったかというと それは違います。あのような太平洋の真ん中にアメリカの領土があるはずはないのです。彼らはアメリカ本土を西の果てまで進み、ネイティブアメリカンの土地がなくなったので、海を渡ってハワイまで行ったということでしょう。サイパンなどもそうです。

 そのように、欧米諸国は、国力が強くなると よその国まで進出していって領土を奪い取り、国の財産を増やしていたのです。したがって、先の大戦において、日本がアジアの人たちに対して戦争による被害をもたらし、苦しめた点については反省する必要はありますが、「欧米の人たちは、過去の植民地支配について十分に反省をしていない」ということも歴史的事実として知っておいたほうがよいのです。

 

戦後始まった植民地政策の見直し  

 もし、「欧米の国は、植民地をつくっても何ら罪にならないが、日本だけは罪になる」と言うのであれば、それは人種差別以外の何ものでもないでしょう。  

 先の戦争では、日本は原爆まで落とされて、ひどい目に遭いましたが、これは日本人が有色人種であったからです。「日本人は白人ではないから、原爆を落としてもかまわない」ということだったのでしょう。もし、白人の国に原爆を落としたら大変な非難を浴びることになるので、有色人種の国である日本が実験台にされたのは ほぼ間違いないのです。

 ただ、日本が敗戦した一方で、アジアやアフリカの植民地は、みな欧米圏から独立していきました。世界的に「植民地を持つのはよくない」ということになったわけです。  

 もし、植民地を持つことがよいことならば、日本が行ったことも よいことになってしまいます。「日本がしたことは悪い」と言って断罪した結果、「欧米の行った植民地政策もやはりよくない」ということになり、世界から植民地がなくなる方向に行きました。  

 そのように、植民地支配は悪いものとして、流れ的には押し返されてきているので、チベットのように第二次大戦後にいきなり取られたところが問題になっているわけです。

 

国家の独自性を保ちつつ共存共栄を  

 基本的に、それぞれの国が、独自の政治や文化を護り、独立して存在することは、よいことだと思います。幸福の科学が世界宗教になって地球全体に広がったとしても、単一政府によって世界を支配するようなことが正しいとは思っていません。それぞれの国の文化や政治を生かして、独自に自治を行いながら栄えていくことが望ましいと思います。基本的な心の教え、全宇宙的に共通する心の教えについては、全世界の人々が学ぶべきでしょうが、それぞれの国においては、独自の自治を行っていくのがよいと考えています。

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