地球温暖化は間違った仮説

 二酸化炭素(CO2)によって地球が温暖化しているという地球温暖化説そのものを揺るがす、重大な議論が行われました。

 地球温暖化を語る際によく使われるのが、「ホッケースティック曲線」です。

 過去1000年間の北半球の気温変化を示したこのグラフは、米ペンシルバニア州立大学のマイケル・マン教授によって作成され、2001年には、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第三次報告書に採用されました。このグラフによって、1000年間に渡ってほぼ横ばいで推移していた気温が、20世紀後半から急上昇したという”事実”が明らかになり、化石燃料の使用増加によって地球温暖化が進んだという論が世界に広まったのです。

 

揺れる CO2悪玉論

 温暖化説は本当に「科学界の結論」なのでしょうか。

 18世紀に始まった産業革命により化石燃料の使用が急増。それによって大気中のCO2が増え、地球が温暖化した。これが、温暖化のストーリーです。

 しかし、数多くの研究によって、1100~1375年の中世にかけて、地球全体で現代以上に温暖な気候が続いたことが明らかになっています。

 化石燃料ではなく足踏み回転車や水車が使われていたような時代に、なぜ地球は温暖化したのでしょうか。活動家は、この謎について口をつぐんだままです。

 

背後には共産主義思想

 なぜ環境団体は、反論の検証もしないまま、人々の恐怖をあおり続けるのでしょうか。

 この背景には、共産主義、社会主義の思想が流れています。

 1991年、共産主義の理想とされたソ連が崩壊。拠りどころをなくした左翼活動家は、次の活動分野として環境問題にシフトしました。マルキストからエコロジストへの転向です。

 ソ連崩壊後、チェコ共和国の初代首相となったヴァーツラフ・クラウス氏はこう警告していました。「21世紀のはじめにおいて、自由、民主、市場経済、そして繁栄にとって最大の脅威となるのは、共産主義やその軟化版ではありません。最大の脅威は、野心的な環境保護主義です」。

 つまり、豊かさへの嫉妬心を環境保護という名目で世界に浸透させ、貧しさの平等を実現しようとしているということです。

 根拠のない環境保護活動は、世界中の経済活動にブレーキをかけます。そうなれば、誰が発展途上国で貧困にあえぐ人々を救うのでしょうか。

 

先進国はさらに経済発展を

 まずは、地球温暖化説をゼロから検証し直すべきです。

 大川隆法総裁は、カナダでの説法でこう訴えました。

「数十億の人々が貧困に苦しんでいます。どうすればこの問題を解決できるのか。どうかそれを考えてください。これは非常に重要なことであり、先進国の使命であると思います」

 経済発展してこそ、今より効率的でクリーンな新エネルギーを開発することもできます。姿を変えた共産主義思想である過激な環境活動を、断固として押しとどめる必要があります。

 

「二酸化炭素・性悪説」を捨て、国の繁栄へ踏み出すべき

 幸福の科学大川隆法総裁は、温室効果ガス対策について、次のように言及している。

CO2を削減しようとする政策は、基本的に間違っていると私は思っています。『炭素を出すものは、一律、悪だ』という、”炭素全体主義”のような考え方を出されると、発展途上国は苦しみますし、工業生産等にそうとう影響が出て、先進国もダメージを受けるはずなので、景気の悪化に追い打ちをかけることになります」(『救世の法』所収)

 CO2による地球温暖化というのは、間違った仮説にすぎない。

 地球は天然現象として、1500年周期で温暖化と寒冷化を繰り返している。氷河期も一万年単位で起きている。氷河期と氷河期との間は、温暖な気候が続く、地上の生き物にとっては幸福な時代である。

 CO2が増えるということは、植物が繁茂することを意味しており、地球が食料をもっと増産できる態勢へ向かおうとしているともとれる。

性急なCO2排出削減は、不況を促進するし、発展途上国の発展をも止めてしまう。CO2による地球温暖化説は、大企業や資本主義の発展を妨げようという左翼運動であり、姿を変えたマルキシズムである。

 大川隆法総裁は、『夢のある国へ-幸福維新 幸福実現党宣言⑤』で次のように説かれました。

「これは、まだ一つの仮説にすぎないのです。私は、「ちょっと待て。何かおかしい。怪しいぞ」と感知しています。今の地球温暖化が始まったのは1850年からです。ところが、大気中のCO2が増え始めたのは1940年からです。これは、おかしなことです。90年ずれています。しかも、1850年から温暖化が始まっていますが、現在に至る過程で、一回だけ寒冷化が起きています。その時期は1940年から1975年までです。そして、1976年以降、再び平均気温は上昇に転じ、急速に上がってきているのです。両者には因果関係がない可能性が高いと言えます。実は、地球は1500年周期で温暖化と寒冷化を繰り返しています。過去、百万年の歴史を調べると、約六百回、温暖化が起きているのです。したがって、「温暖化は、CO2などの温室効果ガスの影響で起きるのではなく、地球自体の天然現象として、温暖化と寒冷化が起きる。地球は、そういう周期を持っている」と考えられるのです。もっと大きく言えば、氷河期は一万年単位で起きています。今から一万年ぐらい前までは氷河期であり、この氷河期が終わって温暖化が始まり、文明が発達してきたのです。  大きな流れとしては、やがてまた氷河期が来るのですが、氷河期と氷河期との間は、温暖な気候が続く時代です。温暖化が続いている間は、実は、人類や地上の生き物にとっては非常に幸福な時代なのです。さらに言うと、CO2がなければ光合成はできません。「CO2を吸収して栄養分をつくり出し、酸素を外に放出する」ということが植物の仕事なのです。「CO2が増える」ということは、「植物にとって非常に好都合な環境になる」ということであり、これは、「植物が繁茂する」ということを意味しています。今、温暖化が進み、グリーンランドの氷が解け始めたり、シベリアの永久凍土が解け、普通の土地になろうとしたりしていますが、私には、「地球が、食料をもっと増産できる態勢へ向かおうとしている」というように思えます。今、先進国は不況で苦しんでいますが、性急なCO2排出削減には、不況を促進する効果があります。これは間違いありません。さらに、困ったこととしては、「発展途上国の発展を止める効果もある」ということです。もちろん、私も、「いわゆる公害レベルのものは防止すべく努力しなければいけない」と考えます。しかし、「CO2の増加によって、地球が温暖化し、破滅的な最後になる」という考え方は、一種の終末論であり、そうなることはありえません。必ず地球の自動調整装置が働きます。CO2の増加と温暖化とは特別な因果関係はないのです。「蓋然性がある」というだけで、今日のような極端な反応をしている人たちは、実は、「大企業や資本主義の発展を妨げよう」という左翼運動であり、姿を変えたマルキシズムです。これに気をつけなければいけません。」

 日本の危ないところは、例えば、「バブル崩壊」や「ゆとり教育」、また「CO2排出削減問題」のときのように、全部が一緒になって一斉にウワーッと動くことである。

 今は「原発反対」という人が多く、あれほど騒いでいたCO2排出削減なんて今は誰も言っていないが、原発をやめるということは、「CO2が増える」ということである。

 しかし、そもそもCO2排出量が増えた時期と地球が温暖化した時期とはずれており、地球の周期によって気温が上がったり下がったりしているのであって、CO2と地球温暖化には因果関係がない。

 大川隆法総裁は、『『幸福実現革命─自由の風の吹かせ方─』で次のように説かれました。

「日本の危ないところは何かと言うと、全部が一緒になって、一斉にウワーッと動くことです。こういうときが、本当は最も危ないんです。  例えば、先ほど言った、「バブル崩壊」のときも、「バブルは絶対におかしいから潰せ!」と言って、みんなでワアワア大合唱をし、国民の総意で潰しました。それから、「ゆとり教育」のときも、「これはいい」と言って、みな、その方向にウワーッともっていきました。その次は、この前のCO2排出削減です。「地球温暖化対策こそが大事だ」と言っていたのに、今ではもう、CO2排出削減なんて誰も言っていません。みな、ピターッと言わなくなり、まるで箝口令(かんこうれい)が敷かれているようですね。ただ、「原発をやめる」ということは、「CO2が増える」ということなんですよ。どうなっているんですかね。あれだけ言っていたことは、いったい何だったのでしょうか。火力発電が中心になったら、CO2だらけになるのですが、そんなことは、もう全部パーッと投げてしまって、それどころでないんでしょう? でも、自動車などが普及してCO2排出量が増えた時期と、地球が温暖化した時期とを比べてみると、四十年ぐらい、ずれているんですよ。つまり、CO2が増えたあと、実は、寒冷化が四十年ぐらい続き、それから気温が上がってきているので、温暖化はCO2とは関係がないんです。私は、「地球の周期によって、気温が上がったり下がったりしている。歴史的には何度もそういうことが起きているので、CO2と地球温暖化には因果関係がない」と判断していました。だから、その議論を全然相手にしていなかったんです。実際に、今ではもう、CO2削減を言う人はいなくなりましたよね。もう、バカみたいな話です。「何パーセント削減」などと一生懸命に言っていて、CO2の排出権を国家間で売り買いしたり、もう、こんなことの繰り返しばっかりですよ。」

 

地球温暖化の原因はCO2ではない

 映画「2012」で一部描かれていましたが、宇宙の銀河系には、「フォトン・ベルト」というものがあります。これは電子の帯のようなものです。実は、今、地球は、このフォトン・ベルトの中に入っています。そのため、ちょうど、電子レンジの中に入れられたような状態になっていて、地球の内部は温められています。その結果、地熱が上がり、地球の表面温度も上がってきて、地球が温暖化しているのです。 地球温暖化の原因は、本当は、CO2ではなくてフォトン・ベルトなのです。 しかし、地球は、やがてフォトン・ベルトから出ます。フォトン・ベルトは宇宙の中を動いているので、やがて地球を通り過ぎるのですが、その後、今度は地球の寒冷化が始まるのです。

 国立天文台、理化学研究所、JAXAやNASA等の国際チームが、2012年4月19日に発表したところによると、太陽極域の磁場がこれまでとは異なる現象を示しているという。太陽観測衛星「ひので」によるこの観測は、地球の寒冷期到来の予兆を示している可能性があるという内容である。

 太陽には南北両極にプラスとマイナスがあるが、両極が周期的(約11年)に入れ替わり、黒点の数が最大になる極大期が反転の時期であると考えられている。今回、太陽の北極磁場がマイナスからプラスに反転すると予測される一方、南極での反転は見られず、南北の両極がプラスのまま赤道付近がマイナスになり、四極構造になると想定されている。

 過去にこのような現象があったと考えられているのは、地球の寒冷期であった。

 昨今、CO2の増加が叫ばれているが、温暖化ではなく寒冷化しようとしているというわけである。