外食や小売りなどの接客業も「無人化」の時代 人間にしかできない仕事とは?

「目に見えない価値」の提供が人間の強み

 単純な作業であれば、機械の方がミスも少なく、人材養成にかかる時間も費用も節約できる。コンビニやファストフード店などで、ボトルネックになっているのは人材確保とコストであり、無人化の流れはもはや不可避かもしれない。

 しかし、コンビニ最大手のセブン-イレブンは、「フレンドリー・サービス」を大事にしており、「接客はお客さんとつながる重要な業務」として、現時点で無人レジ機の導入予定はないという。イギリスなどの欧米諸国に比べて、日本は機械化や無人化に後れを取っているが、その理由は、「おもてなし」や「心のこもったサービス」を大事にするマインドが強いからではないでしょうか。

 私たちの社会を便利かつ安全にしてくれるロボットやAIなどの技術の進歩は望ましい。ロボット産業は、今後、基幹産業に育っていく高成長分野でもある。単純な仕事をロボットにしてもらえれば、人間はもっと高付加価値の仕事に専念することができる。企業の経営者は今後、さまざまな仕事について、人工知能(AI)を搭載した機械に移行するかどうかの決断を迫られるようになるでしょう。

 そうした流れの中で、AIや機械に取って代わられることのない、付加価値の高い仕事が求められるようになることは必至です。

 人間にあってロボットにないものは、たとえば「人を幸福にしたい」という他者への愛の思いや、自分の頭で考えて新しいものを生み出す「創造性」などである。こうした目に見えない価値が重要になる仕事は、いくら技術が進歩してもなくなることはない。人間にしかできない仕事とは何か、どうしたらその能力を高められるかを追求していくことが、今後ますます必要になるでしょう。

参考

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