言語の起源は日本?

 世界の文字は、超古代日本の天皇が「宇宙構造図」というパターンを元に生み出されたという。

 「竹内文書」に書かれているが、超古代の地球は、日本の天皇を頂点として統治され、その子孫が世界各国の王として派遣されていた。その頃、太古の天皇が様々な文字を考案し、各国に分け与えていたと書かれていたという。この宇宙構造図の線をいろいろ組み合わせて作った文字が、日本のカタカナやハングル文字、ヘブライ文字、ヒッタイト象形文字、エジプト文字・・・になったのだとか。

 他にも、エジプトの古代文字が日本の神代文字で読めたという研究もあります。超古代世界語は日本語だったのでしょうか。

参考

 竹内文書には、モーゼやキリストが日本の天皇に真理を学びに留学しにきていたことが書かれています。

 現代の日本語が「漢字仮名交じり文」で表わされており、「現在使用されている『仮名文字』も漢字を崩して作られたもの」と言われていることから、多くの日本人は、漠然と日本語は大陸(中国)由来で、中国から伝来してきたと考えているかもしれない。事実、それを吹聴する左翼系の学者も少なからず存在する。

 しかし、そのような見方は、正統な言語学の見解からすると とんでもない間違いです。

 日本語の起源は、中国で漢字が成立したとされる約四千年前をはるかにさかのぼり、弥生時代はおろか、少なくとも縄文時代の最初期、つまり、1万年以上前までさかのぼることは言語学の常識と言ってよい。本当の起源はもっと古いという「学問上大変有力な説」もあります。

 日本語と同種の類似性を持つ言語である南米、北米などの「太平洋沿岸言語圏」の言語の分布状況を見れば、少なくとも1万7千年以上前までさかのぼらなければ日本語の起源は説明できない。

 「漢字伝来以前の日本で、日本語としてどういう文字が使用されていたのか」という研究が事実上タブーになっている現在の日本の状況下では、この主張を聞いても、多くの方はピンとこない。しかし、口語も研究する言語学の方では、これは厳然たる事実なのです。

 近年韓国の学者が主張した「日本語は朝鮮(百済)起源」などという説は、世界の言語学の水準から見て全くもって問題外です。

 漢字伝来以前の日本には、複数の楔(くさび)形文字(ヒエログリフ)が存在し、大量の考古学的発見がされていることは、もはや隠しようのない事実です。これらはむしろ、欧米の文化学会(言語学、考古学等を統合した学会)の方で高く評価されており、「知らぬは日本ばかりなり」なのです。

 今、我々の使用している日本語を、別の文字体系を使って表現していた時代が長らく存在していた。そこに漢字や漢字絡みの仮名文字が混入してきたのは、最近の出来事なのです。

 しかし、おそらく弥生期以降と思われるが、その混入が始まった後でも当時の日本の政治体制がしっかりしたものであったので、表現文字の多少の入れ替えはあっても言語の骨格が変わることはなかった。これは言語学者の一致した見解です。

 「中華文明より日本文明の方が古かった」というのは、左翼系の学者にとっては具合が悪いでしょう。「神武天皇以前にも文明、つまり天皇という統治者がいる体制が存在した」というのは、明治以降の保守派にとっても不都合であろうが、そろそろ真実に目を開くときでしょう。

 しかも、その古い時代に成立した「日本語」は、南方(東南アジア・南太平洋)の諸言語と共通のベースを持ち、その共通ベースは、南米や北米など、広く環太平洋沿岸全域の言語にまで広がっている。

 もっと言えば、4千年前に漢字発祥の元(材料)になった中国大陸古来の言語は、「太平洋起源の言語」が中国沿岸部から内陸に向かって伝わったものである。

 しかも、最終氷河期末期にあたるその伝来の時期には、対馬海峡はほとんど地続きになっていたと言われており、漢字の元となった太平洋由来の言語は、中国南部の沿岸部のみならず、日本から伝わった可能性も高いのです。少なくとも、現在残っている漢字の基礎部分(主要部分)は、太平洋由来(日本由来)の文字・言語から作られており、それ以外の北方系の民族の言語が漢字の形成に影響を与えたのは、わずか4千年前以降最近のことで、それ以前には全く何の影響も与えていなかった。有力な部族として存在していたのかすら不明である。当然のことながら、その北方部族の影響で作られた漢字は、現存する漢字のごく一部にしか過ぎない。

 そもそも、「漢字」なるものは「何」をもとにして「誰」がつくったのかが問題なのです。軽々しく「漢字文化圏」などと言っていただきたくないものです。  参考:『世界言語のなかの日本語』(松本克己/三省堂)ほか

カタカムナ  忘れ去られた神の名

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