病院のサービスを差別化するには
大川隆法 未来への羅針盤 ワールド・ティーチャー・メッセージ No.268
当会のフィールドはかなり広がっていますので、他の宗教に比べれば言うべきことはあると思います。
イスラム教も中世においては、科学と宗教が一体化した部分がありましたが、現時点では、科学とかなり対立するものになっています。宗教のほうが時間的に止まっています。
科学的にいくら研究しようと思っても、「すべての答えは『コーラン』にある」というのがイスラム教の考えなので、科学を両立させるのはかなり難しいだろうと思います。
キリスト教のほうも中世以降は、やはり「教会が科学から離れていく歴史」であったことは間違いないでしょう。
幸福の科学は、そうした科学的な発展と経済・経営的な発展を許容する宗教というかたちでスタートしています。現代から未来に向けて広がっていく可能性がある宗教として、構えとしては実によくできていると思います。
医学を否定するような宗教もありますが、当会は医療のほうが成功し、発展していくことを否定していません。できれば補完関係になればいいと思っています。
宗教を理解できる医者に
人間は完全な物質ではないので、精神的なものが身体にいろいろ現れてくるのは当たり前のことですが、精神だけでないことも事実です。ちゃんとした栄養を摂取したり、運動したりしなければ、病気になることもあります。両方の面から攻めていかなければいけないところはあると思います。
医学のテキストはすべて唯物論的なものででき上がっているので、科学者や医者の中にも、霊的なものや宗教的なものを理解できる方がある程度増えてくださることはありがたいことです。そのほうが、病気がよく治ったり、人気が出たり、世界から大金持ちが集まってきます。決して悪いことではありません。
一般的にみなさん、どの病院がよく治るか、よく効くかをよく知っています。経済的に余力のある方ほど、いろいろなことを求めていて、細かく調べて、「どこが一番治りがいい」「待遇がいい」など、いろいろ勉強しているようです。
(質問者に)「世界中のお金持ちに来ていただきたい」という思いを持てば、そういうふうになってくるだろうと思います。
病院も経営マインドを持つ
あなたの病院のことはよく知りませんが、一般的に病院は、経営的なマインドは非常に低いです。特に「患者」と「囚人」の区別がついていないところが多いです。いったん捕まえたら、囚人と変わらない扱いです(笑)。捕まえたら、「逮捕、逮捕」という感じで、完全な支配下に置かれるようなところが多いです。
相手も人間であり、感情も感じ方も違うので、サービスのレベルもいろいろ必要です。例えばホテルもみんな努力しています。病院はホテルとは違うとは思いますが、多少なりともそうした経営努力は必要だと思います。
将来、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(*)のほうで医学関係の学部ができるとしても、必ず経営マインドを持った医者を育てなければ駄目です。開業しても失敗しないようなマインドを持っていないといけません。
でもそれは人ひとりの問題で、上に立つ人がそういう考え方を持っていれば、しっかり経営できるようになります。
気をつけなければ、お客さんが選べないために「完全に威張っているだけ」ということが、医学の世界でも起きてきます。医者が選ばれる時代になれば、やはり、快適さやその人にとっての苦しみを和らげる方法など、いろいろ考える必要はあるだろうと思います。
努力は必ず報いられます。自分の専門の勉強を深めるのは当然ですが、それ以外の勉強をいろいろ加えて、差別化を図っていくことが成功への道だと思います。
ドバイからも大金持ちが治療を受けにくることを祈っています。頑張ってください。