最新の科学技術と霊的生命観の融合

 精子と卵子が合体して、その小さなものがこれだけの大きな体になって完成した姿になるという設計図を体が持っているのならば、もし人生の途上で何らかのけがや病気で使えなくなったとしても、その力を素直に働かすことができたら再生してくる力も人体は持っているはずです。これが治らない理由は、受けている教育が唯物論的な教育を受けているし、信じていない。そもそも信じていないために治らないのです。

 唯物論に立脚する科学技術だけでは、得られる成果に限界がある。再生術が本当に人類に福音を与えるようになるには、最新の科学技術と霊的生命観の融合がキーになる。

 真なる信仰のもとに科学と宗教が融合する未来社会においてのみ、未来型治療法としての再生医療が力を発揮できるのではないでしょうか。

 再生医療とは、一言で言えば、自分の体内から取り出した細胞を培養・増殖させるなどして、傷んだ臓器や組織そのものを再生させるもの。いわば、「自分で自分を治す」医療である。

 生命倫理の基礎には霊的知識が必要です。新たな生命倫理を考えていくうえで基盤となる考え方とはどういったものでしょうか。

1 人間には永遠の生命が与えられている

 第一に、人間には永遠の生命が与えられ、霊的存在としてあの世とこの世との間を転生輪廻しているという知識が大前提となる。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『神秘の法』では「人間は、長年、霊として生活しているのであり、それがほんとうの生活なのです。ただ、長年、霊として生活しているうちに、ときどき、地上の世界が進化して変わってくるので、時代が変わったときに地上に生まれます」(p.94)と指摘されている。

 この「常識」が見失われ、人間機械論や医学上の唯物論が広がっているために、様々な混乱が起きている。

2 人は魂修行のためにこの世に生まれてくる

 生殖医療では、命の選別につながる出生前の遺伝子診断や、第三者の女性の子宮を借りて出産する代理母などの技術が論議を呼んでいる。

 人間の誕生を考えるうえで忘れてはならないのが、人は魂修行のために、家族や職業、人生上の課題などをある程度計画し、この世に生まれてくるということです。その中には、先天性の重い病気や障害をあえて予定している場合もある。ゆえに、こうした生殖医療には許される限度があると考えるべきでしょう。 

3 安らかにあの世に旅立つことは人生最大の幸福の一つ

 死とは、この世での魂修行を終え、本来の世界であるあの世へと還ることにほかならない。このため、心安らかにあの世に旅立つことは、人間にとって最大の幸福の一つと言ってよいのです。

 脳死臓器移植が問題なのは、脳死状態の提供者が手術の痛みに驚愕し、「安らかにあの世に旅立つ権利」が大きく侵害されるためです。

 これからの時代、医療はますます進歩していくことが予想される。それを支え、正しい方向へと導くことができる霊的な知識、宗教的真理こそが、これからの時代の生命倫理を考える上での基礎となります。

 人体の再生術について、大川隆法総裁は、著書『超・絶対健康法』で次のように述べている。

「精子と卵子が合体して、そのちっちゃなものがこれだけの大きな体になって完成した姿になるという設計図を体が持っているのならば、もし人生の途上で何らかのけがや病気で使えなくなったとしても、その力を素直に働かすことができたら再生してくる力も人体は持っているはずなんです。これが治らない理由は、受けている教育が唯物論的な教育を受けているし、信じていない。そもそも信じていないために治らないんですよね」

 唯物論に立脚する科学技術だけでは、得られる成果に限界がある。再生術が本当に人類に福音を与えるようになるには、最新の科学技術と霊的生命観の融合がキーになる。

 真なる信仰のもとに、科学と宗教が融合する未来社会においてのみ、未来型治療法としての再生医療が力を発揮できるのです。

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