地球理念

 直前の文明として金星文明があったので、それを踏まえつつも違ったものをつくろうと考えた。

 「調和」が極めて強かった金星文明は、停滞し衰退したところもあったので、地球では、進化の速度をもう少し上げて変化の激しい星にして、魂にいっそうのチャレンジのチャンスを与える環境をつくろうと考えた。

 切磋琢磨し進化しながら、同時に調和の光を入れることで、「進化させつつ調和させる」という大きな文明実験だった。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『太陽に恋をして──ガイアの霊言』でエル・カンターレが3億数千万年前に、初めて「アルファ」という名で地球に下生した際に、その妻だった女神「ガイア」の言葉(「霊言」)を、次のように紹介しておられます。

「星によって、星団によって、いろいろと目的が違うし、その進化の度合いにも、ずいぶんずれがあるのですけれども、やはり新しくつくる以上は、何か、そういう「理念」がなければつくれません。ただ、直前の文明としては金星文明があったので、「金星文明を踏まえつつも、それとは違ったものをつくろう」と考えたのです。どちらかといえば、金星文明は、「調和」が極めて強かった文明かと思います。長い調和の間に、「芸術性」や「美しさ」も、そうとう出てきたとは思うのですけれども、ある意味で、停滞し、衰退した部分もありました。そこで、地球では、「進化の速度を、もう少し上げよう」という計画が最初からありました。ある意味での「新しい創造と破壊」、「変転」、こうしたものを強く入れ、わりに変化の激しい星にして、魂にいっそうのチャレンジのチャンスを与えるような環境をつくろうと考えました。その過程では、初期のころ、確かに、肉食獣などが多く出たときには、若干、弱肉強食的なものも出たことは出たので、これについては、金星的な目から見ると、必ずしも美しくない面はあったと考えます。しかし、宇宙の星のなかには、強者と弱者が、明らかに、その位置を固めているところもあり、弱者が、一方的に奴隷のようになっているような星もあれば、餌や獲物になっているような星も、現実にはありました。ただ、アルファ様のお考えとしては、「最初のあり方は、多少、原始的に見えるかもしれなくとも、いずれ、それを、現在のような市場原理、競争の原理も入れた上で、切磋琢磨して人類を進化させる原理につながっていくものにしたい」という気持ちをお持ちだったと思うのです。そのように切磋琢磨し、進化、進歩をしながら、同時に、もう一つ、調和の光を入れ、どうやってそれを整合させて、地球にユートピア的状況をもたらせつつ、それを最終的に終わらせないようにするか。要するに、桃源郷のような状況を何億年も続けさせるのではなくて、「進化させつつ調和させる」ということができないか。  そういう、大きな文明実験だったと思います。」