人生の目的と使命

人生の目的

 人生の目的は、第一に、自己発見の旅である、第二に、他の人々や社会とのかかわりにおいて、自己を知り、互いに影響を与え合う存在として生きていくことの大切さを学ぶところにある。

 仏神は、相対的な世界、つまり個性を持った魂が互いに磨き合う世界を創ることによって、自己認識を深め、また、自己の可能性を楽しんでいるという。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『幸福の法』で以下のように説かれました。

「人生の目的というものを考えるならば、第一の目的は、やはり、「自己発見の旅」ということであろうと思います。 「個性を持って生まれてくる」ということ自体が、「自分自身の人生を究めなさい」ということを意味しているのです。「自己を探究し、『自分はなぜ、こういう個性を持って生まれてきたのか。自分は、いかなる人生を与えられたのか』、それを発見しなさい」ということです。この自己探究の旅、自己発見の旅は、誰もが逃れることのできないものです。人生のもう一つの目的は、他者とのかかわりです。「他の人々や社会とのかかわりにおいて、自分は、いかなる役割を果たすことができるのか」ということです。「他者とのかかわりにおいて自己を知り、また、互いに影響を与え合う存在として生きていくことの大切さを学ぶ」ということです。これが人生の基本的な二つの目的です。他の人の存在がなく、自分一人だけでいても、自分自身を知ることは、なかなかできません。考え方や意見の違う人、好きな人や嫌いな人など、いろいろな人がたくさんいて初めて、自分自身というものが分かります。人間の違いを知ることによって、自分の考え方が偏っていないかどうか、平均的であるかどうかも分かるようになります。他人は自分の思うようにならないものですが、いろいろな人がいるということは、自分自身を教えてくれるという意味で、ほんとうにありがたいことなのです。 「こんな人が存在するのか。こんな考え方があるのか。こんな性格がありうるのか」と、非常に不思議に思うことがありますが、他の人から逆照射して自分自身を知るためには、多様な能力や個性を持った人がどうしても必要なのです。それで、人間は共同生活をしているわけです。他人がいなければ、自分自身のことがまったく分からないのです。実は、これが、仏や神といわれる存在が世界を創った理由でもあります。仏神は、相対的な世界を展開することによって、つまり互いに磨き合う世界を創ることによって、自己認識を深め、また、自己の可能性を楽しんでいるのです。」

 人間は、誰もが持っている「魂のうずき」によって、みな必ず幸福になりたいと思うもの。

 その理由は、人間の魂は、はるか昔に根本仏から分かれてきたときの記憶を、根本仏が宇宙を創造した二大目的、「進歩」と「調和」という理想の記憶を、かすかに持っているからである。

 だからこそ、人間は、向上・発展を求める心と、安らぎと美を求める心とを、内なるうずきとして持っているのである。

 大川隆法総裁は、『ユートピア創造論』で以下のように説かれました。

「個人が幸福になりたいと思う理由の一つとして、「魂のうずき」があります。つまり、魂自身のなかに、あるときは安らぎを求め、あるときは進化を求める要素があるのです。  それは、魂自体が、その出自に対して郷愁を感じているからです。人間の魂は、はるか昔の記憶を、かすかに持っているのです。かつて、根本仏の生命体から、個性を持つものとして分かれてきたときの記憶を。それは、何億年前、何十億年前という、はるかなる昔の記憶です。銀河のある場所で、根本仏の意識の一部が、人類の魂を創るために、個性ある光として散乱したことがあるのです。これが、「人間の本質は仏の子、光の子である」と言われている理由です。その本質において、仏と同じものを人間は持っているのです。「その本質において、仏と同じであり、その形態において、仏から分かれてきた仏の子である」というのが、人間の魂に関する真実なのです。したがって、仏が目的としているのと同じことを、人間の魂も目的としています。「進歩」と「調和」という、根本仏が宇宙を創造したときの二大目的を、人間の魂は内部理想として持っているわけです。それゆえ、人間には、「進歩」、すなわち向上・発展を求める心と、「調和」、すなわち安らぎと美を求める心とが、内なるうずきとしてあります。つまり、幸福という名を冠された、「安らぎと向上」「調和と発展」を人間が求めるのは、人間が仏の子であるという事実に根拠を持つのです。人間が個人としての幸福を求めるのは、人間が仏の子であることの証明にほかなりません。言葉を換えるならば、人間とは単なる物体ではなく、聖なる使命を帯びた生命体だということです。その生命の根源には、偉大な目的意識が潜んでいます。仏の光が宿っているのです。」

 幸福の科学で教えている「人生の目的と使命」をはっきり知っている人、あの世があるということを知っている人には、人生に無駄な時間が出ない。

 時間はお金以上に大切なものなので、時間も予算化しなければいけない。

 仏法真理を知った人は、知れば知るほどに、時間を大切にし、一日を一生として生きていただきたい。

 大川隆法総裁は、『人生の王道を語る』で以下のように説かれました。

「幸福の科学では、「人生の目的と使命」というものを教えています。人生の目的とは、この地上に魂が生まれ変わることによって、さまざまな学習経験をすることです。そして、地上を去った世界にまた還っていきます。こういうプロセス、このような転生輪廻を繰り返しています。そして、人生の使命とは、その魂を輝かし、地上にユートピアを創っていくことなのだ、という話をしています。
 ものごとは何でもそうですが、目標、目的があって、どういうふうにしていけばいいのかという筋道が立っている人にとっては、仕事というものは、いとも簡単に片づいていきますが、先が見えない人、どうしたらいいかがわからない人、自分がどっちに向かって行ったらいいかわからない人にとっては、試行錯誤の連続です。そして無駄な時間がたくさんできてきます。
 ですから、人生の目的と使命をはっきり知っている人から見ると、そういう無駄な時間が出ないことになるのです。
 あの世は百パーセントあります。私は実体験しています。実体験している者にとっては、これは疑う余地がないことなのです。九十九パーセントということはありません。百パーセントなのです。
 すなわち、「死んで初めてあの世があるということを知った人は、そうとう無駄な時間を使っている。それまでの間に、無駄な生き方、人生の時間のロスがかなりある」ということを言っているのです。
 早いうちにその事実を知った人には、時間の無駄が少なくなります。つまり、自分の時間を管理することができます
 時間というものはお金以上のものなのです。お金を使うときには、予算を立てて使うでしょう。ですから、時間も予算化しなければいけないのです。一日は二十四時間ですし、一生は八十年ぐらいのものです。それを無駄にしないで予算化していくこと、大事なところに使っていって、そして大きな時間を生み出していくこと これがひじょうに大事なことなのです。
 私たちは、あの世に生きているのではなくて、現にこの世に生きている存在です。ですから、霊的世界に興味を持ったとしても、出発点は、あくまでもこの世の自分の生命を、時間を、燃焼させるということです。それは一日一日から成り立っているのです。一日一日を黄金の時間に変えていくことこそ、私たちの人生の目的なのです。あの世的なことを知ったからといって、それを逃避に使ってはなりません。一日一日を充実させ、光に満ちた黄金色に変えていくことこそ、大切なことです。
 仏法真理を知った人は、知れば知るほどに、時間を大切にしていただきたいのです。毎日毎日を大切にしていただきたいのです。一日を一生として生きていただきたいのです。それが肝要なことなのです。」
(156~163ページ)

 

人間の使命

 根本仏は、「限りない進化」と「乱れることのない大調和」という、二つの目的を整合させるために、宇宙の理法を作り出した。

 そして、その体現者、実践者としての役割を、大宇宙に数限りなく存在する惑星の各霊団に委ねた。さまざまな魂系団は、最高に光に満ちた惑星をつくり上げるために、日夜努力している。

 この地球も、宇宙のなかのいわば一地域社会として、その運営を任され、集団で自治をしている。それゆえに、地球という星を最高度に進化・発展させ、大調和させていくことが、人間の最高の使命である。

 この使命を実現するために、人間は、みずからの個性を最高度に発揮しながら、ユートピア創りに励むことになっている。

 大川隆法総裁は、『ユートピア創造論』で以下のように説かれました。

「かくして私たちは、いま一度、人間の使命について考え直してみる必要があるようです。人間は何のために個性を持ち、何のために地上に生まれ、何のために心の修行をし、何のためにまた実在界、すなわちあの世の世界に還るのかを。
 結局、大宇宙を創造した仏は、限りない進化と、乱れることのない大調和という、一見背反する二つの目的を整合させるために、宇宙の理法であるところの「法」を考え出したのです。そして、宇宙の理法の体現者、実践者としての役割を、人間に期待したのです。
 こうして、宇宙の理法を人間社会にあてはめて説く必要が出てきました。これが、光の大指導霊たちが長年にわたって築き上げ、また、説き来たり、説き去ったところの仏法真理だったわけです。
 つまり、幸福の科学が探究している仏法真理とは、大宇宙の理法、すなわち、大宇宙の進化と調和を実現するための「法」を、地球という環境のなかで、人類が学習し経験するための手引きなのです。
 仏は宇宙を統べるにあたって、自分自身が考えた「法」の具体的遂行を、各惑星にある霊団に委ねました。したがって、この地球も、大宇宙に数限りなく存在している他の霊団同様に、宇宙のなかの一地域社会として、その運営を任され、集団で自治をしているのです。
 そうすると、おぼろげながら、人間の使命が分かってくるはずです。
 地球上の各国がよい国づくりを目指して競っているように、また、日本のなかでも、各都道府県や各市町村が、他に負けないようなよき共同体づくりのために邁進しているように、全宇宙においても、さまざまな星に住む魂系団たちが、最高の星、最高に光に満ちた惑星をつくり上げるために、日夜努力しているのです。
 それゆえに、地球という星を最高度に進化・発展させ、大調和させていくことが、人間の最高の使命なのです。
 この使命、この理想を実現するために、みなさんは、いろいろな個性を持った魂として、みずからの個性を最高度に発揮しながら、共同作業として、ユートピア創りに励むことになっているのです。これが、みなさんにできる最高の仕事なのです。」
(18~20ページ)

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