富の本質

 富の本質とは、多くの人々の役に立ち、多くの人々から感謝されているということである。

 昔の教えが富を否定しがちなのは、時代が違うからであって、今は、世の中の役に立つ仕事をすれば、感謝されて、お金も儲かるようになっている。

 お金が全然儲からないということは、大して世の中に奉仕していないため、人々の役に立っておらず、人々がそれほど感謝してくれていないことを意味しているのである。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『繁栄思考』で以下のように説かれました。

「富の本質とは何でしょうか。それを一言で言えば、「多くの人々の役に立っている」ということです。「多くの人々の役に立っている」ということは、逆に言えば、「多くの人々から感謝されている」ということです。  要するに、「あなたの会社の仕事のおかげで、こんなに助かっています。本当に便利になりました。ありがとうございます」などと感謝されれば、その会社は儲かるのです。例えば、宅配便ができたとき、その展開に当たっては、総務省や国土交通省など、当時の役所による規制と戦わなくてはならず、裁判を幾つも行わなくてはいけなかったようです。しかし、宅配便の登場によって、たいてい二十四時間以内に日本国中に荷物が届くようになり、ものすごく便利になりました。これは感謝されるでしょう。当時の郵便局は土日には荷物を配達しておらず、一年のうちに百日以上も“休み”があるため、なかなか荷物が届きませんでした。また、荷物を発送しに郵便局へ持っていくと、「これは定型ではないから」と言って、突き返されることもありました。そうすると、家に戻って、荷造りをし直さなければなりません。私もそれを体験したことがありますが、こちらはお客様なのですから、腹が立ちます。そういうやり方ではなく、宅配便のように、「どんなサイズの物でもよいので、家まで取りに行き、お運びします。二十四時間以内に、きちんと届けます」と言われたら、やはり、ありがたいものです。したがって、それを行うところが儲かるのは当然でしょう。当たり前のことです。そして、同じようなサービスをする同業者が出てきたら、もちろん、よりサービスのよいところが儲かるわけです。結論的には、富の本質といっても、それは、「より多くの人たちの役に立つ」ということです。言葉を換えて言えば、「より多くの人たちから尊敬を受けること、あるいは感謝されることが、富の本質なのだ」ということです。「多くの人たちから感謝される仕事をする」ということが富の本質だとするならば、「富は悪だ。『豊かになれ』と言う言葉は悪魔のささやきだ」と言うことは、おかしいでしょう。感謝される仕事をすることが悪のはずはありません。昔の教えが富を否定しがちなのは、現代とは時代が違うからです。今は、世の中の役に立つ仕事をすれば、感謝されて、お金も儲かるようになっているのです。したがって、「お金が全然儲からない」「お金が入ってこない」「売り上げが増えない」ということは、「大して世の中に奉仕していない」ということなのです。それは、「人々が、それほど感謝してくれておらず、人々のお役に立っていない」ということを意味しています。」

 

富を形成

 富を形成するには、第一に、「節倹」、節度ある使い方をすること。

 第二に、その富の使い方を明確にすること。

 第三に、集まったお金を人々のために使おうという気持ちを持っていること。

 大川隆法総裁は、『常勝思考』で以下のように説かれました。

「富を形成する基本原則として、三つの法則があります。

第一の法則 これは昔も今も変わりません。「節倹」ということです。節約・倹約するということ、無駄を排除するということです。これは出発点になります。無駄使いをしたりして、贅沢な生活をしていると、富はいくらあっても次第に磨り減っていきます。しかし、これはケチであるということを意味しません。ケチな人のところにもまた、残念ながらお金は来ないのです。したがって、ケチになれというのではなく、無駄使いをしないということです。すなわち、自分の福運、自分の金銭に対する、節度ある態度が大事だということです。

 富を形成する第二の法則は、「富はその使い方を知っている人のところに集まる」ということです。銀行には預金が集まりますが、その理由は、銀行はそのお金を使って仕事をしようとしているからです。使い方を知っているから、銀行にはお金が集まります。このように、「富はその使い方を知っている人のところに集まる」という法則がありますから、「自分は豊かになりたい」と思うならば、その富をどのように使いたいのかということを明確化する必要があります。「こういうことで使いたい。だから、このような豊かさが欲しい」と思う必要があるのです。富というものは、日本国中にけっこうあふれています。その富は、使い手を求めています。そして、使ってくれる人のところに集まってきます。富は血液のようなもので、必要なところに集まっていくのです。日本国中には、お金を持っている方はたくさんいます。しかし、どのように使えばいいのか、使い方を知らないのです。そこで、「よい使い方がある」というアイデアを持っている人が出てくると、そこに向かって富は流れていきます。したがって、ここにいかに思想を持ち込むかということが大事なことだと思います。  

 富を形成する第三の法則は、「与える者は与えられる」という心の法則とまったく同じです。富が集まったとしても、その富を独占してしまってはだめなのです。その昔は、常に、他の人びとの生活がよくなるように、他の人びとが幸福になるようにということを念頭において使っていくようにすると、必ず循環してくるようになります。愛や富は、与える気持ちによって、さらに与えられ、循環していきます。そして、大きな富の蓄積になっていくのです。したがって、無限に発展していくためには、愛を与える気持ち、富を分け与えていく気持ちがどうしても必要です。

 この三ヵ条を守っていれば、富というものは決して地獄的なものではありません。この三つをきっちりと守れていれば、富は天国的なものになるのです。」

 

富を引き寄せる考え方(大川隆法総裁法話より)

すべてを「成功の種」と考え向上を目指していくこと

 実を言えば、私は幸福の科学をつくるために、一円も使っていないのです。今から三十年近く前に会社を辞めた時、教団をつくる資本金にしようと思って、独身にもかかわらず、退職金や貯金を三、四百万円は持っていました。しかし、幸福の科学を始めて何年かたってから預金通帳が出てきて、「あれ? 私は、こんなにお金を持っていたんだ」と言ったぐらいです。

 そのお金はまったく使うことなく幸福の科学を始めて、ここまで大きくしました。すでに、会社で言うと、おそらく年商数千億円の会社の総資産にあたるぐらいのものを持っている教団になっていると思います。

 これをどうやって成し遂げたかということですが、『Think Big!』のあとがきにも書いてありますが、 Think Big! (大きく考える)ということですね。それから、 Be Positive (積極的であれ)ということ。常に積極的に考えるということが、非常に大事だったと思います。さらに、 Be Constructive (建設的であれ)ということですね。

 世の中のことは、悪い方に取ろうと思えば、いくらでも悪く取ることはできます。けれども、すべてを「成功の種にならないか」と考えていくことです。

それから、めげてもめげても、立ち直る速度を速くしていくことです。「失敗した」と思っても、「ただでは起きないぞ」「この失敗から何かをつかんで上がっていくぞ」と考えることです。

 また、常に仕事に何かプラスアルファを見い出して、何かをつけ足し、より良くしていこうと努力していると、周りにちゃんと伝わっていきます。例えば経営者なら経営者が、「今日よりも明日、明日よりも明後日、今年より来年を、もっともっと良くしていこう」と思って発信し続けていたら、必ず他の人に伝わっていきます。

ですから、明るく、建設的で、積極的な考え方を持ちながら、そうやって向上を目指していれば、必ず大きくなっていくし、それは必ず収入の増加を伴うものです。

人の役に立つ仕事をしていれば富は必ず集まってくる

 個人においても会社においても、収入を上げたければ、要するに、富を引き寄せたければ、他の人へのサービスを良くしていくことです。「自分」という観点から言えば、自分の魅力を増していくこと、他の人を惹き付ける魅力を持つということです。

 とにかく、人のために役に立つことをしたら、お金は貯まることになっているのです。お金が逃げていくということは、人のためにならないことをしているということです。人の役に立つことをやっていて、それがどんどん積み増しているというか、もっともっと役に立つようになっているようだったら、絶対にお金持ちになっていきます。

 それに、目標を設定すれば、さらにいいかもしれません。自分で目標を貼り出して、これに向けて、 Think Big Be Positive  Be Constructive と考えながら努力していれば、必ずお金持ちになっていきます。

 他の人の役に立つ仕事をしていて、世に認められないということは、絶対にありません。それから、他の人の役に立つ仕事でも、同じことだけ繰り返すのではなく、さらに良くしていこうと常に考えていれば、絶対に大きくなる。富も大きくなれば、仕事も大きくなる、組織も大きくなるということ。これが永遠の真理です。

「人の役に立つ仕事をする」ということだけをいつも考えていれば、どんな業種でも、絶対に成功できると思います。

 例えば、今は公務員のようなところは、仕事の成果が収入に関係ないとおっしゃるかもしれません。しかし、今、国は税金を上げようとしていますが、公務員のサービスがもっと良くなれば、もっとスムーズに税金を上げられるかもしれません。あるいは上げなくても、もっと民間が活性化して税収が上がる可能性だってあるわけです。

 ですから、どの世界においても、この考え方は一緒です。人の役に立つことをやること。相手が願っていることを一生懸命奉仕すること。これさえ心掛けていれば、すべては良い方向に循環します。富は循環し、そして、必要な人のところに集まってきます。富は、その人に任せておけば、もっと良い循環が起きるような人のところに必ず集まってくるようになっています。これを信じることが大事だと思います。

 絶対に大丈夫です。「富、無限」です。間違いありません。

 

宇宙には富が遍満している

 「お金を引き寄せるマインド」は、引き寄せの法則の典型とも言えるものだが、その根本にあるのが「心の法則」であることを知る人は少ないのではないだろうか。

 人間の本質は魂であり、死んだ後に訪れるあの世の世界では、心で思ったことが本人にふさわしい形で実現する。それが人間の本来の姿なのです。そして、この法則は実は肉体を持って生きているこの世でも働いており、強く心に描き続けるものは、時を経てやがて実現化していく。

 つまり、お金持ちマインドを持てば、磁石のように富を引き寄せることができ、逆に富を罪悪視したり、批判する思いを持っていると富を弾いてしまうのです。

 お金を罪悪視している人は多いかもしれないが、お金はあくまでも価値中立であって、善悪はその使い方や動機によって決まると考えるべきだ。実際、天国はとても豊かな世界であり、世界中の神話や宗教にも、富や豊かさを象徴する存在は数多く登場する。

 大川隆法総裁は、著書『日本の繁栄は、絶対に揺るがない』のなかでこう指摘している。

「『大宇宙には富が満ち満ちている。神々は人間を幸福にしたくて、しかたがない存在なのだ』と思ったほうが幸福なのです。現実に、二千年前や三千年前と比べて、現代のこの豊かさを見れば、それが事実であることが分かります。あとは、神々のその思いをキャッチする心構えが大事です」

 偉人でもあった大富豪たちのように、「人々を幸福にしたい」という純粋な思いを持つことが出発点になる。そして、そういう人生を生きることは、あの世の「天の蔵」に徳を積む行為となり、死んであの世に還ってからも豊かな生活を送ることができる。人々の幸福を願う人は、この世でもあの世でも豊かになれる。

 世の中が暗く、縮小思考に走りがちな時期に、むしろ社会を力強く照らして発展させたいと考えることこそ、お金持ちマインドと言える。

参考

大富豪への道

 大川隆法総裁は、著書『繁栄思考』の中でこう指摘している。

「『お金が全然儲からない』『お金が入ってこない』『売り上げが増えない』ということは、『大して世の中に奉仕していない』ということなのです」

 世の中の役に立つことが富の本質だと気づくことで、大富豪への道が開かれるのです。

 

富を集中して世の中の役に立て

 この「世の中の役に立つ」という発想を持つことで、「富を肯定する」ことができるようになる。

 お金がほしいと言いながら、深層心理でお金儲けを「よくないこと」と思っているケースは意外と多い。「誰かの富を奪って自分の懐に入れている」と考えていると、良心の呵責を感じて、商売に力が入らない。必死に働いても豊かになれないのは、多くの場合これが原因である。

「富の分配」の考え方を採れば、結局、貧しくなるしかない。

「富の分配」は一見、正義にかなうように見えるが、全員を貧しくする考え方なのだ。

豊かになりたければ、富を集中させなければならない。富を集中させるためには、世の中の役に立たなければならない。

 大富豪を目指すなら、「1%の金持ちのせいで、99%が貧しくなっている」という考えからは、決して豊かさは生まれないことを、しっかりと腑に落とす必要がある。

1 世の中の役に立つことこそ富の本質である

2 富を肯定しないと、お金持ちにはなれない

3 「富の集中」を図れば豊かになり、「富の分配」に心惹かれると貧しくなる

参考

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