人生の基礎づくり

 人生においても、氷山のように、水面下の部分が大きければ大きいほど、押しのけた水の量に見合った浮力が働き、安定してくる。

 水面下の基礎の部分が大きい人ほど、安定感があって、人物ができている。

 私たちは、人生の基礎をつくるにあたっては、氷山の姿をまねなくてはならない。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『不動心』で以下のように説かれました。

「人生の基礎づくりという観点は、海原に浮かぶ氷山の姿に置き換えることもできるでしょう。氷山というものは、水面上に出ている部分は全体の一割か二割にすぎなくて、その下には非常に大きな氷のかたまりがあります。水面上だけを見れば小さな氷のかたまりに見えても、その下の部分は意外に大きいのです。氷山のような自然現象であっても、水面に安定して浮かぶために、達磨のような安定感のある姿をとっているわけです。みなさんは、こうした氷山の姿に学び、それをまねていく必要があるのではないでしょうか。それでは、氷山の姿に何を学ぶのかといえば、その安定感を学ぶのです。氷山は全体を水面上に出すのではなく、必ず水面下の部分を持っています。水面下の部分が水を押しのけているのと同等の力が氷山に働き、それが浮力となって氷山を支えているのです。同じように、人生においても、水面下の部分が大きければ大きいほど、押しのけた水の量に見合った浮力が働くのです。この水面下の部分というのは、世間の人びとからは見えない部分のことです。どの人も、他人から見える自分と、他人からは見えない自分とを持っています。そして、通常、他人からは見えない自分のほうが、見える自分よりもはるかに大きな人のことを、「人物ができている」と言うのです。だれが見ても裏が透けて見えるような人物は、大人物とは言われません。いぶし銀のような光を放ち、内面に奥深いものがある。それが偉大な人物の姿なのです。  結局、人間としてどれだけできているかは、水面下の部分、基礎の部分がどれだけあるかにかかっているのです。水面上には一部しか出ていなくても、水面下に大いなるものがある人には、安定感があります。人生の基礎をつくるにあたっては、「氷山の姿にまねよ」という言葉を記憶する必要があるのです。」

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