細分化の原理

 幸福の科学大川隆法総裁は、『奇跡の法』で以下のように説かれました。

「悩みというものは、たいていの場合、かなりの部分が感情的、感性的なものです。悩みのほとんどは、心のなかのもやもやであり、理性的なものではありません。感情的にさまざまなものがもつれていて、そのもつれた糸をどうやって解けばよいかが分からなくなっているのです。これが問題に行き詰まっている状況です。これを解くためには理性的な対応が必要です。理性的に考えてみることが大事なのです。理性的に考えるとは、冷静に考えるということです。それは、第三者の目で客観的に見るということでもあります。自分自身の主観を外して、コンサルタントや学校の教師のような目で問題を見てみることです。次に、その間題を、もう少し簡単に解けるように、細分化できないかどうかを考えてみます。一度にまとめて解決することはできなくても、問題そのものを量的に分解、分割することによって解決できないかということです。要するに、借金を分割して返済すれば楽になるように、人生の問題も、分割すれば楽に解決できるのではないかということです。一個の問題と思われるものも、よく見ると、たいていは幾つかの要素から成り立っています。いま抱えている問題を、量的に、あるいは時間的に細分化できないかどうかを考えてみるのです。時間的に細分化するとは、たとえば、「今日できるものは何か。今週中にできるものは何か。今月中にできるものは何か。あるいは来月中、今年中、来年中にできるものは何か」というように分割していくことです。問題を丸ごと全部、現在ただいまに解決しようとすると大変なので、量的、時間的に分割し、解決しやすい大きさにするわけです。どのような問題であれ、いかに分解して小さくしていくかが大切なのです。これは「雪下ろしのたとえ」で説明することができます。雪国では、屋根の上に雪が一メートル以上も積もります。あまり積もると重みで家がつぶれてしまうので、定期的に雪下ろしをしなければなりません。積もった雪の重さは、ときには何トンにもなると言われており、そのような重さの雪は、普通はショベルカーなどがなければとても処理できません。しかし、少しずつであればスコップでも下ろしていくことができますし、その方法なら子供にも可能です。 れが「細分化の原理」であり、人生の問題にも応用可能です。運命と戦うに際しても、まず問題を細分化してみることです。自分が処理できる大きさになるまで分解していき、各要素を一つひとつ片づけていくのです。〝スコップ一すくい分の雪〟を下ろせば、その分だけ問題は減ります。まとめて全部を屋根から下ろすことはできなくても、少しずつならば下ろせるのです。自分にとってのスコップ一杯分の雪はどれだけなのかを考えて、下ろしやすい部分から順番に下ろしていくことです。あとは、毎日のやり方を考えていけばよいのです。」

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