時間を耐えて、努力を重ねる

 まずは、時間を耐えて、努力を重ねること。

 そのなかに表れてきた天意を、冷静に、読み違えないようにすること。

 そのとき、自分の思いが天意に反していると分かったときには、潔く軌道修正していくこと。

 幸福の科学大川隆法総裁は、『感化力』で以下のように説かれました。

「人生修行において、理想を実現する際に、いちばん大事な勘どころは、「時間を耐える」ということです。これが非常に大事なのです。理想というものは、正念、正しい念を持ち、時間を耐えて修行していくなかで、必ず実現していくものです。理想の実現を願っているのに、よい結果が出ないので焦ったり、それが執着になったりするのであれば、正しい修行のあり方ではないのです。理想の実現を焦って苦しみをつくってしまう場合には、その理想実現の願いが、ほんとうに心の深いところから出ているものではなく、心の非常に浅いところでの思いなのではないかということを、点検する必要があります。正しくない願いは成就しないほうが幸福なのです。ところが、それが分からないことは多いのです。たとえば、「自分は、こうしたい。こうするのが天の意志だ」と思うことがあるでしょう。しかし、時間がたってみると、「あのときに実現しなくてよかった」と分かる場合もたくさんあるのです。自分の願いが、天意、天の意志に適ったものであるかどうかの判断は、その時点での自分の認識力にかなり支配されます。そのため、忍耐をしながら努力している過程で生じてくる結果を、冷静に見る必要があります。それがどのように表れてくるかを見て、天意がどちらにあるかを判断することです。それによって、「天の意志は、自分が思っていることとは違う」ということが分かったときには、その天意のままに運命を受け入れる覚悟をすることが大事です。人間心で思うことには、正しくないものもあります。その時点での判断材料を集めて考えてみて、それが正しいと思えても、何年かたってみると、「自分には、もっとよい道があった」ということが分かる場合もあるのです。したがって、最初にも述べたように、正念において大事なのは、「時間を耐える」という気持ちです。時間を耐えて修行しているなかに天意がはっきり出てくるので、それを読み違えないようにしてください。そして、それが自分の思いとは違う方向に流れていると、はっきり感じたならば、潔く軌道修正をすることも大事です。」

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