ペットの死後

 犬や猫に代表されるペットは、死後、どのような世界に旅立つのでしょうか。

 幸福の科学大川隆法総裁は、書籍『死んでから困らない生き方』で、動物にも最低限の天国・地獄があると説いています。

「動物にも、『幸福に生きた』という動物と、『不幸だった』という動物がいるのです。例えば、『ペットとして飼われ、幸福でした』というような、天国型の動物霊もいます。一方、ダンプカーにひかれて死んだキツネや、狩りで撃たれたキツネ、あるいは、夜中に道路を渡っていて、走ってきた車にひかれたヘビなどは、やはり、悔しい思いや無念な思い、怒りの思いを持っているので、地獄というには、やや”お粗末”ですが、いちおうの地獄に堕ちるわけです

 要するに、天国・地獄を分けるのは、通常、感情のレベルです。天国・地獄は、喜怒哀楽にかかわることで決まるのです。ハッピーな気持ちが続いているようであれば天国的であり、恨みやつらみ、怒りなど、マイナスの思いがたくさん出るようであれば、地獄的であるということです」

 ペットも、幸福に生きることができれば天国に還ることができるようです。飼い主が幸せな時間を共有することで、彼らを天国に導くことができるのです。

 

ペットに供養は必要?

 人が亡くなると葬儀が行われ、一周忌などの定期的な供養の機会もあります。お墓参りや位牌を祀るといった供養には、この世に生きる人間と、亡くなった方が通じる「交差点」のような意味があります。

 子孫や縁ある人が、正しい心で生きることで、生前は間違った生き方をした人の霊にもよい影響を与え、天国へ還る手助けをすることもできます。

 それでは、ペットはどうでしょうか。大川隆法総裁は、『霊的世界のほんとうの話。』の「死んだペットにも供養が必要ですか?」という質問にこのように答えています。

「たいていの場合、ペットは、死んだあと、すぐに生まれ変わることが多く、あの世にいる期間は長くて十年です。普通は一年以内に生まれ変わることが多く、あの世には短い間しかいません。ペットの供養をすること自体はかまわないのですが、あまり長い間、供養をすることには、意味がないのです」

「さらに言えば、あまり長く祀って供養をすると、ペットの魂は、そこにいなければいけないものだと勘違いして、ずっと居ついたりすることがあります。そのため、彼らの転生輪廻の妨げになる場合もあるのです」

 人間の転生輪廻と比べて、ペットの魂の生まれ変わりはかなり早いようです。総裁が飼っていたウサギは、死んでから1ヵ月で生まれ変わってきたそうです。ウサギの生まれ変わりについて、総裁は「ウサギの魂は霊界で一つの集団となり、そこから生まれ変わってきます。地上の母ウサギのおなかに入って、ポンポンと生まれてくるのです」と語られました。

 最愛のペットであっても、何年も供養し続けるのではなく、気持ちを切り替えて「生まれ変わっても、かわいがってもらってね」と、プラスの思いを手向けてあげることが大切なのかもしれません。

 

人間に生まれ変わるペットもいる?

 人間の魂は転生輪廻を重ねることで、さらなる高みを目指していますが、ペットたちの魂はどうでしょうか。

 総裁は、『霊界散歩』の中で、動物の魂の進化について、「動物の魂のなかには、一部、人間の魂になるものもいます。魂の進化が宇宙の一つの法則であるならば、それは、当然、考えられなければならないことです」と説いています。

「哺乳類のなかでも、家畜や、それに近いもののほうが、『人間的感情を有している』という意味で、霊的には高いことが分かるでしょう。トラやライオンなど、猫の仲間の野獣は、魂が進化してくると、次は猫に生まれます。オオカミのたぐいは、今度は犬として生まれてきます。これは、かなりの進化です」

 家畜として長年、生まれ変わりを重ね、人間の生活や感情を勉強し、優れた魂となった動物は、人間の魂に進化することもあるといいます。「名犬ラッシー」や、渋谷の忠犬ハチ公など、「動物たちのなかの英雄」がこれにあたります。

 彼らが私たち人間の姿を見てさまざまな学びを得るように、私たちもペットから多くのことを学びます。

 さらに、総裁は、「ペットの役割」について以下のように説かれました。

「いろんな生き物が創られたのには『理由』があり、それぞれの生き物に何らかの意味があります。たとえば、ライオンは『勇気』を、象は『不動心』を、ウサギは『繊細さ』を象徴しています。また、ヘビは『獰猛さ』や『残忍さ』などを象徴。犬は『忠義』や『忠実さ』というようなものを象徴しています。そういう、人間の心の中にあるさまざまな『特徴』のうちの一つを、その動物のメインの特徴として与えて、種類が違う動物ができているのです」

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