悪霊対処法

 幸福の科学の「波長同通の法則」の教えによると、悪霊は自分に巣食う悪なる心に呼び寄せられます。これは不幸になることを人のせいにできないという厳しい法則にも思えますが、自分の中の悪霊と同通する心を退治できれば、悪霊は離れていかざるを得ないというありがたい話でもあるのです。

参考

悪霊が嫌う3つのこと

 1つ目は、「正直であること」です。虚言癖があったり、自分を実力以上に大物に見せようとしたりする心は、悪魔と同じ性質。「誰かに見られていなくても、常に正直である」ことが重要です。

 2つ目は、「コツコツ努力をすること」。努力をするのが面倒だからと一発逆転を狙う人は、悪魔に足元をすくわれやすいタイプです。自分を甘やかす誘惑に負けず、小さな成功を積み重ねて前進していく人には、悪霊は手出しできません。

 3つ目は、特に不況の時期に大切なことですが、「積極的で明るい心を持つこと」です。環境や世相の悪さに負けて悲観的になると、悪霊が耳元で「あんたが苦労するのは会社のせいだ」「家族が悪い」などとささやきます。環境が悪くても、常に建設的で前向きなマインドを持とうと努力している人のところには、悪霊は近寄れないのです。

「「守護霊」だけでもいいので、「霊が存在する」ということを知っていれば、少しは違うところがあるでしょうし、あの世に還ったときには、「足助に来い」と言って、自分の守護霊を呼ぶこともできるでしょう。何らかの「よすが」となるように、とにかく面積を広げて、大勢の人にアプローチをかけていかなければいけないのです みな、「この世の実業のほうが大事だ」と考えるのですが、死後は、この世の家族の生活も、社会の生活も、すべてなくなります。それがなくなっても、あなたの心が実体になって存在し続けるのです。それが分からない人はどうなるかというと、昔から言うように、平家の亡霊のごとく人魂となって、お墓のあたりを飛び回るようになるのです。そのように、この世をさまよう状態になっているのです。この世の地上界と地獄界は、わりに密接に関連しています。以上を得んとして地獄ができているので、そこに行く人の供給を減らして、地獄界を減らすためには、この地上において教えを広げ、しっかりと考え方を正さなければいけません。人間として、そういう悪の道に入らないように教えなければいけません。」(『悪魔の嫌うこと』)

 

仏教から学ぶ悪霊対処法

 これらのことを実践していても、時には気持ちが揺れて悪霊に狙われてしまうこともあるかもしれません。そのようなときはどうしたらよいのでしょうか。

 〝悪霊対処法〟として一番効くのは、実は仏教的な仏法真理の学習です。

 『仏陀の証明』の中では、悪霊を引き寄せる悪なる心・〝六大煩悩〟(貪・瞋・癡・慢・疑・悪見)が解説されています。この煩悩に引っかかる心を自分自身が持っていないかをチェックすることが、一番オーソドックスな悪霊対策といえるでしょう。なかでも特に気をつけたいのは「貪」「瞋」「癡」の3つです。

 「貪」とは、物欲や金銭欲など「もっと欲しい」という欲が止まらない心です。極端に「もっと愛されたい」「もっと褒められたい」と思うこともこの一種。貪の心に有効なのは、生活パターンや心を見直し、度が過ぎていると思い当たるところがあれば、「ここまでにしよう」と限度を決めることです。これを守ろうと思うだけでも変わってきます。

 「瞋」とは、すぐにカーッとなり怒る心。心を落ち着けて精神統一する〝定〟が有効です。

 「癡」とは、ものごとの真理を知らず何度も同じ過ちを繰り返してしまう愚かさのことです。

 

恐怖心に打ち克つ「信じる力」

 悪霊や悪魔と対峙するとき、もうひとつ大事な視点は「恐怖心からの脱却」です。「失敗するかもしれない」「未来は暗いんじゃないか」という恐怖心に負けてしまうと、〝悲観〟や〝失望〟〝絶望感〟が生まれ、そこでは悪魔が矛を研ぎ澄まして待ち構えています。

 恐怖心に打ち克つ効果的な方法は「正しい信仰」を持つことです。古い仏典にあるたとえですが、神仏の力を信じている限り、悪霊の攻撃はカラスが固い岩盤を爪でひっかくようなもので、傷ひとつつけられません。しかし「ナイフで切り裂かれるかもしれない」と恐怖心に駆られていると、本当にそのような状態になってしまうのです。「神様や仏様、あるいは天使などの善なる存在がいて、正しい生き方や考え方をしていれば必ず守っていてくださる」と深く信じること。その力が悪霊や悪魔という存在を跳ね返していきます。

 光や神仏、天使の力を信じ、そうした存在とつながっていると確信することが〝悪霊に負けない生き方〟の第一歩です。