シェールガスの採掘の問題点

 

 2004年に起きた新潟中越地震の震央から約20kmしか離れていないところに、天然ガス田(南長岡ガス田)があり、地下4,500mのところに高圧の水を注入して岩を破砕していた。

 坑井を「刺激」するために、深い井戸を通じて油ガス層に人為的な刺激を与え、坑井近傍の浸透性を改善することにより生産性を高めるために行われた。地下4,500m付近に分布する浸透性が低い緑色凝灰岩層に対して、「水圧破砕法」を使って岩にひび割れを入れ、生産性を8倍も増加することに成功したと言われている。

 水圧破砕法は、地下の岩体に超高圧の水を注入して亀裂を生じさせる手法である。高温岩体地熱発電やシェールガス・シェールオイルの採取に用いられている。

 しかし、それらの天然資源とともに、大量の廃水が発生し、これを地下1キロほどの深さに掘った廃水圧入井に圧入して処分している。大量の廃水がこのように処分されることにより、断層沿いの圧力が変化して断層にすべりが発生し、地震が起きることがあるという。シェールガスの採掘で なぜ地震がおきるのか。水圧破砕法(Fracking)では、水と砂と薬剤をシェール層に注入し、注入された廃液は回収され、処分される。シェールガス試掘に使用した薬液を、地中に圧入して処分していますが、このとき、トコロテン式に地下水を高熱地帯に押しやるために、水素ガスを人為的に「生産」してしまうのです。熱解離と云う現象で、水素と酸素の混合ガスが「生産」されてしまう。このガスは爆鳴気ガスですから、「爆縮現象」という爆発を起こしてしまう。

 地震は断層が動くことで発生すると言われているが、そうではない。水が熱解離して発生する水素が爆発することで起きるのです。

 水であれ、液化炭酸ガスであれ、液体を圧入することは、解離ガスの発生を促進する危険性、つまり、人為的な地震発生の危険性が高まる可能性があります。

 なぜ炭酸ガスを地下に戻のでしょうか? 他に置く場所が無いから、つまり、収納問題です。

 炭酸ガスは、人間も動物もいつも吐き出している気体ですから、煙突から大気に放出して薄めてしまえば、何も問題は無いと昔は思われていましたが、地球温暖化と言う思いがけない落とし穴がありました。炭酸ガスは地球を暖めている布団のようなもので、そのおかげで人間は快適な気温で暮らすことができる大切な物質です。ところが、炭酸ガスの布団3枚でちょうど良いのに、人間は産業革命以後に石炭や石油を大量に地下から掘り出して燃やして、炭酸ガスの布団を勝手に4枚に増やしてしまったのです。そのため、今では、暑くなり過ぎるようになりまし た。ただし、この炭酸ガスの布団は、1枚でおおよそ400兆立方メートルくらいの容積があるので、全地球を約80cmの厚さで覆うことができます。幸い、大気中に薄く拡散されているので、炭酸ガスにおぼれないで助かっていますが、地表に置くと人間の居場所がなくなりそうです。

 いわゆる、地球温暖化対策のように、排出量規制とは別に CO2そのものを地中深く埋めてしまおうというのです。

 国が行っている温暖化対策の一環として、CO2を地中深く押し込めるために新たなる問題が発生していると言えるのです。

 そもそも、地球温暖化と CO2との間には因果関係はありません。CO2排出を削減するために、地中に貯留しようとする計画は中止すべきです。

 炭酸ガスを海底に封じ込める というような手段ではなく、砂漠を緑化して炭酸ガスを酸素に変えると言うことを真剣に考えるほうが、人類の将来にどれほど貢献することか計り知れないものがあります。

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