不況の時代の考え方

 不況のときには、第一に、家庭の価値を見直すこと。

 第二に、宗教的生活で、自分自身の心のうちを見つめ直して、精神性を高めること。

 第三に、学習の価値観を高め、自分に対する教育投資を見直してみること

 幸福の科学大川隆法総裁は、『常勝の法』で以下のように説かれました。

「一つには、不況の時代は家族や家庭の価値というものを見直す時期でもあります。
 それまで、会社人間で、会社関係の付き合いにどっぷりつかっていた人たちは、不況の風が吹いて、財布のひもが締まってくると、そういうことがだんだんできなくなってきます。
 そのような、ややしんみりとした時代ではありますが、こういうときに、もう一度、家庭の価値というものを発見し、家庭を大事にするということも、充分なイノベーションだと思います。もう一度、別の価値を見いだしてみるのです。
 さらに、不況の時代というのは、物万能、物質万能、拝金主義の時代ではなくなるので、ある意味において、宗教的な時代でもあります。
 なぜかというと、それまで、お金と物の追求に専念していた人たちが、少し、反省期、内省的な時期に入るからです。ブレーキを踏んで、「自分の人生を考え直してみなければいけないのではないか」と思いはじめるのです。
 これはこれで、よい教訓になると思います。病気をして初めて、人生の値打ちを考え直す人もいるように、モーレツサラリーマンだった人も、不況期に入ったときに、立ち止まって、自分の人生を考え直すわけです。家庭の味というものを考え直すと同時に、自分自身の人生を振り返って、自己反省をしてみるのです。そうした非常に大事な時期でもあります。
 不況期には精神性を高めることが非常に大事です。
 不況期は、それまで外側の虚飾や華美なものに目を惹かれていたのを、内的なものにシフトすべき時期でもあるのです。信仰心の価値、宗教的生活の大切さ、心の内を見つめること、心の価値、心の時代というものに対して、もっともっと鋭敏になっていくことが必要な時期なのです。
 これも、大きな意味においては自己投資の一環です。これを行うことによって、もう一段、深みのある、また輪郭の太い人格ができてきます。
 こういう時期に、宗教性を磨いておくこと、宗教生活をして精神を磨いておくことによって、大きな吸引力を持った人柄になっていきます。将来、事業経営者として立つにしても、会社の管理職として人を使う立場に立つにしても、これは非常に大事なことです。これも別な意味での投資だと言うことができるでしょう。
 また、それと並行して、自分に対する教育投資、学習というものを見直してみることです。
 世の中で、値打ちのわりに値段の安いものとして、たとえば書籍があります。書籍は非常に安いものです。一冊千円や二千円で、非常に価値のある内容が書かれています。そして、そんなにたくさんは読めないので、本を読むために大金持ちである必要はありません。しかし、その内容から得られる価値は大きいのです。
 そのように、学習の価値観を高めていくことは大事なことです。」
(231~234ページ)

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