うつ病

悪霊の影響を受けない、明るく前向きな心の状態を取り戻すこと

 眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため、普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。

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 医学的には、うつ病は、人の感情に関わる「神経伝達物質」の量が脳内で減るために起こると考えられており、「心の風邪」などと言われる。確かに薬物療法にも一定の効果は出ているが、それだけでは快方に向かわないケースがあるのはなぜでしょうか。

 それは、うつ病の根本的な原因は、本当は「心の状態」にあるためです。宗教的には、うつ状態とは、人間関係における板ばさみや環境の変化などから来る、度重なる精神や身体のストレスによって心の状態が不安定になり、常時、悪霊の影響を受けている状態であるととらえられる。

参考

うつ病の原因は「心の状態」にある

 宗教的には、うつ状態とは、人間関係における板ばさみや環境の変化などからくる、度重なる精神や身体のストレスによって心の状態が不安定になり、常時、悪霊の影響を受けている状態であるとされます。

 うつ の状態が長く続く場合、少なくとも3ヵ月以上も続くようであれば、何らかの悪霊の憑依があると考えて間違いないと思います。心の針(思い)は、時計の針と同じように360度どの方向にでも向くようになっていて、天上界にも地獄界にも向くわけですが、うつ の状態はそれが地獄界のある一点を指して止まっている状態です。その結果、その方向にある地獄界にいる存在がその人の心に同通してしまう。迷っている霊が来てその人に取り憑くことが可能になるのです。

 うつは「絶望」「孤独」「自分を責める」の3点セット

 うつ になるタイプの人は、「俺の能力が足りないから、俺が馬鹿だから失敗したんだ」と自分を責めて、ボロボロになってしまうのです。「絶望」「孤独」「自分を責める」の逆のものを3つそろえることができれば、うつを乗り越えられるはずです。

「希望」「一人じゃない」「自分をほめる」

   まず自分でやれるのが自分をほめること

 本当に追い込まれると、ある時 かけがえのない いとおしい自分、かわいそうな自分が見えてくる瞬間があるはずです。その時に、自分をそれ以上鞭打つのをやめて、一生懸命頑張ってきた自分を素直に受け止めてやりましょう。自分を抱きしめてあげるような感覚です。宗教を信じている人なら、神様に「つらかったんです」と気持ちをぶつけるのも大きな救いになるでしょう。

 

「自家発電」によって自分を光輝かせる

 うつ の対策は宗教そのものの仕事であるとも思うのですが、もちろん、医学でそれをする人もいるでしょう。ただ、医学は精神を安定させる薬などを使い、あとは他の人から隔離したりすることがほとんどなので、根本的な治療にはなっていないと思います。

 うつ から抜け出すには、過度なストレスを受ける環境から離れると同時に、物事に対する見方を変える必要がある。様々な出来事について、「どんな態度を取るか」「自分自身のことをどう思うか」については、自分自身でコントロールが可能です。

 うつ の治療には、この「自家発電」が必要です。幸福の科学大川隆法総裁は、著書『真実への目覚め』の中で、自分で自分の気持ちを明るくする「自家発電」の方法として3つのステップを勧めておられます。

1 他の人に対する感謝の心を持つ

 「ウツの状態にある人は、他の人に対する感謝の心を持っていない」

 「自分は、他の人から、いろいろなお世話を受けている。多くの人々の努力の結果、現在までの自分の人生があった」ということに対して、感謝の心を持つことから始めるべきです。その感謝の心を持つことによって、「自分は、実は恵まれていたのだ」ということを発見することが大事です。

「『自分は、他の人から、いろいろなお世話を受けている。多くの人々の努力の結果、現在までの自分の人生があった』ということに対して、感謝の心を持つことから始めるべきです」

 確かに、悩みの中ではどうしても自分のことに意識が集中しやすい。しかし、周囲の人々の支えに思いを巡らせることで、新しい視点が得られるかもしれない。

2 「自分は神の子である」という気持ちを強く持つ

 「『自分は、本来、神のつくられた子供である。神につくられた光の子供なのだ』という強い自覚を持ち、自分自身に対する重要感を持つことが大事です」と指摘された。

 「自分は、本来、神のつくられた子供である。神につくられた光の子供なのだ」という強い自覚を持ち、自分自身に対する重要感を持つことが大事です。自分のよいところを素直に認めることも、自家発電をするためのエネルギーになります。

 うつ病になっていると、「自分はいなくてもよい存在だ」と思いがちになる。しかし、よく考えると、性格や能力、心がけを含めて、これまでに他人から褒められたことはあるはずです。それを素直に認め、「自分も神の子であり、必要だからこそ今この世に生きている」と強く信じることで、エネルギーが湧いてくる。

3 小さな成功を積み重ねる

 大川隆法総裁は、「大きな成功を狙わず、小さな成功を積み重ねていき、自信をつけていくことです」と語られました。

 このようにして、人生の方向性が明るいほうを向き、軌道に乗り始めたら、あとは小さな成功を積み重ねていくことが大事です。まずは大きな成功を狙わず、小さな成功を積み重ねていき、自信をつけていくことが大切です。

 

成功している人を祝福する

 例えば、「人間として生まれた」ということを「悪いことだ」と思う人もいるかもしれません。しかし、動物に比べたら人間は本当に幸せです。いろいろなことを自由に行えるからです。このように、少し視線を変え、自分に与えられているものの多さを考えてみることが大事です。また、他の人との比較にあまり執われないことも必要です。自分に関心があることのなかで自分より優れた人を見たとき、「自分は駄目なのだ」と考える傾向性があったら改めたほうがよいでしょう。成功している人を祝福する気持ちを持つことも うつ に対する非常に大切な薬になると思います。

与えられていることに対する感謝を考えなければいけない

 欠点や失敗は誰にでもある。ただ、小さな成功を積み重ね、自信を蓄えてから反省する方が建設的な気づきが得られ、うつ状態から回復しやすくなるでしょう。医療には限界がある。だが、「心の力」を使う宗教的アプローチなら、根本的にうつ病から脱することは可能です。

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参考

 病気を治す心の持ち方

うつから脱却するための宗教的な考え方

 ストレスが高じて、うつなどに陥らないためには、自分の心を穏やかに調律していく習慣を持つことが望ましい。そのためには、仏法真理を知ることが重要といえる。

 「人生には心の揺れる時期が何度もあります。しかし、この世は魂修行の場であり、魂を鍛えるために、いろいろな出来事が起きるのです」 (『幸福へのヒント』)

 人生はこの世限りではなく、人は永遠の生命を持っている。そして魂の向上を目指して転生輪廻している存在である

 この基本的な霊的人生観をしっかり持ちたいものです。

「他者の存在自体がすでに愛でもある」    (『愛の原点』)

 一見わずらわしく見える人間関係も、他の人がいるからこそ、自分も向上できる。その意味で、他の人の存在そのものが、実は大いなる愛であり、慈悲なのです。こうした見方を大切にしていきたい。

 「八十パーセント主義でよいから、とにかく生き抜くことです。そして、完全な人生、完璧な人生、欠点のない人生、傷のない人生ではなく、よりよい人生を選び取ることが大事です」 (『大悟の法』)

 うつや自殺に至る人は、自分にも他人にも完璧主義を求めがちだが、人間は、元来、不器用な生き物なのです。そのように考えて自分を許す勇気を持ちましょう。 

精神的な病 医療と宗教の融合

 そもそもストレスの原因となる悩みや苦しみは、宗教的に見れば、心を磨き、人格を向上させる材料です。人間の本質は「心」であり、多くの学びを求めて、あの世からこの世に生まれ変わってくる。そこで出会う悩みや苦しみには必ず意味があり、人生という一冊の問題集を解く中で心の糧となっていく。悩みや苦しみが単に人生に邪魔なものではないと捉えることは、ストレスをコントロールする力にもつながるでしょう。

ストレスを中和する宗教的な考え方

仕事が原因の「うつ病」

自分と職場の「うつ」を防ぐスキル

心の病気の治療

うつ病の治療

 うつ病の治療の基本は「十分な休養」「薬物療法」「精神療法」の3つです。

休息を与える

 心の病気では、どのようなケースでも、発病後一定期間は「徹底した休息」を与えることが必要です。休息によって、心に少しずつエネルギーが蓄えられるようになり、「心の自然治癒力」が働くようになります。心の病気にとって休息は効果的な治療法なのです。

薬物療法

 うつ病が発症する原因のひとつに、脳内神経伝達物質の機能異常があります。神経伝達物質であるモノアミンの機能が低下し、情報を受け取る側の受容体の異常などで、情報伝達がスムーズに行われなくなって発病すると考えられています。そこで、脳内の情報伝達機能を正常に戻すために用いられるのが「抗うつ薬」です。

 抗うつ薬には、「気分明朗化作用」「意欲亢進作用」「鎮静・抗不安作用」のような抗うつ作用があって、うつ病のタイプや患者の身体状況、合併症の有無、年齢などを考慮して使い分けられています。

 また、これらの抗うつ薬を服用することで、食欲の不振や睡眠障害、頭痛、吐き気、ヒステリー球(のどに何か詰まった感じ)、耳鳴、めまい、立ち眩み、フワフワした感じ、身体各部の痛みなどの自律神経失調症状や日内変動なども改善されます。

 抗うつ薬にはたくさんの種類がありますが、大きく4種類に分類されます。  
  第一世代抗うつ薬(三環系抗うつ薬)   
  第二世代抗うつ薬(三環系抗うつ薬と四環系抗うつ薬)   
  第三世代抗うつ薬(SSRI)   
  第四世代抗うつ薬(SNRI)

 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、日本では1999年から使われており、うつ病の薬物療法の第一選択薬です。

 「パロキセチン(パキシル・パキシルCR)」「フルボキサミン(ルボックス・デプロメール)」「セルトラリン(ジェイゾロフト)」「エスシタロプラム(レクサプロ)」などの薬が使われています。

 うつ病の薬物療法では、抗うつ薬以外の薬を用いて治療が行われます。おもな薬は、「抗不安薬」「抗精神病薬」「スルピリド」「睡眠薬」「抗てんかん薬」「リチウム」「甲状腺ホルモン」「トリプトファン」「5HTP(5ヒドロキシトリプトファン)「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)」です。

 抗不安薬は、精神安定剤として知られている「マイナートランキライザー」という薬です。体の緊張をほぐし、不安を和らげる効果があります。抗うつ薬だけでは不安が解消しない人やうつ病が神経症化して不安が強い人などによく使われます。副作用としては、眠気やふらつき、頭痛、めまい、口の渇きなどが現れることがあります。抗精神病薬は、もともとは統合失調症に用いられる薬ですが、鎮静効果を得るために、ハロペリドールやリスペリドンなど非定型抗精神病薬が少量使用されることがあります。うつ病の患者のほとんどが、中途覚醒や早朝覚醒などによって睡眠障害を訴えている人が多い。そのため、治療の初期に睡眠薬を処方することがあります。ただし、常用すると依存性が高くなります。

 治療をより効果的なものにするために、また、1日でも早い回復をはかるうえで、治療を受ける心構えとして大事なことは、患者自身が勝手に判断して、服薬を中止したり、通院治療をやめたりしないことです。

うつ病に有効な精神療法

 うつ病の症状は、薬である程度治すことはできても、病気の原因になっている心理的な問題を解決しないと、再発を繰り返すことになります。それを防ぐために用いられるのが精神療法です。

 一般的に、精神療法は、薬物療法である程度症状を落ち着かせた後、患者本人が少し自分を客観的に見られるようになってから精神療法を行います。

 自分はどのようなストレスがきっかけで うつ病になったのか、生活習慣のどこに問題があったのか、さらには自分の性格や考え方について、患者自身が見つめ直し、自分で解決できるように医療者が援助する方法です。  

 初めから精神療法を行うことは困難です。始めるタイミングは、医師が患者の状態をみて判断されます。最近は、かなり早い段階から薬物療法と精神療法の併用が試みられています。薬物療法と同じで、導入する時期や方法を誤ると、逆に症状が悪化し副作用も生じることがあります。

 精神療法には、「認知行動療法」や神経症化したうつ病に効果をあげている「森田療法」「簡易精神療法」「精神分析療法」「心理教育」などがあります。

認知行動療法

 うつ症状は認知の歪みによって引き起こされるものです。「認知」とは、物事に対する「受け止め方」や「考え方」のことです。うつ病になると、どうしても物事を悲観的に受け止めるようになります。その原因は「認知の歪み」によるものです。その好ましくない思考パターンを修正していくのが「認知行動療法」です。認知行動療法の最大の目的は、うつ病の症状を取り除くことです。症状が生活に支障を来たしていれば、その支障を軽くし、さらにうつ病の再発や再燃を防ぐために行われる療法です。

電気けいれん療法

 電気けいれん療法は、精神病性うつ病の場合、自殺をほのめかす場合、食事を拒絶する場合など、特に重度のうつ病の治療に用いられます。また、妊娠中の抑うつの治療で、薬が効かない場合に利用されます。この方法は概して非常に効果的で、効果が出るまでに数週間かかる抗うつ薬と違って、抑うつ状態を迅速に緩和することができます。この即効性が功を奏して命を救える場合があります。

 

霊的な視点を取り入れた治療

 人間の「心」を薬だけで治そうとするところに無理があります。

 昔は医療が発達していなかったから、心の病気を治すのは主として宗教の役目であった。宗教的に見れば、心の病気のほとんどは「悪霊」という霊存在の作用によって起きるのです。

 現代は薬が発達しているが、薬で心の作用を麻痺させ、症状を治めたとしても、根本的にその人の心が変わらなければ、また悪霊はやってくる。かくして「おなじみさん」が憑いて、入退院を繰り返すことになるのです。

悪い霊を引き寄せないこと

 基本的には「似た者同士が引き寄せ合う」ので、怒りや妬み、グチ、不平不満、被害妄想、他人のせいにする心、恨み心、自分なんて・・・という自己卑下など マイナスの思い を出さないことです。

心をコントロールして物事の明るい面を見るように努めるなどの努力で、地獄霊が近づかない状態をつくること

 精神科の医師ほど宗教を学ぶ必要があります。宗教的真理を学ぶことで、心に及ぼす霊的作用を知り、患者の心を正すように導くことと、薬の助けを両立することによって精神病や心の病を劇的に改善することができるのです。その証明としては、各種の宗教、特に幸福の科学において、「心の病」が治る事例が数えきれないほど起きていることを見れば分かります。

 医療者の間でも、霊的な視点を取り入れた治療が始まっている。患者が幻覚を訴えたとしても、霊的知識にもとづいて対応するという。心療内科がスピリチュアリティ(霊性)を前提として治療するのが常識になるのだとか。

 霊的な現象を扱う宗教と精神医学とが協力することで、もっと多くの人々を救うことができるようになるでしょう。

 心の病気の原因は多次元にわたることが多い。心の病気の治療には、さまざまな次元の治療手段を繰り出して、トータル的に対処していかなければなりません。治療は「休息」「薬物療法」「心理学的療法」に「スピリチュアル・ヒーリング」などを並行して進めなければなりません。

 

「反省の心」「感謝の心」

 病気になる人は、たいてい自己保存や自己防衛の気持ちが意外に強い。「自分は何も悪くないのだ」というように自分を守っている方が多い。「ほかの人が悪いのだ」「あれが悪いのだ」と人を責めたり、いろいろなところを責めたりする。

 自分がどのようなマイナスの思いを発しているのかをよく見つめ、反省する必要がある。

自分の心を振り返る「反省」や「感謝」は病気を好転させる力がある

 自らに間違いがあれば、毎日少しずつでもよいので反省して改めていこうとする気持ちを持ちましょう。いろいろな人に対して不平不満や愚痴が湧いてくるでしょうが、感謝すべきところはないかどうか、一つひとつ思い出し、そうしたものがあれば感謝すること。そして、感謝の気持ちを言葉に出して言うこと。さらに、自分中心に考えるのではなくて、他の人が困っていたら「自分にできることはないかどうか」、あるいは「その人の悩みを聞いてあげることができないかどうか」を考えること

 

「愛の心」「報恩の心」「感謝の心」

 「愛の心」「報恩の心」「感謝の心」を実際の行動に移して表していくことで、本当に「心の鋳型」そのものを変えていくことができるようになります。

 

 心の病気の再発を防ぐためには、患者本人が心を強くし、ストレスをつくらないようにしなければなりません。そのためには、これまでの考え方や判断の仕方を変えることが必要となります。「考え方を変える」という方向に向けての治療は、心理療法の一つである認知療法などでも行われています。

 考え方を根本的に変化させるためには、「人生観・価値観」というレベルにまで掘り下げてアプローチしなければなりません。そうでないかぎり「心の変革」は徹底できません。信仰をするようになって、それまでの心の病を克服したという話を耳にしますが、それは、信仰によって、より積極的に自分の考え方を変えることができるようになるからです。

 心の病気の治療は、本人が「自分の努力で自分の心の持ち方・考え方を変える」という段階にまで行き着かなければ完治しません。

 本来、カウンセリングはそれをさせるためにある。カウンセリングによって本人の心に「自己努力の決意」が目覚めたとき、初めて本質的な心の病気の治療がスタートします。

 

本人が仏法真理をしっかり学んで実践する

 心の病気の治療は、患者本人が自らの「霊的未熟性」を克服するレベルにまで至らなければなりません。霊的成長に向けての自助努力が、心の病気の根本治療となります。物質中心的な考え方を「霊中心の考え方」に改め、自己中心的な生き方を「利他的な生き方」にすること。そして、「利他愛の実践・純粋な奉仕活動」を日常生活の中で心がけるということ。

 

あの世とこの世について最小限の悟りを持つ

 あの世とこの世の関係についての最小限の悟りは持っていただかないと、パワーが効きにくい。

 最小限の悟りとは、「人間は、あの世とこの世を転生輪廻する存在である。今は肉体に宿って住んでいるけれど、あの世から来てあの世に還っていく存在であり、霊体のほうが本体なのだ」という考え方です。

 

病気を、自分に与えられた課題としてとらえる

 禅の修行などで考える公案だと思って、「なぜ自分がこういう病気になったのか」を考えてみることです。今世に原因があるか、そうでなければ今世より前に原因があることもあります。「こうなる原因がどこにあったのか」ということについて、考えられることは考え、反省できるものがあったら反省することが大事です。

 

病気であっても心の針をプラスの方向に向ける努力を

 「現在ただいま、病気をしている自分でありながら、それでも世の中のために、あるいは利他のために、何か少しでもお役に立てるようなことはできないか」ということに、心の思いをできるだけ集中していってほしい。創造的な方向、生産的な方向に、心の針を向けていく努力をしていただきたい。

 病気のほうにフォーカス(集中)していくと、悪くなって死んでいく図しか見えなくなってくる。

 そんな中から立ち直って、自分が周りにお返ししていけたり、自分自身も全然違った自分に変わっていくというストーリーを、心の中で何度も組み立てていくイメージ訓練をしていただきたい。

 

うつ病の方と接する方法

 心の病気は、普通は自然治癒力の働きによって時間の経過とともに少しずつ回復していきます。回復過程では、周りの人々の上手な対応やサポートがきわめて大切です。周りの人々の正しい対応とは、どこまでも「本人の自立」という方向に向けたものでなければなりません。親切や優しさだけで接すれば患者は喜びますし、付き合う方としてもその時は楽ですが、それでは患者の「自助努力」を促すことはできません。

 体が不自由であったり、心が疲れている人に対し、周囲の人々は時として「慈悲魔」となって世話をやき過ぎ、本人が「思いの力」を発揮して力強く生きようとする芽を摘んでしまう場合もある(もちろん、必要な時に手を差し伸べることは大事だが)。その意味でも、本人や家族、そして周囲の人々が霊的人生観を学び、共に魂を磨くことが欠かせません。

 ひとつ注意点があるとすれば、仏法真理を伝えようとしても、自分が悟っていない事は伝えられません。「人間は魂を輝かせるために生きているんだよ」と言った所で、言った人が信じていなければ、「なにを言っているの」と言われておしまいでしょう。話すのが難しいのであれば、仏法真理の本を渡すという方法もあります。

 

自己責任と霊的人生観

 「人は永遠の生命を持ち、世の中に貢献するために生まれてくる」という人間観、霊的人生観に基づいています。

 すべての人はこの世に使命を持って生まれている。その使命を果たすためには、病気にならないための生活習慣を心がけることが必要です。

 また、病気の原因は肉体のみにあるのではなく、心の持ち方とも大きく関係がある。周りを攻撃する思い、嫉妬心、恨み心、自己破壊想念などを長く持ち続けることで、病気になるケースも多い。病気の根本原因をなくすためには、自らの心を点検し、極端な部分を正すことも必要です。

 

道を開くものは精進と信仰心

 自分としてやれるだけの精進は、やらなければなりません。

 自分の心をクラッと変えて、「このままでは自分は駄目だ。病気を治さなければいけない。そのためには精進と信仰が必要だ」と思うことです。 

最後は信仰心が病をも癒す

 信仰心を持つことは、人間の自然治癒力を飛躍的に高める。神仏やあの世の存在を信じることは、死への恐怖を和らげ、あの世への旅立ちに向けて、残りの人生を積極的に生き切る勇気を与えてくれる。そして、反省や感謝、他の人への愛の大切さを教える信仰は、病気という「体の設計図」を書き換える、積極的な思いの源泉となる。

 人生の苦しみや悲しみを取り除く本当の考え方とは、この世を超えた世界における神仏の心を信じ、自分はどんな環境にあっても光を放てる存在であるという事実を信じることです。

 そして、この考え方は、苦しみや悲しみを抱える本人のみならず、それを支える家族や関係者の方々などにとっても重要です。

 

信仰心による病気平癒

 信仰心は免疫力を高める。免疫力を高めることによって、細胞の新陳代謝を進めることもできれば、がん細胞などを死滅させることも可能です。これを強く信じることによって実際に体は変わってくる。

信仰心を持つ人は精神疾患の治療に効果が現れやすい

「天上界には、『治癒の力、治癒の光』というものがあります。そういう光は、信仰心を持って素直に精進している人のところに降り注ぐのです」

 医学的には治らないと診断された患者が、完治する例は世界中に存在する。その一つが「信仰心による病気平癒」です。

 例えば、祈りによって、難病を克服したり、病気の進行が遅れたりしたことを示す研究があるなど、現状での医学界の「常識」では分からない事例が多数ある。

 「自分は神の子、仏の子だ」という信仰心を持つと、自分に対する自信が生まれ、明るい未来を信じることができるようになって、生きる力が湧いてきます。すると、免疫力が上がり、病気が快方に向かったり、病気になりにくくなるのです。 

 

信仰を持ち、「お任せする気持ち」になると体も楽に

 幸福の科学の教えを勉強されて、エル・カンターレ信仰をきちんと持つことができたら、「治らない病気はない」ということが分かってくるようになります。

 この世に生きていて、考え方の軸足がこの世にあると、全部が不安になり、全部が不確かなものに見えるのですが、エル・カンターレ信仰のところをキチッとお持ちだったら、最後は、全部お任せできる気持ちになってくるのです。そうすると、急に体が楽になってくると思います。

 

祈りの治癒力

 祈りの力で病気が治ることが実際にあります。正しい信仰生活をしていると、ほんとうに体験できることがあります。

 幸福の科学には、病を癒すための祈りとして修法「エル・カンターレ ヒーリング」があります。

 

 それを行ずる人に信仰心があることが前提であり、信仰心があれば、エル・カンターレの魂と一体になって、光が流れはじめる。

 信じたならば、すべてのものは現れる。

 

病気が治る人と治らない人

 奇跡が起きる場合、高級霊たちはできるだけ効果的に奇跡を起こしたいと思っている。また、本人にもある種の徳(隠れた徳)が必要です。

 明るく善良に生きていても、病気になったり、それが治らない場合もあります。それは、過去世のカルマを清算するため、自ら計画して病気になることがあるからです。あの世に還れば必ず意味がわかるので、「人生はこの世限りではない」と思うことが大切です。

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