統合失調症

幻覚や幻聴ではなく、本人には本当に霊が見えていたり、霊の声が聞こえている場合がある

 統合失調症は、思春期から成人期にかけて発病し、特徴的な思考障害・自我障害、およびそれに伴う行動異常を示し、多くは慢性的に経過し、自発性や対人接触が低下し、社会生活に困難をきたす疾患です。

 統合失調症は、「幻覚」「妄想」という症状が特徴的です。

この幻覚や妄想は、統合失調症の基本的な症状として初期によく現れます。しかし、それだけではなく、日常生活や社会生活が不安定で生きづらくなるのがこの病気の特徴です。他人と交流しながら家庭生活や社会生活を営むという機能が障害されます。同時に、「自分の感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」という病識の障害も併せもっているため、物事を正常に考えることが難しくなります。たとえば、数人と話し合っているとき、話の内容が何をさしているのか、その場の流れがどうなっているのか、自分はどう振る舞えばよいのかといったことがわからなくなってきます。そのため、きちんとした対応ができなくなり、的外れな言動をしたりします。また、服の着替えや料理などをする場合、一連の作業を順序立てて行ったりすることが苦手で、手順や順番を忘れたり、思い出せなくなったりするということがあります。このように、日常生活の常識的で当たり前のことができなくなるのが、統合失調症の苦しみなのです。

 私たちは、通常、思考や行動を必要なひとつの方向に「統合」しています。「失調」というのは、統合がうまくいかなくなった状態のことを言います。

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 脳の画像診断法が開発され、統合失調症患者の脳機能の異常についての研究が進んでいます。統合失調症では、脳の広い範囲(前頭葉・側頭葉・基底核・大脳辺縁系)で機能の障害が発生していることが明らかにされています。

 統合失調症の患者の脳には、ドーパミンという脳内物質が過剰になっていることが明らかにされるようになりました。現在使われている統合失調症の治療薬は、このドーパミンの働きを妨げることを目的としています。この治療薬によって、幻聴などの幻覚や妄想が減少したり消滅するようになりました。現在、統合失調症は脳の異常による病気であるとの見解が優勢です。

脳科学

 しかし、ドーパミンの過剰が統合失調症を引き起こす直接的原因物質なのかは疑問があります。

 

薬物療法

 統合失調症の治療薬は、大きく分けると「抗精神病薬」「補助治療薬」です。

 治療の中心として使われる薬は抗精神病薬です。

 抗精神病薬には、「ドーパミンの情報伝達作用を抑える」「幻聴や被害妄想を改善する」「興奮状態を抑える」「知覚を改善する」「不安感や恐怖感を軽減する」「意欲の回復効果がある」「再発の防止効果がある」といった作用があります。

 抗精神病薬は、「定型抗精神病薬」(従来型抗精神病薬)と「非定型抗精神病薬」(新規抗精神病薬)の2つに分類されます。定型タイプは主に脳内のドーパミン受容体に作用して陽性症状を改善するのに対し、非定型タイプはドーパミン受容体に加え、さらに多様な受容体に作用して陰性症状の改善に効果があるとされています。「非定型抗精神病薬」が統合失調症の第一選択薬として用いられています。

 非定型抗精神病薬には、リスペリドン(リスパダール 非定型抗精神病薬の代表的な薬)、ペロスピロン(ルーラン)、ブロナンセリン(ロナセン)オラザピン(ジプレキサ)、フマル酸クエチアピン(セロクエル)、アリピプラゾール(エビリファイ)が現在主たる治療薬として広く利用されています。

 補助治療薬は、あくまでも、うつ・不安・不眠などの精神症状が現れたときに併用される薬です。ここで使われる補助治療薬は、向精神薬の「抗うつ薬」「気分安定薬」「抗てんかん薬」「抗不安薬」「睡眠薬」などです。

統合失調症の薬物療法  

薬物療法の効果は朗報だが、決定打ではない

 ここ20年くらいの間に、薬物療法の発展によって、統合失調症の治療は大きく前進しました。大半の統合失調症では、病気があまり進行しない初期のうちに病院に足を運び、薬物療法を始めることになります。

 ところが、現段階で、統合失調症を自助努力によって克服できる人は一部に限られており、現実の治療は、現代医学の薬物療法に頼らざるをえなくなっております。しかし、薬物治療は対症療法として症状を軽減したりコントロールすることができますが、回復にまでなるのは、現時点では2~3割くらいだと言われます。薬を使うと症状が抑えられますが、「生気が失われる」「無気力になる」「正常な対人関係を保てなくなる」など、思考能力も抑えられることがあります。

 統合失調症で精神科に入院している患者の4割が、3種類以上の抗精神病薬を処方されているという。抗精神病薬には幻覚や妄想などの症状を抑えたり、不安や興奮を鎮める作用がある。しかし、3種類以上の投薬で、むしろ副作用や死亡リスクが上昇するという研究結果もある。

 精神科医が患者に勧める抗不安薬や睡眠薬の使用量が、世界で日本が突出して多く、米国の6倍もあり、「抗不安薬依存」が深刻化している。  参考

 これらの薬はベンゾ系薬剤と呼ばれ、抗不安薬や睡眠薬として、精神科医や内科医が「飲み続けても安全」と患者に勧めている。ところが、この薬は長期に使うと副作用が表れやすく、薬物依存に陥って、薬をやめると不安の増大やパニック発作などの症状が表れることがあるという。日本では10年以上の服用者も多く、常用量依存患者は相当数にのぼると見られている。

 うつ やパニック障害の治療に薬を飲み続けて、さらに悪化し長期化するケースが後を絶たない。

 なぜ、患者が「薬漬け」になっているのでしょうか。薬漬けの治療が行われている原因として挙げられているのが、治療に当たる人員不足である。重度の統合失調症の患者が幻覚を訴えたり、暴れたりした場合、現在の医療では症状を抑えることしかできない。もはや、現代の医学ではなすすべがないという事情が、薬漬けの現状に表れているようです。この限界を超えるために必要な考え方は宗教にあるのですが。

 「薬物依存」の精神医療

電気けいれん療法

 電気けいれん療法は、電極を頭部に当て、患者を麻酔状態にしている間に、脳に電気的刺激を与えて軽い発作を起こさせる治療です。これは重度のうつ病に効果的な治療法であることが一貫して証明されています。電気けいれん療法を受けた人の多くが一時的に記憶を失います。一般的には、正しく為された電気けいれん療法は安全であり、一過性の記憶障害以外の合併症を引き起こすことはあまりありません。最近は、麻酔薬や筋弛緩薬が使用されるようになり、患者の骨折などのリスクが低下しています。反復経頭蓋磁気刺激法や迷走神経刺激法など、その他の脳刺激療法も研究が進められていて、薬物療法や精神療法が効果のない重度の うつ病患者に役立つ可能性があります。

 

精神療法

 精神療法(心理療法)の分野は、近年格段の進歩を遂げました。精神療法は、ときに「対話療法」とも呼ばれ、人は自身の中に苦しみを癒す力をもち、その治癒力は精神療法家(サイコセラピスト)との信頼や支援関係を通じてさらに促進される、という点に基づいています。精神療法家は親身で受容的な雰囲気をつくり出すことにより、患者が直面している問題に患者自身が気づき、対処法を自分で考え、実行出来るよう手助けします。精神療法を通じて得られる感情の認識と洞察は、しばしば患者の態度や行動に変化をもたらし、以前より安定した生活を送れるようになります。

 精神療法はさまざまな状態に適応があります。精神疾患がない人でも、就職先が見つからない、大切な人との死別、家族が慢性の病気に侵されているといった問題に対処するときには、精神療法が役立つことがあります。グループ精神療法、家族療法なども広く行われています。

 精神医療の専門家の大半が、支持的精神療法、精神分析、精神力動的精神療法、認知療法、行動療法、対人関係療法という6種類の心理療法のいずれかを行っています。

 支持的精神療法は最もよく利用されていますが、治療の成否は、患者と精神療法家間の理解に満ちた協力的な関係にかかっています。患者は自己の感情を表現するよう促され、精神療法家は問題が解決するように援助します。支持療法の一種である問題解決に焦点を置いた精神療法は、かかりつけ医によって効果的に行える場合があります。

 精神分析は、精神療法の中で最も古い方法の一つで、20世紀初頭にジークムント・フロイトが開発したものです。患者は週に4~5回、精神療法家のオフィスに置かれた寝いすに横たわり、心に浮かぶことはすべて話すようにします。これは自由連想法と呼ばれます。過去のかかわりのパターンが、現在どのように繰り返されているかを理解することに焦点が絞られます。ここでは、患者と精神療法家の関係が重要な要素となります。過去が現在にもたらしている影響を理解することが、人間関係や職場環境に適応し、役割を果たしていく新たな方法を見つけ出す助けとなります。

 精神力動的心理療法は、精神分析と同様に、現在の思考、感情、行動における無意識のパターンを認識することに重点を置いています。ただし、患者は寝いすに横たわるのではなく、通常はいすに座り、治療も週に1~3回です。また、患者と精神療法家との関係には、精神分析ほどの重点はおかれていません。

 認知療法は、患者が自分の「捉え方のかたより」を認識し、その「捉え方」が自分の人生における問題にどのように結びついているかを理解できるように導くものです。「人の感じ方やふるまいは、経験をどう捉えるかによって決まる」という考えが前提となっています。自分の根本にある信念や思いこみを認識することで、自分が経験したことについてそれまでと違った「捉え方」ができるようになり、症状が緩和され、行動、感情に改善がもたらされます。

 行動療法は認知療法と関連性のある治療法です。行動療法は学習理論を基礎とし、異常な行動は誤った学習から生じるものとみなします。行動療法では適応行動を学習している間に、それまでの不適応行動の習慣を消すことが出来るように考えられたさまざまな介入を行います。曝露療法は、しばしば恐怖症の治療に利用されるもので、行動療法の一つです。

 これら2つを組み合わせた認知行動療法が多く用いられています。

認知行動療法 詳しく

 対人関係療法は、当初はうつ病に対する短期精神療法として考案されたもので、うつ病患者の対人関係の質を改善することを企図されました。消えない深い悲しみ、自分の期待と異なる役割につくことで生じる葛藤(たとえば専業主婦になることを期待した結婚で、一家の主要な稼ぎ手の役割も果たす必要があると判明したときなど)、社会的役割の転換(第一線で働いていた人が定年退職するなど)、他者とのコミュニケーション上の支障に関する問題を重点的に扱います。精神療法家は、患者に対し、社会的な孤立を克服し、他者に対するいつものふるまいを改めるなど、対人関係の改善を図るように指導します。

 ところで、現代医学では、「なぜ脳が幻聴や幻覚を生むのか」というアプローチに終始しているようです。それでは本当の意味でこの症状を理解することはできません。治療法の進歩は、患者やその家族にとっては朗報ですが、それですべての問題が解決したわけではないのです。

 病気を治す心の持ち方

精神的な病 医療と宗教の融合

霊的要素を無視した統合失調症の解明は不可能

 統合失調症の原因を、「脳」という物質レベルでの異常ではなく、「霊的レベル」、すなわち「霊の憑依」によって引き起こされると見ます。人間は(脳を含む)肉体という物質からなる存在ではなく、霊・霊の心・霊体という霊的要素を持った存在である以上、それらを無視して統合失調症の根本解明は不可能です。肉体以外の霊的要素を認めない現代医学の立場では、どうしてもその原因を物質レベルに求めようとします。目に見えない霊の存在を頭から否定して、そこから一歩も出ようとしません。

統合失調症、多重人格といった、医学的には精神病に分類される症状も、たいていは悪霊や悪魔によるものである

統合失調症と憑依

 幸福の科学大川隆法総裁は、著書『不成仏の原理』のなかで、精神疾患の患者が訴える幻覚などについて、「本当に霊が見えている場合や霊の声が聞こえている場合がある」と指摘。つまり、悪霊の影響で通常の生活を送るのに支障をきたしている。いわゆる「霊障」の状態にあるというのです。

 特に悪魔に影響を受けている時には、「死ね」という自殺を勧める声や「殺してやる」という声が聞こえてくるようになるという。現代は悪しき情報に接する機会も増えたためか、子供のうちから小悪魔の影響を受ける人も増えているようです。

 では、悪霊、悪魔はどのようにして私たちに影響を及ぼしてくるのでしょうか。それを理解するキーワード「波長同通の法則」です。

 心から出ている波長が似ている者同士は引き付け合い、影響し合う。そのため、悪霊たちと似たような悪しき思いを持たなければ、遠ざけることができる。 

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 とはいえ、悪魔の場合は力が強いため、神仏の教えを広げようと努力している善なる人に対しても攻撃を仕掛けてくることがある。彼らから身を守るためには、宗教修行や神仏を信じる仲間との連携が必要になってくる。

 悪霊や悪魔は、神仏が意図して創られた存在ではない。彼らは、本来は神仏の子として創られた人間だったのです。私たちの心は自由であり、神仏と同じような思いを持つこともできれば、神仏と敵対するようなマイナスの思いを持つこともできる。神仏から与えられた「自由性」を間違って用いてしまったのが、「悪霊」「悪魔」と呼ばれる存在です。

 悪霊とは、この世に生まれた時に、足ることを知らない欲望、愚痴、不平不満、猜疑心、欲求不満、劣等感、自己顕示欲といった煩悩にとらわれ、反省することなくあの世に帰って迷っている魂のことである。

 一方、悪魔は、より積極的に「人々を害し転落させよう」という悪意を持った存在である。特に、この世において、宗教家、思想家、政治家など、リーダー的立場にあった人で、自らの権力欲のために人々を恐怖に陥れたり大勢の人を思想的に狂わせたりした人は、死後に悪魔となっているケースが多い。

 統合失調症のような精神的な病は遺伝すると言われますが、これは遺伝しているのではなく、悪霊を引き継いでいるのです。同じ家に住んでいますし、人間としても縁があるので、両親や祖父母の悪霊を子供や孫が引き継いで病気になる事が多いようです。しかも、悪霊は1体でなく複数になることもあります。それぞれが、入れ替わり立ち替わり本人の肉体を使って暴れるのです。そのとき、本人の霊子線(シルバーコード)という肉体と魂を繋ぐ線が弱くなっています。離れてはいないのですが、悪霊の念が強いので、本来の自分の体から追い出されてしまっているのです。

 統合失調症の場合、「体を乗っ取られている」のが問題なのです。普通の場合は、悪霊からインスピレーションをもらって性格が悪くなり、行動がおかしくなってくるのですが、日常生活は出来ます。ところが、統合失調症の方は普通の生活が難しい。いつ憑依している悪霊が暴れ始めるか分からない。そのため、精神科で治療として投薬されますが、薬を飲むと正常な思考も出来なくなるのです。

 

精神科医には理解できない憑依現象 

 悪霊が離れると、ドンヨリした重苦しさが一気に取り去られ、雨上がりの後のような、非常に清々しいさわやかな明るい気持ちになれます。この感覚を一度味わっておくことが、心の統御を続けていくうえで大切だと思います。

 周りで誰も話していないのに、声が聞こえる「Hearing Voice(Voice-Hearing)」という現象について、これは日本語で言えば「幻聴」にあたります。

 学術的に研究する「Hearing the Voice」プロジェクトの共同責任者であるアンジェラ・ウッズ博士は、「幻聴で聞こえる声は、私たちの日々の会話のように多様で、苦悩や悪意に満ちた声もあれば、その人を励ましたり、安心させたり手助けするような声もあるのです」とコメントしました。この「Hearing Voice」という現象を宗教の立場で説明すれば、「霊の声が聞こえるようになった」ということになる。精神病で苦しんでいる場合は、地獄霊の声を聞いていると考えられる反面、その人が天国的な心を持っていれば、天国霊の声が聞こえる場合もある。2種類の声について、前者が地獄霊の声で、後者は天使や守護霊などの天国霊の声と解釈できる。

幻聴の真相 詳しくはこちら

 大川隆法総裁は、雑誌「アー・ユー・ハッピー」2013年1月号の論考のなかで、霊の声が聞えるようになった場合、「簡単にスッとは治らないことが多い」ので、「開き直る以外に方法はありません」と指摘しました。その上で、心をコントロールして物事の明るい面を見るように努めるなどの努力で、地獄霊が近づかない状態をつくることを薦めている。

 本来、霊が引き起こしている現象である以上、霊というものが存在することを素直に認め、それとうまく付き合う術を身に付けることが解決につながる。「幻聴」(Hearing Voice)は、霊的なメカニズムを知らない精神科医が「創造」してしまった病気とも言える。

参考

悪い霊を引き寄せないこと

「似た者同士が引き寄せ合う」ので、怒りや妬み、グチ、不平不満、被害妄想、他人のせいにする心、恨み心、自分なんて・・・という自己卑下など マイナスの思い を出さないこと

 

前世のカルマによる憑依

 統合失調症の患者を抱えた家族は、大抵、何という不幸を背負ってしまったのだろうかと悩んでいます。前世で何か悪いことをしたために罰が当たったのかもしれないと思う人もいます。そして、占い師や霊能者に見てもらおうとします。

 統合失調症の多くに「前世のカルマ」が関わっていることは事実です。

 憑依による精神病の多くは前世のカルマが原因

 そのカルマが切れるまで苦しみは続きます。それは、過去の罪に対する「罰」であり「償い」なのです。見方を変えれば、その苦しみは「カルマを清算して霊的進化の道を再出発するためのプロセス」と言えます。今統合失調症で苦しんでいる人は、「自己防衛努力」によって憑依を早い時期で食い止め、カルマが切れるのを明るい気持ちでいてください。統合失調症であることは、大きな目で見るならば必ずしも不幸なことではありません。霊的な考え方をすることによって、不幸を感謝に変えることもできるのです。
 

憑依への自己防衛努力の具体的方法

1 低級霊のささやき・ちょっかいを無視する
 相手にしない 毅然とした心の姿勢が必要。

2 全ての恐怖心を振り払う
 恐怖心は憑依を進展させるきっかけになるので、恐怖心は一瞬たりとも持たない。

3 高い心境を保つようにする
 善なる人には善なる霊しか近づかない。
 霊的心境が高ければ、その人のオーラは澄み切り、低級霊は近寄れない。

4 利他愛の実践に意識を向ける
 自分のことを忘れるほど利他愛に専念する人に低級霊は近づけない。

5 体調コントロールと心身コントロールを心がける
 極度の精神的・神経的疲れや大きなショックは憑依を起こしやすくするので、精神と肉体を健全に保つ。

 自分がどのようなマイナスの思いを発しているのかをよく見つめ、反省する必要がある。

 この世の役職や経験からくるプライドを捨てて、正しい宗教に帰依する気持ちになれば、守る力は強くなるのです。

 

悪霊を遠ざける

 悪霊を遠ざけるために大切なことは、正しい宗教を学び、自分のなかに神仏への信仰をきっちりと立てることです。これによって、天上界のご加護・ご指導がいただけますし、自分の守護霊も導いてくれるようになります。その中で、悪霊を引き寄せない自分になりましょう。たとえば、もし他人を責める傾向が強いなら、と違う考え方のなかにも価値があるかもしれない」「自分も100%完璧ではないのに、他の人が完璧でないと責めるのはおかしい」と考えてみてはいかがでしょうか。また、「自分の気持ちを考えすぎない」ことも悪霊を遠ざけるコツです。「私はこんなに苦しい」と考える時間を減らし、周囲の人の気持ちを考える時間を増やせば、その人に対して何か協力できたり、励ましたりできます。さらに余裕ができたら、これまでの人生で、ご両親や学校の先生などから与えられたことを思い出してみましょう。温かい気持ちで満たされて心がほっこりし、感謝が深まります。こうした反省や他を思いやる心、感謝などが、悪霊に さよなら する特効薬なのです。妄想が湧いてきてしまったら(悪霊がきたら)、相手にしないことです。そのときは読書などに没頭してください。特に幸福の科学の書籍は、神様の御心にかなった生き方をするためのさまざまな教えが入っています。読み進めるうちに、天上界の波動と親和性のある精神状態になって、妄想なども治まってくるでしょう。

心の病気の治療

 そして、天上界とも信仰上の仲間たちともしっかりつながっていれば、「自分はひとりではない」と勇気が湧き、立ち向かうことができます。幸福の科学では悪霊撃退のための祈願も行っています。どうか光の仲間をつくって乗り越えていってください。

 

医学と宗教の協調

 問題なのは、「実際に霊が存在するのかどうか?」「霊の憑依現象なるものがあるのかどうか?」そして「憑依を解くことによって統合失調症が本当に治るようになるのかどうか?」という見解です。霊についての現代医学の否定的な見解は、決して根拠のあるものではありません。霊的なことは、自分たちの唯物医学の領域に属さないというだけのことなのです。現代医学も、そうした意味では、ある種の信仰(唯物主義信仰)に陥っているということになります。

 病院の方で電気ショック電気けいれん療法などで治療するそうですが、これは電気で刺激を与えると悪霊が驚いて離れるのです。ただ、また戻ってくるので一時的な効果しかないようです。

 統合失調症という特殊な病気の根本原因を解明し、それを治療するためには、医学が大きく譲歩して、自らの見解を変える必要があります。医学と宗教が同じ立場に立たないかぎり解決できないのが統合失調症の問題なのです。現代医学にとっては、自らの考えの大枠を乗り越えられるかどうかが問われることになるでしょう。

 霊の存在に対して、本来ならば好意的であるはずのホリスティック医学も、霊の憑依という見解を受け入れようとしません。

 

霊的な視点を取り入れた治療

 現代の医師、特に精神科の医師ほど宗教を学ぶ必要があります。宗教的真理を学ぶことで、心に及ぼす霊的作用を知り、患者の心を正すように導くことと、薬の助けを両立することによって精神病や心の病を劇的に改善することができるのです。その証明としては、各種の宗教、特に幸福の科学において、「心の病」が治る事例が数えきれないほど起きていることを見れば分かります。

 そして、心の病に陥った人や家族も、いたずらに宗教を忌避するのではなく、正しき宗教的真理を学び実践することが、薬物依存や廃人に至る悲劇から脱却し、幸福な人生へと転換する道であることを知るべきでしょう。

 なお、医療者の間でも、霊的な視点を取り入れた治療が始まっている。患者が幻覚を訴えたとしても、霊的知識にもとづいて対応するという。心療内科がスピリチュアリティ(霊性)を前提として治療するのが常識になるのだとか。

 もちろん、治療において投薬が必要になることはあるでしょう。しかし、統合失調症の背景に霊的な作用がある以上、霊的な面からもアプローチしなければ、効果的な治療は難しい。患者が心身共に健康を取り戻すためには、医学と宗教とがともに手を取り合っていくべきでしょう。

参考

 霊的な現象を扱う宗教と精神医学とが協力することで、もっと多くの人々を救うことができるようになるでしょう。

 

スピリチュアル・ヒーリングによる霊的エネルギーの補給

 心の病気の原因は多次元にわたることが多い。心の病気の治療には、さまざまな次元の治療手段を繰り出して、トータル的に対処していかなければなりません。治療は「休息」「薬物療法」「心理学的療法」に「スピリチュアル・ヒーリング」などを並行して進めなければなりません。

スピリチュアル・ヒーリング

 長期間にわたって悪霊や悪魔の影響を受けてきた場合は、悪しき部分を取り除こうとすると、本人の人格が崩壊する場合もある。ゆえに、悪霊と同通する思いや行いを反省すると同時に、その人が気づいていない、良い点、優れている点、苦労の中で耐え抜いたところは立派であるといった新しい柱を差し込んで、自我を支えてやりながら真理を注ぎ込んでいく作業が要る。

 

心の病気治療の進め方

 心の病気に対する治療法の内容を整理すると、次のようになります。

病気発生の初期には、まず徹底して休息を与え、医師による薬物療法を進めます。また、時期を見計らって心理療法を行います。これらの治療と並行して「スピリチュアル・ヒーリング」を行います。ここまでが治療の第1ステップです。

 急性期を過ぎて病状が安定するようになったら、病気治療の第2ステップに入ります。この段階での目的は「再発を防ぐ」ことです。そのためには、より根本的な治療に進んでいかなければなりません。しかも、それは医者や治療家まかせではなく、患者自身の徹底した自助努力によって進められなければなりません。第2ステップの「自助努力」による治療とは、「自分の考え方(価値観・人生観)を変える」「利他愛の実践をする」ということです。そして、継続した「肉体管理をする」ということです。

 

「反省の心」と「感謝の心」を持つこと

 心の病気の再発を防ぐためには、患者本人が心を強くし、ストレスをつくらないようにしなければなりません。そのためには、これまでの考え方や判断の仕方を変えることが必要となります。「考え方を変える」という方向に向けての治療は、心理療法の一つである認知療法などでも行われています。

 しかし、考え方を根本的に変化させるためには、「人生観・価値観」というレベルにまで掘り下げてアプローチしなければなりません。そうでないかぎり「心の変革」は徹底できません。信仰をするようになって、それまでの心の病を克服したという話を耳にしますが、それは、信仰によって、より積極的に自分の考え方を変えることができるようになるからです。

 心の病気の治療は、本人が「自分の努力で自分の心の持ち方・考え方を変える」という段階にまで行き着かなければ完治しません。本人自身がこれまでの考え方を変えて、自分で心の病気を治そうと決心しなければ、外部からどのような対策を講じても根本的には解決しないのです。

 本来、カウンセリングはそれをさせるためにあるのです。カウンセリングによって本人の心に「自己努力の決意」が目覚めたとき、初めて本質的な心の病気の治療がスタートします。

 「自分の心の方向性が今一定の悪い鋳型をつくろうとしている」ということを、自分ではなかなか気が付かないことが多いのです。鏡に映ったように簡単に自分を見ることはできません。「自分の心が歪んでいる」「自分の生き方に歪みがある」ということは、簡単には分からないのが現実です。そのために、「反省の心」を持つこと、それから「感謝の心」を持つことが大事なのです。

 病気になる人は、たいてい自己保存や自己防衛の気持ちが意外に強い。「自分は何も悪くないのだ」というように煙幕を張って自分を守っている方が多いのです。「ほかの人が悪いのだ」「あれが悪いのだ」と人を責めたり、いろいろなところを責めたりする。

自分の心を振り返る「反省」や「感謝」は病気を好転させる力がある

自らを改め、人のことを思いやる

 自らに間違いがあれば、毎日少しずつでもよいので反省して改めていこうとする気持ちを持ちましょう。いろいろな人に対して不平不満や愚痴が湧いてくるでしょうが、感謝すべきところはないかどうか、一つひとつ思い出し、そうしたものがあれば感謝すること。そして、感謝の気持ちを言葉に出して言うこと。さらに、自分中心に考えるのではなくて、他の人が困っていたら「自分にできることはないかどうか」、あるいは「その人の悩みを聞いてあげることができないかどうか」を考えること。例えば、自分は「手が悪い」けれども相手は「足が悪い」という場合、手の悪い人が足の悪い人の相談を受けることはできるかもしれません。人の苦しみや悲しみを理解し和らげてあげるということも大事なことです。  

 「愛の心」「報恩の心」「感謝の心」を実際の行動に移して表していくことで、本当に「心の鋳型」そのものを変えていくことができるようになります。

 

仏法真理を学んで実践

 基本的な対策としては、まず、本人が仏法真理をしっかり学んで実践する事です。家族や周りの人たちの応援も必要になると思います。さらに修行が進んで法力を持っている方の応援も必要でしょう。しかし、学び始めると反作用でより異常になることもあります。軽い症状の方であれば回復の可能性がありますが、重症の方は厳しいようです。ただ、そのような病気を縁として真理を真剣に学ぶチャンスではあります。普通の方は真理に関心がありませんから、そのまま突っ走って地獄に落ちます。そのような方に比べて、真理を学ぶ修行に入って行けるという観点もあります。 正しい信仰にはいると、あらゆることが変わるチャンスです。過去の人生を清算して過去の悪いカルマを変える機会と考える必要があります。人生に偶然はありません。この苦しみは何かの意味があるはずです。

 心の病気の治療は、患者本人が自らの「霊的未熟性」を克服するレベルにまで至らなければなりません。すなわち、霊的成長に向けての自助努力が、心の病気の根本治療となります。その「自助努力」とは、物質中心的な考え方を「霊中心の考え方」に改め、自己中心的な生き方を「利他的な生き方」にすることです。そして、「利他愛の実践・純粋な奉仕活動」を日常生活の中で心がけるということです。

 

あの世とこの世について最小限の悟りを持つ

 まずは、あの世とこの世の関係についての最小限の悟りは持っていただかないと、パワーが効きにくい。

 最小限の悟りとは、「人間は、あの世とこの世を転生輪廻する存在である。今は肉体に宿って住んでいるけれど、あの世から来てあの世に還っていく存在であり、霊体のほうが本体なのだ」という考え方。これは、基本的に持っていただきたいということです。

 

病気を自分に与えられた課題としてとらえる

 この世の中では、人間関係や事業や仕事など色々なことで具合の悪いことがたくさん出てくることはあります。けれども、「この世の中というのは、全部が学校の学びになっている面があるのだ」ということを知らなければなりません。

 この、自分が与えられた課題に対して、「先生、宿題多すぎるよ」と怒る生徒みたいな気持ちにならないで、「自分に与えられた問題に対して、自分なりの一つの答えを見つけてみようか」と思っていただきたいのです。

 ですから、これは公案(禅の修行などで考える問題)だと思って、「なぜ自分がこういう病気になったのか」を考えてみることです。今世に原因があるか、そうでなければ今世より前に原因があることもありますので、「こうなる原因がどこにあったのか」ということについて、考えられることは考え、反省できるものがあったら反省することが大事です。

 

病気であっても、心の針をプラスの方向に向ける努力を

 もう一つは、病人にとっては難しいことではあるけれども、「現在ただいま、病気をしている自分でありながら、それでも世の中のために、あるいは利他のために、何か少しでもお役に立てるようなことはできないか」ということに、心の思いをできるだけ集中していってほしいのです。創造的な方向、生産的な方向に、心の針を向けていく努力をしていただきたい。

 病気のほうにフォーカス(集中)していくと、悪くなって死んでいく図しか見えなくなってくる。そして、悲劇のヒーローやヒロインになって、周りの人も一生懸命、泣かせるような、自分の映画みたいなものをつくってしまうところがあるのです。

 そんな中から立ち直って、自分が周りにお返ししていけたり、自分自身も全然違った自分に変わっていくというストーリーを、心の中で何度も何度も組み立てていくイメージ訓練をしていただきたいのです。

 

周りからのサポート

 心の病気は、普通は自然治癒力の働きによって時間の経過とともに少しずつ回復していきます。回復過程では、周りの人々の上手な対応やサポートがきわめて大切です。周りの人々の正しい対応とは、どこまでも「本人の自立」という方向に向けたものでなければなりません。親切や優しさだけで接すれば患者は喜びますし、付き合う方としてもその時は楽ですが、それでは患者の「自助努力」を促すことはできません。

 体が不自由であったり、心が疲れている人に対し、周囲の人々は時として「慈悲魔」となって世話をやき過ぎ、本人が「思いの力」を発揮して力強く生きようとする芽を摘んでしまう場合もある(もちろん、必要な時に手を差し伸べることは大事だが)。その意味でも、本人や家族、そして周囲の人々が霊的人生観を学び、共に魂を磨くことが欠かせません。

 ひとつ注意点があるとすれば、仏法真理を伝えようとしても、自分が悟っていない事は伝えられません。「人間は魂を輝かせるために生きているんだよ」と言った所で、言った人が信じていなければ、「なにを言っているの」と言われておしまいでしょう。話すのが難しいのであれば、仏法真理の本を渡すという方法もあります。

 

道を開くものは精進と信仰心です

 自分としてやれるだけの精進はやらなければなりません。

 自分の心を クラッと変えて、このままでは自分は駄目だ。病気を治さなければいけない。そのためには「精進と信仰が必要」と思うことです。

 天上界には「治癒の力、治癒の光」というものがあります。そういう光は、信仰心を持って素直に精進している人のところに降り注ぐのです。

 

最後は信仰心が病をも癒す

 信仰心を持つことは、人間の自然治癒力を飛躍的に高める。神仏やあの世の存在を信じることは、死への恐怖を和らげ、あの世への旅立ちに向けて、残りの人生を積極的に生き切る勇気を与えてくれる。そして、反省や感謝、他の人への愛の大切さを教える信仰は、病気という「体の設計図」を書き換える、積極的な思いの源泉となる。

 人生の苦しみや悲しみを取り除く本当の考え方とは、この世を超えた世界における神仏の心を信じ、自分はどんな環境にあっても光を放てる存在であるという事実を信じることです。

 そして、この考え方は、苦しみや悲しみを抱える本人のみならず、それを支える家族や関係者の方々などにとっても重要です。

 

信仰心による病気平癒

 信仰心は免疫力を高める。免疫力を高めることによって、細胞の新陳代謝を進めることもできれば、がん細胞などを死滅させることも可能です。これを強く信じることによって実際に体は変わってくる。

信仰心を持つ人は精神疾患の治療に効果が現れやすい

「天上界には、『治癒の力、治癒の光』というものがあります。そういう光は、信仰心を持って素直に精進している人のところに降り注ぐのです」

 医学的には治らないと診断された患者が、完治する例は世界中に存在する。その一つが「信仰心による病気平癒」です。

 例えば、祈りによって、難病を克服したり、病気の進行が遅れたりしたことを示す研究があるなど、現状での医学界の「常識」では分からない事例が多数ある。

 

信じる力を持つと免疫機能が上がる

 「自分は神の子、仏の子だ」という信仰心を持つと、自分に対する自信が生まれ、明るい未来を信じることができるようになって、生きる力が湧いてきます。すると、免疫力が上がり、病気が快方に向かったり、病気になりにくくなるのです。

 

信仰を持ち、「お任せする気持ち」になると体も楽に

 幸福の科学の教えを多少勉強されて、エル・カンターレ信仰をきちんと持つことができたら、「治らない病気はない」ということが分かってくるようになります。

 この世に生きていて、考え方の軸足がこの世にあると、全部が不安になり、全部が不確かなものに見えるのですが、エル・カンターレ信仰のところをキチッとお持ちだったら、最後は全部お任せできる気持ちになってくるのです。そうすると、急に体が楽になってくると思います。

 

祈りの治癒力

 祈りの力で病気が治ることが実際にあります。正しい信仰生活をしていると、ほんとうに体験できることがあります。

 幸福の科学には、病を癒すための祈りとして修法「エル・カンターレ ヒーリング」があります。

 それを行ずる人に信仰心があることが前提であり、信仰心があれば、エル・カンターレの魂と一体になって、光が流れはじめる。

 信じたならば、すべてのものは現れる。

 

病気が治る人と治らない人

 奇跡が起きる場合、高級霊たちはできるだけ効果的に奇跡を起こしたいと思っている。また、本人にもある種の徳(隠れた徳)が必要です。

 明るく善良に生きていても、病気になったり、それが治らない場合もあります。それは、過去世のカルマを清算するため、自ら計画して病気になることがあるからです。あの世に還れば必ず意味がわかるので、「人生はこの世限りではない」と思うことが大切です。

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