認知症
認知症とは、認知機能(思考力、記憶力、論理的推理力)や行動能力が、日常の生活や活動を妨げる程度にまで失われる状態を指します。
認知症の重症度は、その人の機能に影響が及びはじめる最も軽度の段階から、日常生活の基本的な活動について完全に他人に依存しなければならない最も重度の段階まで様々です。
認知症は大きく3つの類型に分けられます。
1.アルツハイマー型認知症
脳と神経細胞が壊れていく病気で、比較的、男性よりも女性に多い病気です。
症状
記憶力が衰える。特に新しいことを覚えにくく、判断力、思考力も徐々に低下して行きます。知的能力だけでなく、感情面や意志の面にも変化が現れます。発症を予防することは困難ですが、早期であれば治療によって進行を遅らせることができます。
2.レビー小体型認知症。
レビー小体という物質が大脳皮質にたまることが原因で発症する認知症です。
症状
認知障害に加え、リアルな幻覚、特に幻視が初期からあり、日によって症状の程度が変化します。手足の動きが鈍くなり、転びやすい、便秘や尿失禁、起立性低血圧などの症状が現れることもあります。治療は主に患者の症状などに合わせた薬の組み合わせで行われます。
3.脳血管性認知症
脳卒中、高血圧、脂質異常症などによって、脳の血管が詰まったり、破れたりすることが原因で起こる認知症です。女性よりも男性に多いのが特徴です。
症状
記憶力、判断力の低下、思考力障害が現れます。アルツハイマー型認知症と違い、感情面は昔からのその人らしさが保たれる。血流障害が原因のため、しばしば合併症を起こしますが、進行性の病気ではないので、回復も可能といわれています。
高齢者における認知症の原因の上位2つは、アルツハイマー病と、数回にわたる脳卒中または脳への血液供給の変化によって生じる、血管性認知症です。
その他、記憶障害や認知症を引き起こす可能性のある病態には、以下のものが挙げられます。
・薬剤の副作用
・慢性アルコール依存症
・脳腫瘍または脳の感染症
・脳内の血栓
・ビタミンB12欠乏症
・甲状腺、腎臓または肝臓の疾患の一部
これらの病態の多くは一時的で可逆的ですが、重篤となる可能性もあり、できるだけ早く医師の治療を受けるべきです。
ストレス、不安または うつ病 などの感情面の問題によって、もの忘れがひどくなり、認知症に間違えられることがあります。たとえば、最近定年退職したばかりの人、あるいは配偶者の死に直面している人は、悲しい、孤独だ、心配だ、うんざりだと感じるかもしれません。そして、このような生活の変化に対処しようとして、混乱したり忘れっぽくなったりする人がいます。感情面の問題は、友人や家族の支援によって緩和される可能性がありますが、このような感情が長期間続く場合、医師またはカウンセラーの助けを得ることが重要です。
障害年金の支給対象となる認知症は、65歳未満で発症する若年性認知症です。アルツハイマー病が70歳で発症すれば老年発症型アルツハイマー病、60歳で発症すれば若年発症型アルツハイマー病と呼びます。
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