認知症予防

 認知症を予防するためにはどのようなことに気をつければよいか、また、予防する心構えをご紹介します。

 認知症はその原因が明確に究明されたわけではありません。 特にアルツハイマー型老年認知症では、その(一次要因)予防法というのも確立した方法があるわけではありません。

 ここでは、公益財団法人「認知症予防財団」で発表されている 「認知症予防10か条」「認知症介護10か条」を紹介します。

認知症予防10か条

1. 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を

2. 適度に運動を行い足腰を丈夫に

3. 深酒とタバコはやめて規則正しい生活を

4. 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を

5. 転倒に気をつけよう 頭の打撲はぼけ招く

6. 興味と好奇心をもつように 7. 考えをまとめて表現する習慣を

8. こまやかな気配りをしたよい付き合いを

9. いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに

10.くよくよしないで明るい気分で生活を

認知症介護10ヵ条

1. 【コミュニケーション】語らせて微笑みうなずきなじみ感

2. 【食事】工夫してゆっくり食べさせ満足感

3. 【排泄】排泄は早めに声かけトイレット

4. 【入浴】機嫌みて誘うお風呂でさっぱりと

5. 【身だしなみ】身だしなみ忘れぬ気配り張り生まれ

6. 【活動】できること見つけて活かす生きがい作り

7. 【睡眠】日中を楽しく過ごさせ夜安眠

8. 【精神症状】妄想は話を合わせて安心感

9. 【問題行動】叱らずに受け止め防ぐ問題行動

10.【自尊心】自尊心支える介護で生き生きと

 

最も重要なのは早期発見

 最も重要なのは、早期から根気強く予防対策を行うことです。認知症は本人のみならず、ご家族にも身体的、精神的、経済的な負担が大きく、更に、医療、社会、経済的なサポートが必要となります。軽度認知障害(MCI)の段階での早期発見を行うことにより、ご本人とご家族がご本人の意思を尊重する形で将来の事をゆっくりと考える時間的余裕を作り、本人を支援する態勢を整え、備える事ができます。

 認知症とトレーニング に続く