大動脈弁閉鎖不全症
大動脈から心臓に血液が逆流してしまう病気が大動脈弁閉鎖不全症です。
症状
一般的には、始めは症状を伴わず進行します。進行すると、疲れやすくなったり、運動したときの息切れが強くなったり、夜間睡眠中に呼吸が苦しくなったり、寝ていられなくなり座って呼吸するようになったりします。
原因・病態
心臓が大動脈を経由して全身に血液を送り出すにあたり、大動脈から心臓に血液が逆流しないように一方向弁の役割をしているのが「大動脈弁」です。
大動脈から心臓に血液が逆流してしまう病気が大動脈弁閉鎖不全症です。
原因としては、大動脈弁自体の異常として加齢や高血圧や感染症による弁の変化が挙げられ、大動脈の異常として大動脈瘤・大動脈解離、そして先天性の疾患(Marfan症候群など)が挙げられます。
治療
大動脈解離や感染性心膜炎という病気を起こしたときの大動脈弁閉鎖不全症は急激に発症し、治療には早期の手術が必要になります。
徐々に進行してきた場合でも、症状があり重症の場合には「大動脈弁置換術」という手術が基本的な治療となります。
*薬物療法
無症状で軽度の場合、高血圧やその他の疾患(糖尿病・高脂血症・肥満)を行う方針となることがあります。
心不全を発症した場合は心不全の治療を優先することが一般的であり、利尿剤や心保護作用を有する薬を用いて治療しますが、その後、手術療法の可能性について精査をすることとなります。
*手術
重症あるいは症状のある大動脈弁狭窄症は心臓の機能が低下する前に手術をすることが望ましいと考えられています。機械弁あるいは生体弁を用いた「大動脈弁置換術」を行います。
大動脈も同時に手術することがあります。
障害年金では、大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁の4つの弁のうち、一つでも人工弁に置き換えれば3級となります。
また、人工弁を装着したにも関わらず状態が悪い場合は2級または1級です。4つの弁をすべて人工弁にしても経過が良好な場合は3級のままですが、人工弁を装着していなくても状態が悪ければ2級や1級となります。
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