突発性難聴

 突発性難聴とは、生来健康で耳の病気を経験したことのない人が、明らかな原因もなく、あるとき突然に通常一側の耳が聞こえなくなる病気をいいます。

 2001年の調査では、全国受療者数は推定、年間35,000人で、人ロ100万人対で275.0人となっております。

 一般には50~60歳代に多く、男女差はありません。飲酒喫煙歴はあまり関係しないようです。食生活は、あまり関係ないようですが、突発性難聴の患者さんに野菜の摂取が少ない傾向がみられます。

 突発性難聴の原因としてウイルス感染説内耳循環障害説がありますが、突発性難聴の急性期にはこれらの原因を想定した治療を行うことになります。
 急性期の治療として最も重要なものは安静です。突発性難聴の発症前に精神的、肉体的疲労感(ストレス)を感じていることが多く、心身ともに安静にして、ストレスを解消することは重要です。難聴の程度によっては入院治療が望ましい場合もあります。安静にして主に薬物療法が行われます。

 突発性難聴は再発しないことが一つの特徴とされており、突発性難聴が再発するようであれば、外リンパ瘻、メニエール病、聴神経腫瘍など他の疾患を疑わなければなりません。

 

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