興和事件 名古屋地方裁判所(昭和55年3月26日)
(分類)
出向
(概要)
1.実質上同一企業の1事業部門として機能している3社のうちの1社に採用される際、労働者が将来3社間を社内転勤と同じ手続で異動を命ぜられることがあり、その異動は頻繁に行われている旨の説明を受けてそのことを理解していたことから、出向について包括的同意を与えていたと認められた事例。
2.実態上一つの会社に近い状態で運営されている3社間の異動を出向と解した事例。
3.医薬品製造会社からその製品を一括販売する会社への出向命令が、業務上の必要に基づき人選に合理性があるとして権利の濫用とはいえないとされた事例。
(判例集・解説)
労働関係民事裁判例集31巻2号372頁 判例時報967号125頁
労働判例342号61頁 労働経済判例速報1045号3頁
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