近若石油道路交通法・労働基準法事件 最高裁第1小(平成21.7.16)

(分類)

 労働時間

(概要)

 36協定において、法定労働時間を超えて延長できる時間を月130時間と定める場合に、「原則的な労働時間制の場合であれば,始期から順次1週間について40時間の法定労働時間を超えて労働させた時間を計算し,これを最初の週から順次積算し,上記延長することができる時間に至るまでは36協定の効力によって時間外労働の違法性が阻却されるものの,これを超えた時点以後は,36協定の効力は及ばず,週40時間の法定労働時間を超える時間外労働として違法となり,その週以降の週につき,上記時間外労働があれば,それぞれ同条項違反の罪が成立し,各違反の罪は併合罪の関係に立つものと解すべきである」として、予備的訴因変更を許さずに当該公訴事実について無罪とした原審を破棄、差戻すもの。

(関係法令)

 労働基準法  刑事訴訟法

(判例集・解説)

 労政時報3760.136

(関連判例)

 日立製作所武蔵工場事件 最高裁第1小(平成3・11・28)

 

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