白血病

急性白血病

臨床所見
 最近では白血病も早期に診断される傾向にあり、早期発見すれば当然症状も軽度であり、治療効果もより高くなります。
 息切れ、動悸、倦怠感、顔面蒼白などの貧血症状や発熱や出血症状をみます。
 これらの症状は、急性骨髄性白血病の方が急性リンパ性白血病よりも著明です。

 出血症状は初期には血小板減少による点状出血斑が主体ですが、播種性血管内凝固症(DIC) が重なると著明な出血をみるようになります。
  DICは急性前骨髄球性白血病に高率に合併し、白血病細胞中の粗大顆粒中にある組織因子により凝固が亢進して、消耗性凝固障害が起こると共に、白血病細胞内にある線溶活性物質にり強い線溶亢進を伴い、重症の出血症状を呈します。
 化学療法を施行しますと細胞崩壊により、DICがさらに悪化するという悪循環になります。

 診断までの期間が遅れるほど、血液中の白血球数は増加し、脾腫、肝腫、リンパ節が腫大する臓器浸潤をみます。
 皮膚浸潤や歯肉腫脹や痔(肛門部の浸潤)なども見られます。
 また、正常の血球が減少するために、発熱、貧血や紫斑などの身体症状も顕著になります。
 白血病細胞が脳髄膜に浸潤して、頭痛などの髄膜刺激症状を呈することもあり、中枢神経系白血病とよばれます。
 急性リンパ性白血病に多く、完全寛解に到達したら、その時点では脳髄膜に白血病は見られなくても、放置しておけば、この部から再発してくることが多いため、抗がん薬を髄腔内に注入したり、頭蓋骨全体に放射線を当てて、中枢神経系白血病が発症しないように予防対策をすることが絶対必要です。

検査所見
 発病から診断までの期間が長ければ長いほど白血球数は増加しますが、初期ではむしろ減少しています。骨髄は白血病細胞で充満した状態にあります。
 白血病細胞の自己崩壊により尿酸やLDH が増加し、単球系白血病では血液や尿中のリゾチームが増加します。

治療

  薬物療法薬
 急性骨髄性白血病の化学療法
 急性前骨髄球性白血病のレチノイン酸療法
 急性リンパ性白血病の化学療法
 造血幹細胞移植療法(骨髄移植療法)
 支持療法

 

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