ブドウ膜炎

 ブドウ膜炎は、眼の中の虹彩、毛様体、脈絡膜からなる、非常に血管の多い組織「ブドウ膜」に炎症が起こる病気です。「内眼炎」とも呼ばれ、その原因には失明に至る重症なものもあり、さまざまです。このようなことから、「内眼炎」とも呼ばれ、その原因には失明に至る重症なものもあり、さまざまです。からだの表面の病気は早く治りますが、からだの中の病気はなかなか良くならないように、ぶどう膜炎は目の中の病気ですから数日から数週で治ることは少なく、数か月から数年、病気によっては持病として付き合っていかなければならないものもあります。

症状
 ブドウ膜炎が生じると、目の中の透明な前房と硝子体に炎症性細胞が浸潤するため、霧視(かすみがかかったように見えること)や飛蚊症(虫が飛んでいるように見えること)と羞明感(まぶしく感じること)、その他、視力低下、眼痛、充血などの症状がみられます。片眼だけのことも両眼のこともあり、両眼交互に症状が現れることもあります。症状の経過は、だんだん悪くなるものもあれば、一時的に良くなり再びまた悪くなるといった再発・寛解を繰り返すものまでさまざまです。

治療
 基本的には薬による内科的治療です。原因が細菌などの病原微生物による場合は、その病原微生物に有効な薬が使用されますが、多くのぶどう膜炎では、原因疾患が分かっても根治療法は困難であり、治療の目的は炎症を抑えて視力障害につながる合併症を予防することです。

合併症
 ブドウ膜炎の合併症には、白内障緑内障、硝子体混濁、網膜前膜症、嚢胞様黄斑浮腫などがあり、内科的治療では良くならない合併症に対しては手術が必要になります。

 このような合併症は炎症が落ち着いても視力が回復しない原因であり、難治なブドウ膜炎では黄斑変性視神経萎縮を来し、高度な視力障害に至ることがあります。

 

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