眼球萎縮

 眼球萎縮とは、眼球やその中の組織が縮んでしまう状態をいいます。
 眼球が萎縮するとものを見るという働きがほとんど機能しなくなり、著しく視力が低下したり失明することがほとんどです。

 眼球萎縮に至るには様々な原因が考えられますが、ブドウ膜炎網膜剥離などの病気を放置したために眼球の内部組織に深刻な障害が起こり、眼球の本体と硝子体が縮んでしまうことがその原因のつとひとつして挙げられます。
 また、強い外傷による網膜や硝子体が直接的に損傷した場合や中の硝子体液が漏れ出してしまうために回復が望めず、眼球萎縮に繋がる場合もあります。

 眼球萎縮が進行して視力だけでなく、外観的にも支障がある場合には、萎縮した眼球の上に被せるシェル型とよばれる超薄型の義眼を入れたあとで改善されます。
 また、眼球を摘出した場合には、眼球摘出用義眼を装着して審美性を回復します。これらは、健常な眼球を精密に再現しているので、ほとんど見分けがつかないほど精巧に作られています。

 眼球そのものだけでなく、網膜や脈絡膜が萎縮してしまう「網脈絡膜萎縮症」という病気もあります。これは遺伝性疾患で、強い視力の障害や視野の欠損、場合によっては失明することもあります。

 

 眼球萎縮などの視神経萎縮で障害年金を申請する場合には、「視力」と「視野」の両方ともに低下しているケースが多くみられます。「視力」「視野」の両方ともに減じている場合は、障害年金の併合認定の可能性がありますので、過不足のない診断書を医師に作成してもらうことが大切となります。

 眼球萎縮により、両眼の調節機能または運動機能に著しく障害が認められる場合、視力・視野低下と合わせて併合認定により等級が変わる可能性があります。

 眼球萎縮などの視神経萎縮は、その病気の原因によって揃える書類が変わってきます。病因が先天的なものである場合は、初診日証明(受診状況等証明書)のほかに「眼の病気用」というアンケートの提出も必要です。

 

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